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2枠の先に期待すること2017/04/01 03:49

目が覚めたのが夜の12時過ぎ。


フィギュアスケート世界選手権・女子フリーを見る為に
早めに寝ておいて正解でした。


チューハイを飲みながらフリープログラムの様子を見ました。




結果はこんな感じ。


1位 エフゲニア・メドベデワ      233.41自己ベスト
2位 ケイトリン・オズモンド       218.13自己ベスト
3位 ガブリエル・デールマン      213.52自己ベスト
4位 カレン・チェン            199.29自己ベスト
5位 三原舞依              197.88
6位 カロリーナ・コストナー       196.83
7位 アシュリー・ワグナー        193.54
8位 マリア・ソツコワ           192.20
9位 エリザベート・トゥルシンバエワ  191.99
10位 チェ・ダビン             191.11
11位 樋口新葉              188.05
12位 マライア・ベル           187.23
13位 アンナ・ポゴリラヤ         183.37
・・・
16位 本郷理華              169.83




注目された日本女子の来年の平昌五輪の出場枠ですが
上位2人(三原舞依と樋口新葉)の合計順位は「16」となり
3枠確保(合計順位「13」以内)ならず2枠が確定しました。


結果は想定されていたのですが
最後までドキドキして見せていただきました。


まずは5位になった三原舞依選手。

冒頭の3ルッツからのコンビネーションは
スピードも飛距離も着氷からの流れも美しいし言うことなし。

その後のジャンプもしっかりと回転していたし
最後まで疲れを見せることなく見事に
「シンデレラ」を演じきった三原選手は素晴らしい。

フリープログラムは自身初の138点台をたたき出し
ショート15位からの大逆襲を果たした。




本郷選手は最後まで「らしさ」が見えず16位。

冒頭の3フリップからのコンビネーションは2回転フリップのソロに。
しかし直後の3サルコウをコンビネーションにしてのリカバー♪
3ルッツも何とか跳びきって前半を終了。

残念だったのが後半に疲れが出たのか
3つのジャンプで回転不足を食らってしまったこと。
(↑これで10点以上は損してるはず)

