しんぼみつよしの「デブろぐ」

夜はガッツリ食べながら
フィギュアスケートの世界選手権・男子SPの様子をチェック。


男子ショートプログラムの結果はこんな感じ。

1位 羽生結弦 　　　　　　　　　　 110.56
2位 ハビエル・フェルナンデス 　 98.52
3位 パトリック・チャン 　　　　　　　94.84
4位 宇野昌磨　　　　　　　　　　　　90.74
5位 金博洋　　　　　　　　　　　　　89.86


羽生結弦、凄すぎ。
相当なプレッシャーはあったはずなのに
ここまでやるとはさすが・・・としかいいようなないっす。


他の選手の様子も見てみました。


ロシアのミハイル・コリヤダ選手、いいねー。

冒頭の４トゥーループからのコンビネーションを
詰まり気味ながらも無事にクリアーしたあとの
３アクセルと３ルッツのジャンプは質がイイ。

ステップ・スピンも全て最高レベルの４を獲得するソツの無さ。
この新星侮れない。

８９．６６でショート６位スタート。
フリーも注目しておこう。



中国のエン・カン選手は残念過ぎ。

冒頭の４トゥーループで激しく転倒。
更に十八番の３アクセルはステップアウト。
トドメは３ルッツからのコンビネーションが１ルッツの単に・・・。

ジャンプ３要素全てでいいところなし。スコアは６２．５６で２６位。
上位２４人に入れなかったのでフリープログラムに進めないのだ。

先日の四大陸選手権では美しい４回転を跳んで
今大会でも上位入りは確実と思われていただけにショックだ。

何と！カナダ代表で昨年の世界選手権５位の
ナム・グエンが２７位・・・信じられない。



昨年の世界選手権６位・ウズベキスタンの
ミーシャ・ジーは今夜もこだわりの演技だった。

４回転を入れないプログラムながらも
丁寧に全ての要素をクリアーした。
７７．４３点で１５位スタート。順位やスコアは抜きにしてフリーも楽しみ。


全米選手権王者のアダム・リッポンは４回転無しの
確実性狙いの演技構成。

さすがにこの舞台で４回転ルッツは
リスクの取りすぎというものなのか。（笑）

ただ内容はケチの付けようの無い素晴らしいものだった。
特に最後に繰り出した３ルッツの美しさは比類なきレベル。
リッポン選手のトリプルルッツは世界一だ。

地元アメリカ開催の世界選手権だけあって
リッポン選手に送られた拍手と歓声のボリュームは凄かった。
７位スタートでフリーを迎えます。


もう一人のアメリカ代表のマックス・アーロン選手も
冒頭の４サルコウでお手つきしてしまうミスはありましたが
その後はしっかり揃えて８位スタート。

来年の世界選手権の出場枠「３」を獲得するには
上位２人の順位の合計が「１３」以内を取らなくてはいけません。

ショートを終えた時点でリッポン「７」＋アーロン「８」＝１５で黄信号。
自国開催のアメリカ勢はフリーで見事に「１３」以内を
獲得することができるのか？注目です。




リッポン選手の後に演技したのが中国の金博洋。
冒頭の４回転ルッツはリッポン選手が幾らトライしても
成功したことの無い超大技。

そんな超大技を武器に今シーズンは様々な大会で
嵐を起こしてきた金選手でしたが今夜は珍しく
ルッツジャンプ後の着氷に乱れが出た。緊張があったのかな。

彼の４ルッツー３トゥーループにおいて出来栄えで
マイナスになったのは初めてではなかろうか。
それを抜きにしても８９．８６点は見事。５位スタートでフリーへ。


注目の最終グループの１番手は日本の宇野昌麿。

冒頭の４トゥーループと３アクセルはバッチリ。
残念なのは最後のコンビネーション。
２つ目が２回転になっちゃったよ。

それでも９０点越えで４位スタート。表彰台狙えるぞ。




続いては現・世界王者のハビエル・フェルナンデス。

冒頭の４回転ー３回転トゥーループのコンビネーションはバッチリ。
残念なのは２発目の４サルコウでの転倒。
続く３アクセルが物凄く綺麗だっただけに残念すぎ。

サルコウの転倒があったものの９８．５２点はさすが。
２位発進でフリーへ臨む。フェルナンデスの明日はどっちだ！？



カザフスタンのデニス・テンは残念の一言。

冒頭の４回転トゥーループでのお手つきと
コンビネーション後の転倒は痛かったです。
