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獅子の涙2014/11/08 21:21

帰りのコンビニでチューハイを買って帰宅。


チューハイ片手にテレビでフィギュアスケート観戦だ。
グランプリシリーズの中國大会。
今夜は男女のフリープログラムなのだ。


羽生結弦と村上佳菜子の2人が
どういった演技を見せるか大注目でした。
特に羽生選手の「4回転3発」は超楽しみでした。


まずは女子から。
村上とロシアの2人以外はざっと省いちゃいます。


村上佳菜子のフリーは「オペラ座」のファントム。

冒頭の3ループでいきなりミス。
このミスで動揺したのか続く2アクセルー3トゥーループも
それぞれ1回転の2連になってしまった。

その後スピン・ステップで落ち着いたのか
3ループからの3連は無事にクリアしてひと息つけた。

ここからようやく村上も調子を取り戻したようで
3フリップー2トゥーループも決め、3回転のフリップ、サルコウ、
最後の2アクセルをキッチリ決めてフィニッシュ。


ただ前半のミスが響いてフリーは108点台。
トータルで169.39。暫定1位。
残りはロシアの2人だけなので表彰台は確保した。



ロシアの一人目はショート2位のトゥクタミシュワ。
彼女のフリーはほぼ完璧。

冒頭3ルッツからの3連をバッチリ決めた。
続く3ルッツは2ルッツになってしまった。
唯一のミスはここだけ。

その後はボーカル無しの曲でバシバシジャンプを決めてきた。

ミスの直後の3フリップを決めると
演技中盤で見せた3トゥーループ2発は豪快の一言。
その後のジャンプやスピン・ステップも躍動感があった。

最後は高速スピンを決めてフィニッシュ。
アメリカ大会ではフリーでのミスで優勝を逃したが
ここでしっかり修正してきたのも凄い。

スコアは128.61、トータルは何と!196.60。
村上佳菜子を突き放して首位に立った。


女子のトリはロシアのリプニツカヤ。
先日のショート1位の勢いそのままブッチ切るか注目でしたが
思いもしなかった結果になりました。


冒頭の2アクセルからの3連をキッチリ決めて
好スタートかと思いきや続く3サルコウで転倒。

ここから徐々に歯車が狂いだします。
スピンのあとにステップで一瞬、動きが止まってしまうミス。

続く3ループは決めて修正に入るかと思ったら
2アクセルからの2連でミス。
フリップが飛べない・・・お手付き・・・ルッツも飛べない。

どうしちゃったんだろう?ケガしたのかな。
ここまでミスする彼女を見たのは初めてだ。
キス&クライで涙するリプニツカヤが痛々しかった。


これでロシアのトゥクタミシュワは優勝と
来月のグランプリファイナルへの出場一番乗りを決めた。
2位はロシアのリプニツカヤ、3位は日本の村上佳菜子になった。


村上選手は何とか表彰台を確保したものの
ロシア勢との力の差を見せつけられた形になった。

とは言えまだグランプリファイナルへの希望が
無くなった訳じゃないし、今回の演技後半からの立て直しも
次に繋がると思うので次戦のNHK杯での反撃を期待したい。




いよいよ男子のフリーだ。


まずは日本の田中刑事。
先日のショートではジャンプがボロボロで11位スタートでしたが
今夜のフリーは多少修正、総合8位フィニッシュ。

田中選手は中国大会のみの参加なのでこれで終了。


次は羽生選手を含めた最終グループだ。
今回の羽生選手のフリープログラムはメチャ楽しみ~。
首位のコフトゥン選手との差は3点ほど。


フリーで十分逆転できる位置にいました。


演技前の6分間練習が始まって
羽生選手がジャンプを成功させるたびに声援が飛びます。


普通に演技できれば十分優勝できるなぁ~と
思って見ていたら・・・


ドンっ!


・・・羽生選手が中国のエン・カン選手と激突。
羽生選手は倒れたまま動けない。


しばらくしてから救護スタッフに支えられて
ようやく立ち上がった羽生選手ですが


アゴと額から血が・・・。
こりゃ、演技どころじゃなくなった。


舞台裏で救護されていましたが何故かUSA・・・
アメリカチームのスタッフに救護されていました。


一方のエン・カン選手も仰向けになって動かない。


しばらくしてから頭を包帯でグルグル巻きにされた
羽生選手が姿を現しますが身体がガクガクさせていました。

・・・こりゃ、演技は無理だわ~と思いました。

演技が出来ない悔しさからなのでしょうか
リンクを見つめる羽生選手の目から涙がこぼれていました。


「ハン・ヤンは?ハン・ヤンは?」


自身もケガしているのにもかかわらず
ぶつかってしまった中国のエン・カン選手を気遣い
エン・カン選手のもとへ向かう羽生選手。


その後、驚くべきことに羽生選手がリンクに入っていきました。
これにはお客さんもビックリ!歓声が送られます。


顔面蒼白・・・とても大丈夫とは思えないのですが
リンクで状態を確認しているようです。

共にぶつかった中国のエン・カン選手は
早々に棄権を決めたらしい・・・そりゃそうだよ~。

ジャンプを決めるのですが
跳ぶたびに顔をゆがめる羽生選手が痛々しい。

・・・やめて~、ユズル~。やめてケロ~。
テレビを見ながらやっぱり無茶だよ~と思いました。


羽生選手は自身を鼓舞するように
何かを呟いている様子。

「跳べっ、跳べっ」
(↑口元を見て、そう呟いているように見えました)

