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世界ジュニア選手権2015に思う事2015/03/08 10:28

今日も朝から雨。
もう嫌になってしまう。休みのたびに雨なのだ。
もー、ゲンナリなのさ~。

完全に開き直った。
そうだ、オラは雨男なんだ。

今日は一日ゴロゴロすることに決めた。
もう何もしない。自転車に乗ろうなんて考えないようにしよう。

録画しておいたフィギュアスケート「Jr世界選手権」の様子をチェックした。


まずは女子から。結果のこちら。

①エフゲニア・メドベデワ(ロシア)          192.97
②セラフィマ・サハノヴィッチ(ロシア)        186.15
③樋口新葉(日本)                   185.57
④エリザヴェート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)173.44
⑤マリア・ソツコワ(ロシア)               169.04
⑥坂本花織(日本)                    166.25
⑦永井優香(日本)                    163.93


1位から3位までは昨年のジュニアグランプリファイナルと全く同じ顔ぶれ。

ただ3位の樋口のスコアが急上昇。(178.09→185.57)
グランプリファイナルでは2位との差が8点近くあったけど今回は僅差。
優勝したメドベデワとの差も大幅に縮めてきた。

ジュニアでもスコアが凄いことになっているわ~。
日本のシニアの本郷理華のベストスコアはいまだに
180超えすら無いのに上位3人は軽々と180超えだ。恐るべしジュニア勢。


上位に入った選手etc・・・の演技をチェックしてみた。

5位に入ったマリア・ソツコワは昨年のジュニアグランプリファイナルの
優勝者らしいけど本当か?と疑いたくなるレベル。
よっぽど本人の調子が悪かったのか周囲がパワーアップしたのか・・・。

4位のトゥルシンバエワはカザフスタンの選手。
かつてのキム・ヨナの恩師であの羽生結弦のコーチでもある
名伯楽・ブライアンオーサーの門下生らしい。

フリーの演技のみ見たけどソツの無い演技。
ピョンチャンオリンピックも出場もあり得る選手なので注目しておこう。


お隣韓国のチェ・ダビン選手は9位に入った。
特に印象は無かったけどソツが無い。少なくともキム・へジンに
比べればいいんじゃないかなって思う。

将来的にはパク・ソヨンと共に韓国代表になり得る選手みたいだ。
注目しておこう。

日本も韓国もピョンチャンに向けて世界レベルの
選手の育成が課題だけどお互いなかなか簡単ではないみたいだ。
共に切磋琢磨して最強ロシアの牙城を崩せないもんだろうか。




最終グループに入って先頭バッターは日本の坂本花織。
ミスらしいミスと言えば3ループでの転倒くらいか。
でも彼女はルッツジャンプでのエッヂが気になる。

ショートでもフリーでもエッヂエラーを取られている。
これは痛い。回転不足も痛いけどエッヂエラーも痛い。
毎度エッヂエラーを取られては厳しい。

通常なら3ルッツは基礎点が6点ですが
エッヂエラーを取られるとそれだけで基礎点から3割引き。
つまり6点→4.2点になってしまいます。

おまけに出来栄え点でマイナスを食らって・・・。
この減点はジャンプの回転不足と共に痛い減点になります。
彼女はショートとフリーの両方で減点を食らっています。

この減点が無ければ順位が一つ上がってもおかしくないくらいです。
シニアでトップを狙うならこの「癖」は早めに修正できるといいのですが。


2位に入ったロシアのサハノヴィッチも坂本同様に
ルッツジャンプでのエッヂエラーがあった。

・・・が、それ以外では文句のつけようがない内容。
手を挙げながら連続ジャンプは決めるしスピンも
軸がしっかりしていてブレの無い美しさ。

・・・アナタ、本当にジュニアの選手ですか?ってくらいなもんだ。
ロシアにはこんな選手がゴロゴロしているのかと思うと
チョイと寒気がしちゃうくらいだ。


出てきました!日本の次世代のエース・樋口新葉。
彼女の全てを出し切った感がある演技。
ジャンプに関しては完ぺきだったんじゃないだろうか。

コンビネーションも素晴らしかったけど個人的には
後半でカマしたトリプルフリップがカッコよかった。
彼女自身がガッツポーズを入れたのもわかる気がする。

トータルスコアは185.57。自己ベストを7点以上更新してきた。
スコアだけを言えば本郷理華のベスト(178.00)を遥かに超え、
全日本女王の宮原知子のベスト(186.53)に迫るハイスコア。