ラストジャンプを3フリップに変更して
挽回を図ろうと試みたが残念ながら転倒。
キス&クライで涙に暮れる本郷選手でした。

結果は残念だったけど冒頭のミスを直後にリカバリーしたり
最後の最後でジャンプを変更してリカバリーしようとした
心意気は見事。ただ結果が伴わなかっただけです。

最後のジャンプをフリップにしてきたときは
「おぉ!」って声が出ちゃいましたよ。



今シーズンの本郷選手は表現力に磨きがかかっていたけど
肝心の・・・得意でもあるジャンプでミスするケースが
増えているのが心配です。

転倒までしなくても回転不足を食らったりして
想像以上にスコアを落とすパターンが多くて
1ファンとしては本当に残念の一言。

平昌までは時間がありませんが
北京(22年の冬季五輪)までなら時間はたっぷりあります。


以前から書いていますが本郷選手は
平昌に出れなくても北京の頃には
ワンアンドオンリーな存在になっていると思っています。

あの日本人離れした体格は北京五輪で活きると思っています。
さすがに5年も経てばカロリーナ・コストナーだって
アシュリー・ワグナーだって現役にはいないはず。

そんな時期に彼女の体格と経験は
活きてくるような気がするのです。


とりあえず本郷選手にはジャンプの精度を
以前並みに戻してもらって頑張ってほしいですね。



その後、五輪の枠取りもかかった大一番ということも
あったのかもしれませんが有力選手の失速が連発しました。

エリザベート・トゥルシンバエワをはじめ
アシュリー・ワグナーやカロリーナ・コストナーなど
上位入りを期待された選手たちがミスを連発。


何と!最終グループの6人と
第3グループの樋口選手を残した時点で
三原選手が首位をキープしていました。


「もしかして、もしかしたらイケたりして・・・」


もしかしたら・・・とは
上位選手2人の合計順位「13」以内を確保もしくは
それに限りなく近い数字が確保できるんじゃねーかってことです。


ここで樋口選手が三原選手のスコア(197.88)を
超えるスコアを出してもらって日本人選手がワン・ツーのまま
最終グループの6人を演技を終えて

6人全員が日本人二人のスコアを追い抜いてしまうと
日本人2人は7,8位で合計順位が「15」ですが
6人中2人が大ポカをしでかせば・・・


日本人2人の合計順位が「13」になることだって
あり得るんじゃないか。


俄然、樋口選手への期待が大きくなりました。

今シーズンの樋口選手はショート・フリーで纏まった
演技ができていません。

ところが今回はショートプログラムでノーミス演技をして
自己ベストに迫る65.87を叩き出しており
明らかに調子は上向きな印象。


期待は膨らみましたが結果は残念でした。


フリーでの樋口選手は
冒頭の3ルッツー3トゥーループが見事決まって
大きなミスもなく後半に入ったのですが


後半の一番決めなくてはならない
「3ルッツー3トゥーループ」のコンビネーションで
すっぽ抜けて2ルッツのソロになってしまいました。

成功していれば後半の1割増しを加えて
基礎点だけで11.33点の大技でしたが
2ルッツのソロになったので出来栄えを加えて僅か2.52点。

あと2アクセルー3トゥーループのコンビネーションでは
2つ目のジャンプで転倒+ダウングレード判定を食らったのも
痛かったですね~。(8.36→3.56と転倒でマイナス1点)


この2つのミスだけで15点近く損してます。
ジャンプのミスが大きく響いて樋口選手は11位フィニッシュ。


いや~、これは本当に残念。


その他の選手で印象に残ったのがカナダの二人でした。

ケイトリン・オズモンドはノーミスで自己ベストを更新。
3位に入ったガブリエル・デールマンは珍しくフリーも纏めて
自己ベスト更新+3位入賞を果たしました。


デールマン選手、めちゃ嬉しそうだったなぁ。
彼女はジャンプが本当に綺麗。

冒頭の3トゥーループの連続ジャンプは秀逸。
出来栄えで2.1点を獲得していましたが3点あげても
いいんじゃないかなーってくらい良かったですね。

デールマン選手は羽生選手と同じく
ブライアン・オーサーの門下生。
来年の五輪でも台風の目になりそうです。

何とカナダの二人は表彰台の両脇(2,3位)を占めてしまいました。
五輪の出場枠を3に増やしました。


アメリカのカレン・チェンはフリーも何とか纏めて4位確保。
ワグナー選手が7位でアメリカも3枠確保。
チェン選手、勝負強いなぁ。


ロシアはメドベデワ選手が歴代最高スコアを更新して
ブッチギリで優勝もポゴリラヤ選手が2015年のNHK杯並みに
コケまくって13位と大失速しましたが

ソツコワ選手が何とか8位に残って
ロシア上位2選手の合計は「9」。
終わってみればヒヤヒヤでしたが見事に3枠確保。


「最強ロシア」とか言っても結構ヒヤヒヤだったんだ。びっくり。


日本は残念ながら3枠確保ならず
平昌五輪の女子シングルの出場枠は「2」になりました。

2つになった出場枠を巡り、
休養中の宮原知子、本郷理華、樋口新葉、三原舞依に
忘れちゃいけない浅田真央選手らがいる現シニア勢と

来季からシニアに昇格する本田真凛や坂本花織、
白岩優奈がガチで出場枠を取り合う・・・って事になりました。


五輪に出場する2人が誰になるのか?
気の早いネットの住人は「宮原選手は堅いっ!」とか
「宮原選手が強いから実質1枠では?」みたいな
本当に気の早いことを書き込んでいるようですが

その宮原選手だってどうなるかわかりません。

ケガの回復が遅れれば全日本に出場するかもわからないのです。



オイラは浅田真央選手に期待しています。

今シーズンは足の調子が思わしくなかったらしく
昨年の全日本選手権ではまとも3回転ジャンプすら
出来ないくらいの状況でした。


そんな浅田選手に対して「終わった」みたいな
批判的・悲観的なニュースや書き込みも多いのですが
足さえ状況が改善すれば暮れの全日本での表彰台は
十分にあり得ると思っています。


現在、フィギュアスケートの男子シングルでは
羽生選手をはじめ「4回転時代だ~!」とか言って
シニア・ジュニアを問わず4回転バシバシを跳び始めていますが

女子シングルを見ると男子とは違い
技術的にかなり硬直した状況が続いています。



フィギュアスケートでは6種類のジャンプが存在します。


難易度の高いものから
1、アクセル(8.5)
2、ルッツ(6.0)
3、フリップ(5.3)
4、ループ(5.1)
5、サルコウ(4.4)
6、トゥーループ(4.3)の6種類です。
(ジャンプの後のカッコ内の数字は3回転の基礎点)


女子シングルの場合、4回転を跳んだ(認定された)選手は
サルコウを跳んだ安藤美姫だけです。
(↑まさしく彼女はレジェンドです。)

安藤選手は現役時代、複数回4回転サルコウを跳びましたが
回転が足りなかったのか?
ジャッジがしっかり見ていなかったのか?

