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「王者」の帰還と「王者」の成長と2015/11/02 20:43

今日はようやく休みだ。

朝一で昨夜録画しておいたフィギュアスケートの
グランプリシリーズ・カナダ大会フリーの様子をチェック。


まずは女子から。結果は↓です。


1位 アシュリー・ワグナー(SP1位)  米国 202.52(自己ベスト)
2位 E・トゥクタミシェワ(SP7位)     ロシア 188.99
3位 永井優香(SP2位)      日本 172.92(自己ベスト)
4位 村上佳菜子(SP3位)      日本 171.59



先日のショートプログラム(SP)で予想外の
7位スタートとなったロシアのトゥクタミシェワ選手。
フリーでは予想通りの大逆襲を演じてくれました。


冒頭では3アクセル!着氷が乱れてステップアウト。
ジャンプは認定されたようですが出来栄え(GOE)で大幅なマイナス。

3アクセルでミスはありましたが
続く3ルッツからの3連コンボはしっかり、
3フリップの単発もいい。

後半一発目の3トゥーループの2連は高さもあっていいジャンプ。
結局最後までノーミスの演技で圧倒。


冒頭の3アクセルでマイナス2.29点の減点があったものの
終わってみればフリーで133.62点!(メンバー中トップ)

トータルで188.99点で2位フィニッシュ。
さすが女王!決めるところで決めるなぁ。
彼女の次戦はフランス大会(11/13~15)。



四大陸選手権女王のポリーナ・エドモンズは
ジャンプに精彩を欠いてしまった。

スピンなどはよかったけど4つのジャンプ要素で
回転不足判定を取られたり、転倒もあったり・・・。
スコアは伸びず6位でフィニッシュ。



続くは日本の村上佳菜子。
冒頭は3フリップー2トゥーループのコンビを決めてきた。
2つ目のジャンプが2回転とはちょっと残念。

次のコンビネーションは1アクセルー3トゥーループ。
ここも始めのジャンプが1回転とは残念。
続く3ループは両足着氷で大幅減点。

後半の3フリップでも両足着氷。痛すぎる。
これではスコアは伸びない。
ジャンプは駄目だったけどステップはよかったと思う。

ショートもフリーも振り付けは村上の良さが
出ていてイイ。また見てみたいな。
今回は4位フィニッシュ。


ちょっと残念な結果に終わったけど
演技後のインタビューを受ける彼女の表情は明るかった。

村上選手のインタビューを聞きながら思ったのが
浅田真央の休養と現役復帰が彼女に与えた影響が
大きかったのかな~って事。

インタビューで村上選手が
「昨シーズンから試合に出るのが怖かった」と
こぼしていたのだ。

鈴木選手は引退、浅田選手が休養に入った昨シーズンは
メディアやファンからは次世代の日本のエースと
期待されたけど村上選手には厳しすぎたみたい。

自分を追い込んだ昨シーズンはスコアは伸び悩み、
周囲やファンの期待に応えられなかった事に加えて
若手の台頭で心がパンクしそうになっていたのでは・・・と。

彼女の明るい表情を見る限り
浅田選手の復帰が彼女にいい影響を与えているのかな。
・・・と言うか、与えていてほしいと思いました。


インタビュワーに最後に「次も頑張ってください」と
言われた直後の村上選手の「苦い笑顔」が印象に残った。

村上選手の次戦はフランス大会。
トゥクタミシェワ、グレイシー・ゴールド、リプニツカヤら
強敵は多いけど頑張ってほしい。



ショート2位になった永井優香が出てきた。

冒頭の3ルッツー3トゥーループは完璧で抜群の出足も
続く3フリップで着氷後バランスを崩し
さらに次の3ループは1ループに・・・。

今年の四大陸選手権のフリーでも3ループが1ループに
なっていたけど・・・ループ苦手なのかな。

後半の3ルッツからの3連コンボは跳んだけど
2アクセルー3トゥーループのコンビネーションは
二つ目のジャンプの着氷後に乱れが・・・。

その後は大きなミスも見られず演技が続きましたが
印象的だったのが彼女の表情。

冒頭の3ルッツからのコンビネーションを決めたときや
全てのジャンプを終えた後のスパイラルしている時の
表情がすごく楽しそう♪

明らかに四大陸の時に比べてメンタルは
パワーアップしている印象。

転倒などのミスも無く無事に終了したけどスコアが案外だった。
採点表を見ると序盤のフリップとループのミスに加えて
後半の3連コンビと3サルコウで回転不足判定が・・・。

これは痛い。(ちょっとジャッジ厳しくねーかー)