これで14歳か。恐るべし・・・とも思うけど世界最強のロシアの
牙城を崩すにはこれくらいのパワー、潜在能力が無ければ
太刀打ちできないのも事実だ。

技術点だけなら上位二人以上のスコアを出したものの
演技構成点で3~5点ほど差を付けられている。
今後の課題も見えた大会だったと思う。


優勝したロシアのメドベデワも凄かった。
ジャンプでややぐらつく場面はあったけど全般的に
レベルの高い演技が光った。

スコアは192.97。
シニアでも十分トップクラスで戦えるスコアだ。
ジャンプの度に手を挙げながら飛んでいた。凄すぎ。

ぶっちゃけた話、シニアにいるポゴリラヤあたりに
比べたら彼女の方が凄みを感じる。

ただ彼女もルッツジャンプのエッヂが課題なのかもしれない。
ショートではノットクリアー、フリーではエッヂエラー判定だ。

ロシアの女子の場合、レベルも相当高いので
こういったエッヂエラーによる減点が成績に大きく響く。
この課題を乗り越えた時、彼女は世界に大きく近づくだろう。


さて男子は・・・・・・・・おっと!忘れていた。

日本の最後の一人は永井優香。
彼女は先日行われた四大陸選手権にも出場していたらしいけど
オイラはほとんど印象が無い。

彼女は大舞台に力を出し切れない選手みたいだ。
冒頭の3ルッツがシングルルッツになってしまった。

スケーティングも綺麗だしジャンプだって
飛距離もあるし悪くない・・・悪いどころかいい選手だ。
なのに力が出し切れないとは残念。




それでは男子。
順位のおさらいから。

①宇野昌麿(日本)         232.54
②金博洋(中国)           229.70
③山本草太(日本)         215.45
④ネイサン・チェン(アメリカ)    213.85
⑤アディアン・ピトキーエフ(ロシア)210.71


凄い。日本人二人を含むアジア勢が表彰台独占だ。これって史上初じゃなかろうか。
ここで表彰台に立ったメンバーがピョンチャンやその後に
それぞれの国での主力級になっていくのだろうからワクワクしちゃう。


男子の演技も見てみました。

まずは日本の佐藤洸彬(ひろあき)。
ジャンプはガタガタだったおかげで総合15位でフィニッシュ。
全体的にグダグダ感いっぱいだったけど振り付けが個性的だったなぁ。

これでジャンプがしっかり飛べるようになったら
もっと面白い選手になりそう。


総合4位に入ったアメリカのネイサン・チェン選手は
転倒はあったもののジャンプは手堅く決めた印象。

つなぎなどは工夫をした感じがするけど肝心のジャンプが
こじんまりとしていて面白みが無かったなぁ。


総合3位に入った山本草太、がんばったねー。

かつてはジャンプだけのイメージでしたが今回の演技を見ていて
スピンやステップも随分上手くなったんじゃないかな~。
次は4回転をしっかり入れてきてほしいぞ。


総合2位、中国の金博洋(ボーヤン・ジン)選手が凄かった。
冒頭の4回転サルコウ!高さは十分!ジュニアとは思えない。
2発目は4回転トゥーループはお手付きしちゃうけど4回転は認定された。

演技後半にもう一発4回転トゥーループ・・・に2トゥーループも付けてきた。
前半で出来なかったコンビネーションをここで入れてきた。それも後半に。

この選手、後半に3つのコンビネーションを飛んだ。
身体能力がズバ抜けている感じ。
フリーだけならブッチ切りのトップ。技術点だけで90点!

参ったね。ジュニアとは思えない。

中国と言えばエン・カン選手がトップを走っているけど
・・・ボーヤン・ジン。この選手も相当凄い。
粗削りながらもこのスコア。伸びしろがあるだけに本当に怖い選手だ。

フリーだけで4回転を3つ。それも後半にコンビネーション付きの
4回転を一つ入れてきている・・・もうジュニアレベルの話じゃない。
羽生選手ですら成していないパフォーマンスだ。

優勝した宇野選手も背筋が凍ったんじゃないかな。

いやー、この番組を録画しておいて良かった。
こういう規格外のスター候補が見れたのは収穫です。


お隣・韓国からはキム・ジンソ選手。
4回転抜きのプログラム。直前にボーヤン・ジン選手の演技を
見た後だけに物足りない印象は拭えない。

ショート4位から9位に失速。

ただジャンプは高さもあるし着氷も丁寧だ。
ピョンチャンでは男子代表で出てくるかもしれない。
忘れないようにしておこう。



ロシアの次世代のエース候補のピトキーエフ選手。
ショート2位で優勝候補だったけどジャンプがボロボロだった。

以前から気になっているけど
ピトキーエフ選手は力のある選手とは思うけどメンタルで
ちょっと弱い部分があるようだ。



日本の若きエース・宇野昌麿登場。
冒頭の4回転を飛べなかったものの、その後はキッチリ。
ボーヤン・ジン選手の猛追を凌いで見事に優勝です!

それにしても1年前の宇野選手は4回転はおろか
トリプルアクセルすら飛べなかったのに・・・。(当時のブログ

これは本人にごめんなさい!だけど
当時は「このまま高難度のジャンプを跳べない残念な選手で
終わってしまうのかなー」って思っていました。

それが一年で・・・。
一年で物凄い成長を遂げたなぁ~と思っちゃいます♪
将来的にはもっと高難度のジャンプも飛んでほしいと思います。

宇野選手のトリプルアクセルは4回転並みに点数が取れるのは凄い。
ショートでは11.07点!中国のエン・カン選手並みのパフォーマンス。
これは宇野選手にとっては財産だと思います。

4回転を2発とあのトリプルアクセルがあれば
これからのシニアでもトップ争い出来るでしょう。
頑張ってほしい。


25日からはシニアの世界選手権だ。
注目ポイント山盛りで何から書けばいいのか分らないくらい。
楽しみはまだまだ続くのだ。


朝飯はパスタ612キロカロリー
(累計612キロカロリー)



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