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想い、届かず。2013/10/06 23:45

凱旋門賞が終わった。

オルフェーヴル2着、キズナ4着。

優勝した3歳牝馬のトレヴは強かった。


オルフェーヴルよりもハンデが5キロ軽い事もあるだろうけど
あの着差は・・・トレヴが強かったとしかいいようがない。

オルフェーヴルについては
もっと前(のポジション)で競馬しても
良かったんじゃないかとも思うけど

鞍上のスミヨン騎手にしてみれば昨年の凱旋門賞
トラウマになっていたんだろうと思う。
(ノヴェリストが出走していれば、もっと前にいたのかも知れない)

武豊騎乗のキズナは馬の力を出し切ったと思う。
優勝したトレヴをマークして直線入口では
オルフェーヴルを「牽制」しつつ、
トレヴに真っ向勝負・・・いいね~♪って思った。

直線では先行するトレヴの後ろから
オルフェーヴルとキズナが・・・シビれた。

・・・が、トレヴは強かった。

差が縮まるどころか広がってしまった。

今回の凱旋門賞はトレヴが見せた
ヴェルメイユ賞でのパフォーマンスに偽りは
無かったことを確認するだけのレースになってしまった。



オルフェーヴルを管理する池江泰寿調教師と
キズナに騎乗した武豊騎手は幼馴染みの同級生。

オルフェーヴルとキズナ。
この2頭の馬から垣間見れる「縁」は奥深い。
(↑個人的な感想です)


まずはオルフェーヴルから。

競走馬オルフェーヴルの父であるステイゴールドを
管理していたのは池江泰寿の父である元調教師・池江泰郎氏。

国内のG1では何故か優勝できず「善戦マン」として
多くの競馬ファンから人気を博したステイゴールドの引退レースは
現役50戦目にして挑む国際G1である「香港ヴァーズ」。

この引退レースの鞍上は武豊。
このレースでステイゴールドは今まで見たことの無い剛脚を披露、
優勝で有終の美を飾って関係者はおろか多くの競馬ファンの涙を誘った。

オルフェーヴルの母の父「芦毛の怪物」メジロマックイーンも
鞍上が武豊で調教師は泰郎氏。
中・長距離では滅法強くて天皇賞などG1・4勝を挙げJRAの顕彰馬となっている。


オルフェーヴルの母オリエンタルアートは大きなレースでの勝ち星は無く
3勝を挙げて現役を引退したが3勝すべてが池添謙一騎手によるものでした。

競走馬としては目立つ活躍は無かったオリエンタルアートでしたが
繁殖牝馬になってから7頭の子供を産み、そのうち6頭が中央競馬で
勝ちあがる活躍を見せています。

特筆すべきはオリエンタルアートが産んだ2頭の代表産駒である
オルフェーヴルとドリームジャーニーには現役時代からの縁なのか
池添謙一騎手が乗ることになります。

その後、この2頭の産駒は池添騎手に
日本ダービーを含むクラシック3冠など7つのG1タイトルをもたらすのです。
(できれば凱旋門賞にも池添騎手に乗ってほしかったなぁ)

続いてはキズナ。

父はクラシック3冠を含むG1・7勝のディープインパクト。
鞍上は武豊、調教師は池江泰郎氏。
2006年に凱旋門賞に挑戦、3位入着も禁止薬物が見つかったことによる
失格処分が下されたのです。

かつてキズナの半姉(父親が違う)のファレノプシス(G1・3勝)に
武豊が乗っていて桜花賞(G1)とエリザベス女王杯(G1)を制覇しました。

この勝利は馬主であったノースヒルズマネジメントの前田幸治氏に
初めてG1タイトルをもたらします。
もともとキズナには佐藤哲三騎手が乗っていたのですが
不運にも佐藤騎手がレース中の事故によるケガで長期休養が余儀なくされました。

そこで白羽の矢が立ったのが武騎手でした。

当時、武騎手はケガなどによって成績は不振を極めていましたが
かつての姉(ファレノプシス)での活躍
同じ馬主の弟(キズナ)を導いてきたように思うのです。


競馬を見ていない人にとっては分りづらい事ばかりだと
思いますが競馬ファンの一人として長い時間をかけて
綴られる「馬と人のドラマ」がたまらんのです。


今年の凱旋門賞制覇は
オルフェーヴルと池江泰寿調教師にとって父・泰郎氏と
自分自身のリベンジを賭けた戦い。

武豊とキズナにとってはキズナの父・ディープインパクトの惜敗の
リベンジはもちろんですが、武騎手自身が94年に
ホワイトマズルでの凱旋門賞初挑戦以来、「6度目の正直」を賭けた戦い。

キズナの調教師・佐々木昌三にとっては
タップダンスシチーの惨敗(2004年凱旋門賞)以来の
リベンジを賭けた戦いでもありました。



オルフェーヴルを管理する池江泰寿調教師と
キズナに騎乗した武豊騎手は幼馴染みで同級生。

奇しくもスピードシンボリが日本馬として初めて
凱旋門賞にチャレンジした年(1969年)に二人は生まれ、
共に父が元騎手の調教師と言う家庭で育った。

調教師と騎手。
形は違えども競馬に携わることになった2人は
共に違う分野でキャリアを積んで行き・・・

池江泰寿はオルフェーヴルの調教師として
武豊はキズナの騎手として今日を迎えた。


日本の近代競馬が発祥して150年が過ぎた。
2頭の馬へ賭ける人達の想いを通じて日本競馬の悲願が
世紀を超えて結実すると思っていましたが・・・


想いは、届かず。


甘くないなって思いました。


日本競馬界は千載一遇のチャンスを逃した。
当面、凱旋門賞制覇のチャンスは無いんじゃないか。


いや、近い将来、人気薄で評価がイマイチな日本馬が
下馬評を覆してビックリ凱旋門賞初制覇!・・・なんて事もあったりして。


気が早いけど来年の凱旋門賞はどうなるんだろう。


来年の凱旋門賞には(年齢的に)オルフェーヴルはもう出てこないだろう。
キズナはどうなんだろう?来年は出るのだろうか。

来年なら(今後の活躍しだいだけど)エピファネイアはどうだろう?





・・・・・・。



いろいろ考えているうちに眠くなってきた。


寝るべー。



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