フリーのスコアは109.57でしたが
トータルスコアは自己ベスト更新の172.92。

なんと!3位フィニッシュ!
初出場のグランプリシリーズで表彰台だ。
これは彼女にとって自信になったんじゃないかな。

昨年の本郷理華もそうだったけど
一回の大会が選手にいい影響を与えることも
あると思うし楽しみが一つ増えた。


永井選手の次戦はロシア大会(11/20~22)。

こりゃライバルが強力だ~。

地元ロシアから
ソチ五輪の金メダリスト・ソトニコワをはじめ
昨年のGPファイナル2位のラジオノワ、
先日のアメリカ大会優勝のメドベデワ・・・。

昨年のGPファイナルに出場した本郷理華も出てくるようです。
本当に強敵揃いの大会ですが伸び伸びやってほしいと思います。



女子のトリはショートプログラム首位のアシュリー・ワグナー。
演技曲は昨シーズンと同じですがこれが良かった♪

冒頭部分は「♪Hindi Sad Diamonds」を使用。
この曲をバックに跳ぶ2アクセルの単発と
3フリップー3トゥーループ、2アクセルー2トゥーループの
冒頭ジャンプ3要素でこの曲を効果的に使っています。

ワグナー選手が凄くカッコよく見えてきちゃうから凄い。


中盤からラストまでは
「One Day I'll Fly Away」~「The Show Must Go On」を
使って一気に盛り上げてくれます。

このフリー演技の振り付けは神レベルですね。
特に曲のつなぎからラストまでの盛り上げ方は最高。

最後に「The Show Must Go On」を使うなんて素敵すぎ。
この曲をバックに跳ぶ3ルッツは神懸って見えるのです。


冒頭の2アクセルからラストまであっという間に
4分間が終わってしまいました。
昨シーズンからこのプログラム好きだったので
今年もやってくれて本当に嬉しい。

カナダのファン達は彼女の好演に
スタンディングオベーションで応えました。

フリーのスコアは131.79。
トータルで202.52点!自己ベスト更新で優勝を決めました。
安定感抜群!安心して見ていられました。

今年で24歳のワグナー選手は既にベテランと
呼ばれる年齢になっています。

特に昨シーズンから女子フィギュアは10代の選手が
メインストリームになっていて20代半ばで現役を
続けてトップクラスに居続けるワグナー選手は特別な存在。

浅田選手もそうですが若手とは違って
人生経験を積んだベテランスケーターの
何か味わい深さを感じるスケートは貴重だ。

浅田選手のソチ五輪のフリーの演技は
まさしくそれの真骨頂であの「怪演」を見て
涙してしまった人も多いんじゃないだろうか。
(↑オイラもそんな一人ザンスよ)


ワグナー選手はそんな大人の滑りが出来る貴重な存在。
そんな彼女が自己ベストを更新してGPシリーズを
優勝してしまった。すごいや。


昨シーズンは急激に勃興するティーンエイジャー相手に
ベテラン一人で存在感を示し続けてきたけど
今シーズンからは浅田真央が戻ってきた。

ワグナー選手にとっては同世代のライバルでもある
浅田選手の復帰は心強いニュースになったんじゃないかな。
(↑オイラが自分勝手に思っているだけですが(苦笑い))

来年早々にソチ銅メダリストのカロリーナ・コストナーも
戻ってくるかもしれない。

来年の世界選手権は浅田・ワグナー・コストナーの
「ベテラン」トリオとティーンエイジャ―達との
「世代間闘争」が見れるかも知れない。


女子は第1戦のアメリカ大会での宮原選手に続いて
第2戦のカナダ大会で永井選手が3位に入ってきました。
第3戦は浅田真央だ!楽しみだわ~♪




大興奮の女子シングルのあとは上位3人が拮抗、
結果がまるで見えない男子でしたが
フリーで一気に力の差がはっきりした形になりました。



1位 パトリック・チャン(SP2位↑) カナダ 271.14
2位 羽生結弦(SP6位↑) 日本 259.54
3位 村上大介(SP1位↓) 日本 252.25
4位 アダム・リッポン(SP3位↓) 米国 239.62
5位 ナム・グエン(SP4位↓) カナダ 238.82
---
10位 川原星(SP9位↓) 日本 195.21



まずは前日のショートプログラム(SP)で6位スタートの
日本のエース・羽生結弦から。
羽生選手のフリーは映画「陰陽師」のテーマ曲を使った新プログラム。

3本の4回転ジャンプを搭載した羽生結弦の最新プログラムです。
先日行われたオータムクラシックでは後半の4回転で転倒。
自身初になる4回転3本を決められるかに注目しました。


