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映画「キャプテンハーロック」2013/09/14 12:20

オイラは漫画家・松本零士の大ファンだ。

今の若い世代が子供の頃にジブリ系のアニメに影響を受けたのと同じく
オイラは「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」などの松本アニメの影響を
モロに受けた世代の一人です。

そんなオイラが映画「キャプテンハーロック」を観ました。


「キャプテンハーロック」


いまさら言うまでも無く日本のSF漫画の巨匠である松本先生の
代表作の一つで「己の信念のもとに生きる」海賊キャプテンハーロックと
40人の仲間たちの活躍を描いたSF漫画です。

そんな名作が30年の時を超えて映画化されたのだ。


この映画を観るに至るまで色んな想いが頭をよぎった。


「えぇ~〇▲が映画化するんだ~♪」


誰でも自分が熱狂的に好きになった小説や漫画やアニメが
映画化(特に実写化)された時にいろいろな思いが湧くと思う。

キャストは?音楽は?監督・脚本は・・・・・?

期待と不安が交差する心境だ。
期待と不安が5分5分とか「3:7」とか「6:4」とか・・・。
誰もが感じる、想う所だと思う。


今回のハーロックの映画化に関してオイラは「期待」の部分はほとんど無かった。
期待の部分は現行の消費税率(5%)以下であったのは間違いなく
不安はおろか「絶望」や「失望」みたいなものが圧倒的でした。

大の松本零士ファンの一人であるオイラは
「松本(零士)さん、何で(映画化を)許可しちゃったんですか~?」と
泣きたい心境ですらありました。

こんな心境になるのは約3年前に受けたトラウマがありました。
そのトラウマとは2010年に後悔され・・・もとい公開された1本の映画。


「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(映画を観た当時のブログ


言わずと知れた30年前の松本零士ブームのきっかけになった
日本SFアニメの金字塔・「宇宙戦艦ヤマト」シリーズ初の実写映画作品でした。

一部キャストのやる気の無い演技だったり
(頑張って演じていたキャストもいたので残念でありました)
原作に対するリスペクトの無さや雑すぎる設定や脚本だったり・・・。

ここで詳細は書きませんがこの時の事がトラウマになっていました。

今回もアレに匹敵する駄作だったら・・・?不安が先にきました。

その後映画について調べてみると今回の映画は
実写版では無くフルCGアニメ映画らしいことを知りました。

監督は荒牧伸志。
2004年に公開された「アップルシード」(参考映像
2007年に公開された「エクスマキナ」(参考映像)が印象的な監督。

あの2本の映画もフルCGでしたがその映像の素晴らしさは
今でも記憶に残っています。(しっかり劇場で観ました)

あの人が監督やるなら観てみてもいいかなと思いました。


そして今日キャプテンハーロック観てきました。

感想ですが大きなところで
「ブレのあるハーロックは無いんじゃない?」
「もっとしっかり脚本を練った方が良かったかも・・・」の2点。

「ブレのある・・・」についてはこれ以上書くと
ネタバレになるので止めておきますが

脚本については

特にハーロック以外でキーになる3人の登場人物。
ヤマ・イソラ・ナミの3人についてはもっと背景からしっかり
練ってほしかった印象を受けました。

せっかく現代風にアレンジして映画化したのに残念でなりません。

この作品でも多くの松本作品がそうだったように
「生命の継承」や「真実を直視することの大切さ」などテーマを訴えようと
しているのは良くわかるのですが


脚本の練り込みが足りないゆえにせいか
「腰が入っていない」・・・やや空回りしてしまった感が否めない気がしました。
(↑あくまでも個人的な感想ですが)


大きいところはここらへんで終わりにして
小さい所ですが・・・


ハーロックの声に小栗旬ですか・・・。
小栗旬は好きですが(今年の大河でも吉田松陰役で頑張ってたし・・・)
あまりにもオリジナルと声とのギャップが大きすぎて・・・。

ハーロック=井上真樹夫(参考映像)のイメージが強い。
そんなオーバー40世代の一人のオイラには小栗旬の声は・・・失望を超えて
無茶なキャスティングに抗うがごとき小栗旬に同情さえしてしまった。

これは小栗旬が悪いんじゃなくてキャスティングが悪いのだ。
「自分を縛るものと戦え」・・・いいセリフだったぞ、お疲れさん♪

ヤマ役の三浦春馬は声優初挑戦とは思えない・・・良かったと思う。
ミーメ役の蒼井優の声はまるで違和感無し。これも良かったと思う。
トリさん役の福田綾乃・・・
エンドロールで名前を見て「なるほど~(笑)」と感心しました。

ヤッタランですがCGを観て「キャイーンの天野」に見えて
笑いをこらえるのが大変でした。
ところでヤッタランってあんなに武闘派だったっけ?・・・ま、いいか。


大小ツッコミところ満載のキャプテンハーロックですが
良かったところですがフルCGアニメの素晴らしさ!

ハーロックや仲間たちのアクションシーンも良かったですが
個人的にはアルカディア号(ハーロック達が乗っている宇宙戦艦)がグッド♪

敵からの集中砲火にめげることなく主砲をぶっ放す絵にシビれた
のはもちろんですが個人的に一番だったのは

ハーロックが目一杯、船の舵をきる→アルカディア号が敵戦艦に
体当たり!・・・って所の絵が涙モノでした。
これだけで50点ほど得点をあげたい♪と思ったくらいです。


今回のアルカディア号を見ていて気になったのですが
船体後部のアフターバーナーがアンドロメダ(参考映像)の艦首っぽく
見えたのは俺だけか?(細かすぎてすまん)


ちょっと脱線しましたがCGに関しては荒牧監督さすがです。
映像の素晴らしさはあの「アップルシード」や「エクスマキナ」を完全に超えてました。

設定や脚本のツメの甘さが出てしまっていましたが
あのハーロックやアルカディア号などのCGの素晴らしさに免じて
今回は65点ってところで。

この映画ですがハーロックを知らない世代の方が純粋に
楽しめるかもしれませんね。

あとこの映画は2D版と3D版があるらしいのですが
オイラは2D版を観ました。


この映像のクォリティーから見て3D版の方が良かったかも。
・・・と言うか3D版をオススメします。(見たことないけど(笑))


全然纏まりのないレビューになりましたが参考になったかな?
観るも観ないも貴方次第です。


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