フリーでの逆襲に期待します。



元・世界王者のパトリック・チャンは好スタート。
冒頭の４－３トゥーループのコンビは完璧も
鬼門の３アクセルで転倒。・・・本当に苦手なのねん。

アクセルの転倒はあったものの
その後の３ルッツはしっかり決めたし
スピン・ステップは全て最高レベルの４を獲得。

９４．８４で３位スタート。
これでアクセル決めていたら１００点近いスコアも
あり得たと思うとこの選手の凄さを改めて感じてしまいます。

ショートはイマイチなイメージのチャン選手ですが
このスコアはイイ感じじゃないかなぁ～。
フリーでの巻き返しによってはもっと上の順位狙えそう。



日本のエース・羽生結弦は抜群のスタートを切った。

４回転サルコウ・・・完璧。
４-３トゥーループのコンビネーションも
ケチの付けようの無い完璧さ。

カウンターステップから３アクセルも超絶の美しさ。

冒頭の４サルコウと最後の３アクセルは
出来栄えが３点満点！と言うのも納得だ。


昨シーズンからショートプログラムで使い始めた
ショパンの「バラード第１番」ですが
この曲と振り付けのマッチングは既に神レベル。


このバラードにこんな素晴らしい振りで演技できる選手って
現在世界広しと言えど羽生選手だけでしょう。


今シーズン最後の「バラード第一番」と
素晴らしいステップを堪能。羽生選手はノーミスでフィニッシュ。
スコアは自身が持つ世界記録に迫る１１０．５６で首位スタート。



ロシアのマキシム・コフトゥン選手は
冒頭の４サルコウー３トゥーループを見事に決めたけど
２発目に予定していた４トゥーループが３回転に！

冒頭のコンビネーションで２つ目に３トゥーループを
跳んでいたのでこのジャンプは無得点・・・。（涙）
更に３アクセルがステップアウト。

羽生選手の好演技の後に滑るプレッシャーがあったのかな。



羽生結弦、念願の２年ぶりの世界王者奪回へ抜かりなし。

ただフリーの結果次第では２位のフェルナンデスと
３位のチャン選手の強襲を受ける可能性もまだありますが
この結果は世界王者にリーチ！と言ったところでしょう。


最後まで油断は禁物フリーですが
フリーは色んな意味で大注目。


羽生選手の世界王者奪回も注目ですが
アメリカの二人の所でも書きましたが来年の
日本選手の出場枠も注目です。


今年は日本から羽生、宇野の２選手しか参加出来ていません。
フリーが終わって二人の順位の合計が「１３」以内なら
来年の世界選手権の日本選手の出場枠は「３」になります。


来年（１７年）の世界選手権は１８年に行われる
ピョンチャン五輪のフィギュアスケートの国別出場枠も
決まる大事な大会になります。


来年の世界選手権に２人で出場するのと
３人で出場するのではオリンピック出場枠獲得に向けた
戦略的な意味においても一人でも多くの選手に世界大会を
経験させるという意味においても大きく違いが出てくるのです。



明日は女子のショートプログラムです。
世界最強のロシア女子軍団に対して日本を始め
世界から集まったメンバーがどこまで戦うかがカギになると思います。


オイラはロシアのメドベデワ選手が優勝候補筆頭かと
思いますが一撃の爆発力がある日本の浅田選手とアメリカの
グレイシー・ゴールド選手にも注目しています。

そのほかで言えば安定感と言う意味で
日本の宮原選手、アメリカのアシュリー・ワグナー選手の
２選手の手堅さも侮れません。表彰台なら十分ありでしょう。


その他では日本の本郷選手が気になります。

本郷選手については昨年暮れの日本選手権や
今年の四大陸選手権では不完全燃焼の印象が強くて
彼女「らしさ」がまるで見れなかったのが残念で仕方ありません。

順位やスコアは別にして本郷選手には
昨年のGPシリーズの中国大会で魅せたような
活き活きとした演技をまた見せてほしいと思います。

オイラは彼女が本領を発揮するのは恐らく
ピョンチャン五輪よりも後だと思っているので
ここでも気長にチェックしたいと思っています。




↑TOTO「Lovers in the Night」（１９８２）






TOTO IV~聖なる剣

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