演技前から羽生選手の表情が険しかったなぁ。
昨日のショートで大ポカしてしまったのを挽回したい
想いもあったと思うけど凄い雰囲気。

冒頭の4サルコウ、無事着氷・・・ほっ。
続く4トゥーループも成功・・・ふぅ。
片足のターンから3フリップをサラリと決めました。かっこいい。

それにしても羽生選手の演技は見ている側も緊張する。
浅田選手の演技もそうですが凄いことをやろうとしている
選手の演技ってやっぱり見ている方も力が入るなぁ。


抑揚のない全体的にまったりとしていて
演技を合わせづらい曲だけど羽生選手頑張ってました。
スピンもステップもサラリとこなして


曲調が変わって運命の後半へ。
次は4トゥーループー2トゥーループのコンビネーションです。
自身初の4回転3本へいざっ!


跳んだっ!・・・お手つきしたけど。
続く2トゥーループもしっかり決めた。よっしゃ!
完璧ではないけれど自身初の4回転3発決めた!これは大きい。

続く3アクセルからのコンビネーションは
3トゥーループの予定が1トゥーループになってしまった。
結弦選手、疲れてるなぁ。頑張れ。

疲れが見え始めた羽生選手ですが
その後の3アクセルからの3連コンビネーションはバッチリ!
3ループの単発もサラリと決めて魅せます。凄すぎ。

最後の3ルッツは転倒。あぁ~。
ややジャンプに高さがない感じでしたし疲れがピークに
きているのもあって踏ん張れなかったようにも見えました。

現地のお客さんにもそれが伝わっているようで
立ち上がり演技を続行する羽生選手に暖かい拍手が。

全てのジャンプを終えた羽生選手ラストスパートです。
渾身のステップ、スピン、得意のイナバウアーも見せると
会場から大歓声。・・・まるでアイドルのライヴみたい。


無事に演技終了。羽生選手の表情怖すぎ。
キス&クライではホッとした表情。
結果が出る直前の師匠のブライアン・オーサーと
一緒に手を合わせる様子が微笑ましかった。


スコアは186.29。
昨年のGPファイナルで叩き出した自己ベスト(194.08)には
及ばないものの見事なスコア。

自身初の4回転3本を決めながらベストを更新できなかったのは
残念だけども演技後半の3アクセルからのコンビジャンプで
1回転になったり最後の3ルッツで転倒したりと
まだまだ改善できる部分は多い。

気になったのは演技構成点(スケーティングや振り付けなど)が
思ったより低かった事でした。先日のオータムクラシックの時より
評価が低かったのは驚きでした。


トータルスコアでも259.54を叩き出して暫定首位に立ちました。



羽生選手とは同じブライアン・オーサー門下の
ナム・グエン(カナダ)は大きなミスなく無事に演技終了。

渾身の演技で疲労困憊のナム・グエン選手に対して
地元カナダのお客さんはスタンディングオベーションだ。
238.82で5位フィニッシュ。



アメリカのアダム・リッポンは今夜も・・・。
今夜も4回転ルッツに挑んだ。・・・転倒。
アダム・リッポンの採点表を見てみた。

冒頭の4回転ルッツはダウングレード判定だ。
アンダーローテーション(回転不足)判定よりも厳しい。

アンダーローテーションの場合は
ジャンプの基礎点から3割引きのペナルティーですが
(4ルッツ基礎点13.6→9.52(3割引き))

ダウングレードの場合は基礎点が
一回転下の同ジャンプと同じ基礎点になってしまいます。
(4ルッツ基礎点13.6→3ルッツ基礎点6.0)