ジャンプでミスしても闘志がそれを上回っている。
ジャンプをするたびに顏を歪めるのですが
羽生選手に棄権をする気は全くなさそうです。


ここで棄権すれば次戦のNHK杯で優勝したとしても
ポイントが足りずに来月に行われる
グランプリファイナル行きは不可能になります。


ここでしっかり演技して表彰台を確保しておけばポイント的にも
NHK杯の頑張りによってはファイナル行きに望みを残せる・・・。


オリンピックチャンピオンとしての矜持ゆえなのでしょうか。


まだ若いしここで無茶して後に残るようなケガをしたりしたら・・・。
ここは棄権した方が・・・と思ったりするのですが。


ねずみの知恵では獅子の心を測ることはできないようです。


最終グループの演技が始まりましたが
まるで目に入りません。


羽生選手は無事に演技を終えることができるだろうか。


そんな事を思いながら画面を見ていると
棄権を表明したはずの中国のエン・カン選手が現れました。
彼もやるようです。・・・エライことになってきた。


冒頭の3アクセルはお手付きするものの転倒無しでクリア。
続く4トゥーループで転倒。・・・うわぁ、ヤバいよ~。
その後の3アクセル予定でしたが1回転・・・。

見てられねーよー・・・と思いつつその後も演技をチェック。

演技後半からの3ルッツは綺麗に決めた!
続く3ループも決めた!

ヨシっ!

思わず応援していました。
そのあとの3ルッツでは激しくお手付きするものの
何とか堪えてくれました。

ただ先ほどのお手付きの影響か次のジャンプは
跳ぶことが出来ませんでした。
最後のサルコウは何とか飛べた。


大きなケガも無く終了。
エン・カンよく頑張った、お疲れ。



いよいよ次は羽生選手です。
とにかくケガしないで4分半を終えて欲しい一念でした。

冒頭の4サルコウ・・・転倒。
続いて4トゥーループ・・・転倒。

あんな状態でよくぞ4回転に挑戦するもんだ・・・。
羽生選手がジャンプをするたびに背筋が凍る思いでしたが
同時に真っ直ぐに4回転に挑む姿は感動も覚えました。

次に3フリップ・・・決めたっ!いいぞ~!

演技が後半に入っての4回転は回避。
変更した3ルッツー2トゥーループは綺麗。
続く3アクセルで転倒。でもすぐ立ち上がる。


驚いたのはこの後だ。
3アクセルー1ループー3サルコウの3連をバッチリ決めたのだ。
これはもう拍手モノだ。

続く3ループで転倒・・・もう体力も無いんじゃないか。
最後の3ルッツも転倒。これでジャンプは終わりだ。
残りのスピンも無事にこなして4分半が終了。


不思議な事だけど5回も転倒したのにそれほど酷さを感じなかった。
今後のスケート人生で羽生選手が一度のフリーで5回も転倒する
ことも無いだろうから今夜のフリーはある意味プレミアかもしれない。


得点は154.6。トータルで237.55で暫定首位に立ちました。

採点表を見てビックリ。転倒5回で減点5点に加えて
出来栄え点も派手にマイナスが取られていましたが
4回目にコケた3ループ以外のジャンプが全て認定されていました。

・・・恐れ入りました。

スコアを見て人目を憚らず泣きじゃくる羽生選手に
ただただ圧倒されてしまいました。


最後はロシアのコフトゥン選手。
あの羽生選手の後の演技ですから相当やりずらかったとは
思いますがフリーでも頑張りました。

冒頭の4サルコウは転倒しましたが
続く4トゥーループはキッチリ決めた。
3発の4回転は回避するも無難にまとめた。

コフトゥンはショート・フリーで1位で中国大会で初優勝を決めた。
優勝はロシアのコフトゥン、2位が羽生、3位がドーンブッシュ。


これでグランプリシリーズ6戦のうち3戦が終了した。
各大会の優勝者を見ると・・・

男子は町田樹、無良崇人、今回のコフトゥン。
女子はラジオノワ、パゴリラヤ、トゥクタミシュワ・・・。
優勝者に共通するのは「残念組」って所。

町田はオリンピックに出場したものの不甲斐ない結果だったし
残りの5人に関してはオリンピックに出場できなかった組でした。

特にロシアの男女はみんな力は持っているのに
オリンピックの出場枠が足りなかった事や年齢が
出場資格に届かなかったり悔しい思いをしたメンバーばかりだ。


このまま行くとグランプリファイナルには
一人もオリンピックメダリストがいない!なんて事もありえそう。

そういう意味でも羽生選手の次戦(NHK杯)の頑張りに
期待したい所ですがケガの具合によっては出場も
難しいのでは・・・と思ったりします。


とにかく羽生選手のケガの具合が気になるところ。
これ以上無理はしないで欲しいなと心から思いました。



今回の事故を受けてISU(国際スケート連盟)も
6分間練習の人数を減らすなり練習時間を伸ばすなり
事故防止に動いてほしいなって思います。




↑二階堂和美「いのちの記憶」(2013)






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