映画「風立ちぬ」 ― 2013/07/04 18:50
今日ららぽーとに来た本当の目的は試写会。
生まれて初めての試写会。
宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ(公式サイト)」を観ました。
今回は事前情報は入れずに観てみました。
今回の作品の主人公は堀越二郎。
子供の頃から飛行機の設計を夢見る少年が
大人になって「ゼロ戦」を開発するまでを描いた作品でした。
主人公のモチーフになったのは設計技師・堀越二郎氏。
あの「ゼロ戦」を開発した実在の人物です。
映画の舞台は大正から昭和、1920年代の日本。
こういう背景の映画ってどうしても暗めなイメージに
なりがちですが宮崎監督は菜穂子というヒロインを
投入する事によって地に足がついた人間ドラマに仕上げていました。
今回の作品は「崖の上のポニョ」みたいな
幅広い世代にウケる映画とは180度違う作品になっています。
夢見ることの素晴らしさや
何気ない日々の営みがあることの素晴らしさを
しっかりと描いた大人の映画だと思いました。
それ以上にシビれたのは劇中における登場人物たちの
セリフや映画の宣伝ポスターのコピーから伝わってくる
宮崎監督や鈴木プロデューサーの想いです。
この映画を通じて今年で72歳を迎えた巨匠・宮崎駿監督が
後進のクリエイターたちに檄を送っているように思えました。
いや檄文と言うより遺言に近い力強さすら感じます。
(↑大袈裟かもしれませんが)
宮崎作品に登場するキャラクターの多くは
背筋をピンと伸ばして前を向いて歩いていますが
今回の「風立ちぬ」の人物たちも同じです。
颯爽と歩いています。
作品に登場する人物たちに共通するブレの無さ。
その生みの親たる宮崎監督自身の人柄が出ているのでしょう。
宮崎駿作品の息の長い人気の秘密はここら辺にあると思っています。
・・・長々と宮崎作品を絶賛してしまいましたが
近年の作品以上に強烈なメッセージを発している
この作品は賛否がはっきり分かれる作品だと思います。
かつての「紅の豚(1992)」ほどでは無いですが
作品から伝わる強いメッセージに対して「いいね♪」と思う人と
「押し付けがましい」と思う人とはっきり分かれそうです。
オイラは「いいね♪」と思いましたが
逆の印象を持つ人も多いと思います。
あと今回の作品では今までの宮崎作品では
見られない描写もあって興味深かったです。
(↑劇場で観てもらえればわかると思います)
ついでにビックリしたのが主人公・二郎の声を
あの庵野秀明さんが演じていらした事です。
庵野秀明さんと言えばあの「ヱヴァンゲリヲン」シリーズの
監督として有名ですがまさか声優をやるとは思いませんでした。
独特な声だなぁとは思っていましたがまさか・・・でしたね。
宮崎監督からのオファーで声優・庵野秀明が実現した
らしいのですが全く知らなかったのでエンドロールに
その名前を見たときはたまげました。
「風の谷のナウシカ(1984)」で巨神兵の原画を担当していた
庵野秀明さんですが30年近い時を超えて「師匠」の宮崎監督と
タッグを組んだようです。(笑)
エンディングの主題歌がまたいい。
そこでそれを使うか~。絶妙でした♪
気になった人は劇場でどうぞ。
宮崎監督、これが最後になるかな・・・。
まだまだ書きたいこともありますが
あまり書いてしまうとネタバレに直結しそうなので
ここら辺で終わりにしようと思います。
生まれて初めての試写会。
宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ(公式サイト)」を観ました。
今回は事前情報は入れずに観てみました。
今回の作品の主人公は堀越二郎。
子供の頃から飛行機の設計を夢見る少年が
大人になって「ゼロ戦」を開発するまでを描いた作品でした。
主人公のモチーフになったのは設計技師・堀越二郎氏。
あの「ゼロ戦」を開発した実在の人物です。
映画の舞台は大正から昭和、1920年代の日本。
こういう背景の映画ってどうしても暗めなイメージに
なりがちですが宮崎監督は菜穂子というヒロインを
投入する事によって地に足がついた人間ドラマに仕上げていました。
今回の作品は「崖の上のポニョ」みたいな
幅広い世代にウケる映画とは180度違う作品になっています。
夢見ることの素晴らしさや
何気ない日々の営みがあることの素晴らしさを
しっかりと描いた大人の映画だと思いました。
それ以上にシビれたのは劇中における登場人物たちの
セリフや映画の宣伝ポスターのコピーから伝わってくる
宮崎監督や鈴木プロデューサーの想いです。
この映画を通じて今年で72歳を迎えた巨匠・宮崎駿監督が
後進のクリエイターたちに檄を送っているように思えました。
いや檄文と言うより遺言に近い力強さすら感じます。
(↑大袈裟かもしれませんが)
宮崎作品に登場するキャラクターの多くは
背筋をピンと伸ばして前を向いて歩いていますが
今回の「風立ちぬ」の人物たちも同じです。
颯爽と歩いています。
作品に登場する人物たちに共通するブレの無さ。
その生みの親たる宮崎監督自身の人柄が出ているのでしょう。
宮崎駿作品の息の長い人気の秘密はここら辺にあると思っています。
・・・長々と宮崎作品を絶賛してしまいましたが
近年の作品以上に強烈なメッセージを発している
この作品は賛否がはっきり分かれる作品だと思います。
かつての「紅の豚(1992)」ほどでは無いですが
作品から伝わる強いメッセージに対して「いいね♪」と思う人と
「押し付けがましい」と思う人とはっきり分かれそうです。
オイラは「いいね♪」と思いましたが
逆の印象を持つ人も多いと思います。
あと今回の作品では今までの宮崎作品では
見られない描写もあって興味深かったです。
(↑劇場で観てもらえればわかると思います)
ついでにビックリしたのが主人公・二郎の声を
あの庵野秀明さんが演じていらした事です。
庵野秀明さんと言えばあの「ヱヴァンゲリヲン」シリーズの
監督として有名ですがまさか声優をやるとは思いませんでした。
独特な声だなぁとは思っていましたがまさか・・・でしたね。
宮崎監督からのオファーで声優・庵野秀明が実現した
らしいのですが全く知らなかったのでエンドロールに
その名前を見たときはたまげました。
「風の谷のナウシカ(1984)」で巨神兵の原画を担当していた
庵野秀明さんですが30年近い時を超えて「師匠」の宮崎監督と
タッグを組んだようです。(笑)
エンディングの主題歌がまたいい。
そこでそれを使うか~。絶妙でした♪
気になった人は劇場でどうぞ。
宮崎監督、これが最後になるかな・・・。
まだまだ書きたいこともありますが
あまり書いてしまうとネタバレに直結しそうなので
ここら辺で終わりにしようと思います。
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