当たり前ですが出来栄え(GOE)でもマイナス評価を受けました。

6.0(ダウングレードされた基礎点)-2.10(出来栄え)=3.90。


難易度の高いジャンプはリスクも大きいなぁ~と
つくづく思ってしまいました。


リッポン選手はその後、1度転倒してしまいましたが
手を挙げながらの3ルッツなど見せ場をキッチリ決めて
4位フィニッシュ。お疲れ様でした。



続いてはショート2位、帰ってきた元王者。
カナダのパトリック・チャン選手です。

ショパンの調べに乗った元王者は凄かった。
冒頭の4トゥーループー3トゥーループは抜群のデキ。
滑らかなスケーティングからの連続ジャンプは見ていて気持ちいい。


次はチャン選手が苦手にしている3回転アクセル。
跳ぶか・・・コケるか・・・。先日のショートでも
コケていたので一番注目していました。


跳んだっ!!!
それもすげぇー綺麗。ビューティホーっ♪
余韻たっぷり極上のアクセルを魅せてくれた。


鬼門のアクセルを成功させた元王者に怖いものなし。


続く4トゥーループは3回転になってしまったけど
余韻たっぷりの美しさ。

その後はパトリック・チャンの世界、
圧巻の演技にどっぷり浸ってしまいました。


チャン選手の演技の素晴らしさは
演技終了前からのスタンディングオベーションが証明していました。
カナダのファンはみんなこの瞬間を待っていたんだなと。


ジャパンオープンで浅田真央が
見事に復帰を印象付けた時もそうでしたが
こういう瞬間に立ち会えるお客さんって幸せだなって思う。


フリースケーティングのスコアは驚きの190.33。
4回転を3回決めた羽生選手のスコア(186.29)を
超えてしまいました。


これは正直驚きました。

4回転ジャンプの本数は羽生選手が3本に対して
チャン選手は1本のみ。

更に後半のコンビネーションジャンプも
羽生選手が難度の高い3アクセルからのコンビ2発に対して
チャン選手は3ルッツからの2発・・・。

技術点の基礎点は羽生選手は90.50点に対して
チャン選手は76.92。

出来栄えを加えた技術点は羽生選手が98.35点、
チャン選手が95.17点と辛くも羽生選手がリードしましたが
圧倒的だったのが演技構成点でした。

羽生選手88.34点、チャン選手95.16点。


これにはびっくりだー。
ジャンプの出来栄えも驚いたけど・・・。
これでチャン選手が暫定首位。



最後に登場したのがショート首位の村上大介。
XJAPANのYOSHIKIの「Anniversary」をバックに素晴らしい演技。

4回転サルコウを2発。
片方をコンビネーション入れたけどバッチリだった。
3アクセルからのコンビが2回転になったのは残念だった。

でもいい演技だった。
解説の織田信成が涙声になってしまうくらいだった。
村上の4回転の安定度は抜群。
今の日本の選手の中でもNO.1だろう。


村上選手の次戦はフランス大会。(11/14,15)

参加予定選手が豪華すぎる。
パトリック・チャン、マックスアーロン、宇野昌麿、
デニス・テンにマキシム・コフトゥン・・・。

有力どころがそろい踏みだ。
GPファイナルに向けてこのフランス大会が
男子のファイナリスト6人を決める上で重要な大会になりそう。



男子はパトリック・チャンが見事な演技で復帰戦を快勝!
羽生選手は悔しいかもしれないけど
オイラは嬉しいと悔しいがハーフハーフなんです。


もちろん羽生選手が負けたのは悔しいけど
「強い」チャン選手の復活は羽生選手の成長には
欠かせないと思うからです。


2013-14シーズンの羽生選手はチャン選手に
「追いつけ!追い越せ!」を原動力にソチ五輪で金を取った。

2014-15シーズンはアクシデントの克服を
原動力にGPファイナル連覇を果たした。


2015-16シーズンはどう戦う?
どこにモチベーションを求めればいい?

技術的にも世界最高峰のプログラムを引っ提げて
今シーズンを迎えた羽生選手ですが
肝心の原動力というかエネルギーをどこに求めるのか?


・・・と、思っていたところにチャン選手が戻ってきた。
それも強いチャン選手が。

これはオイラの勝手な思い込みかもしれないけど
羽生選手って結局、より強力なライバルとの
闘いを欲しているような気がしてならないのです。


「王者」の成長には「強い王者」の存在が不可欠。
そういう意味ではパトリック・チャン選手はうってつけだと思うし
今回チャン選手に優勝してもらって良かったと思います。

これからもチャン選手には目一杯頑張ってもらって
羽生選手のモチベーションを保つ良薬になってもらいましょう。
闘争本能むき出しのギラギラした羽生選手が見れるのはいいことだ。



GPシリーズも6戦のうち2戦が終了。
第3戦は中国杯です。(11/6~)



女子はいよいよ浅田選手が復帰。

本郷理華選手がどこまで成長しているかも楽しみ。
ロシアからはラジオノワ、パゴリラヤの10代コンビ。
地元・中国からは李子君が迎え撃ちます。


男子は世界王者・フェルナンデス選手を筆頭に
ロシアのボロノフ、地元中国のエース・エン・カン・・・。


男子で大注目しているのは
世界ジュニアで宇野昌麿選手の2位になった
中國の金博洋(ボーヤン・ジン)選手。

ジュニア時代にフリーで4回転を3回成功させています。
まだ粗削りな所は有りますが潜在能力は未知数。
シニア初出場で嵐を巻き起こせるか!?注目しています。





↑ラフマニノフ「ピアノ協奏曲 第2番 第1楽章」





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