当時、跳ぶこと自体リスクが高い割には得点は大きくない
4回転サルコウ大減点を食らうことが多くて
安藤選手も跳ばなくなってしまったみたいです。


そんなこともあって4回転ジャンプはリスクが
大きすぎるイメージが広がったらしく

事実上、女子シングルは3回転ジャンパーだらけです。
それどころか3回転アクセルを跳ぶ選手もほとんどいません。

現役選手でトリプルアクセルを跳んだ(認定された)選手は
日本の浅田選手とロシアのトゥクタミシェワ選手の二人だけです。


そんな訳で女子シングルの場合、
アクセル以外の5種類の3回転ジャンプと
3回転に満たないジャンプでプログラムが構成されている上に

「同じジャンプはコンビネーションを入れて2回まで」とか
「同じ3回転のソロジャンプは2回跳んだらアウト」とか
いろいろなルールがあるために


採点表を見ても冒頭で
「3Lzー3T(3ルッツー3トゥーループ)」とか
「3T-3T(3トゥーループの連続)」とか
「3F-3T(3フリップー3トゥーループ)」などの文字が踊り、


演技途中のコンビネーションジャンプでは
「2A-2T-2T(2アクセルー2トゥーループー2トゥーループ)」とか
「2A-2T-2Lo(2アクセルー2トゥーループー2ループ)」とか

誰もかれも似たような文字が採点表に踊り
正直、男子ほどエキサイティングでも無いし
新鮮味もなくて退屈です。ぶっちゃけ飽き飽きしてます。(笑)


そういう意味でも浅田選手の採点表は見ていて新鮮です。

冒頭の「3A(トリプルアクセル)」だったり
次に入るのが「3F-3Lo(3フリップー3ループ)」だったり

演技途中では
「3F-2Lo-2Lo(3フリップー2ループ-2ループ)」
など高難度のジャンプがあったりしてドキドキします。


浅田選手の場合は頻繁に
「3Lz・・・・・・e(3ルッツ・・・エッヂエラー)」とか
「3Lz・・・・・・!(3ルッツはエッヂがアテンション(微妙)」とかに
なったりします。

それを見て僕らは
「また真央さんルッツでエッヂエラー取られてるよ~」とか
「今回はエラー免れたけど微妙だのぅ。」とか
浅田選手らしいクセも採点表に載ったりするのを見て悶絶してます。



まぁ、いろいろ脇道に逸れましたけど


浅田選手には現在シニアのトップクラスの選手にはない
トリプルアクセルというジャンプが跳べる事で

技の組み合わせの選択肢も多いし
スピンやステップも上手いし綺麗だしノーミスで決まれば
世界でもまだまだトップを目指せる可能性を秘めているのです。



・・・と、浅田選手も持ち上げておきながら
厳しい現実があるのも忘れてはいけません。

御年26歳の浅田選手ですが
年末の全日本選手権の頃には27歳になっているはずで
年齢的な体力の衰えは否定できない部分もあります。


その上、今シーズンの浅田選手は成績が残せなかったので
フィギュアスケートの世界ランキングも落ちてしまって
来シーズンのグランプリシリーズには出場もほぼ無理です。


そんな浅田選手が確実にオリンピック代表になる
唯一の道は暮れの全日本選手権で優勝すること。


まずは地方大会から地味に勝ち上がって
全日本選手権に出場に出場しなくてはなりません。

そして全日本選手権で優勝すれば見事に
3大会連続でオリンピック出場となります。



ただ浅田選手ほどの御仁が地方大会から
闘うって・・・想像もできません。

この状況をどう例えればいいのかわかりませんが
敢えて例えるなら、現在メジャーで活躍しているダルビッシュ有や
田中将大が日本の地方独立リーグで投げるような・・・そんな感じです。


いや~、浅田選手が地方大会から全日本を目指すなんて
考えたくもありませんがこれは今年の秋には
現実になっていると思うので・・・ハラハラしちゃうわ~。


全日本選手権2位でも可能性は無くは無いですが
グランプリファイナルとかで好成績を挙げている選手とかが
いると落選してしまう可能性があります。



来シーズン、シニアに上がってくるであろう
本田真凛選手もメディアからめちゃめちゃ期待されています。

あの力みの無い演技はオイラも好きですが
本田選手はスタミナ面を強化しないと
シニアに上がっても「案外・・・」な結果に陥るかもしれません。

ズバリ本田選手の不安要素はスタミナ面です。
来シーズン、本田選手はグランプリシリーズにも出場してくると
思いますがどういった滑りを見せてくれるか注目です。




あとはロシアのザギトワ選手がシニアに上がってくると
思うので大・大・大注目です。

恐らくジャンプでは現世界女王のメドベデワ選手よりも
高いパフォーマンスをしてくるのは間違いなく、
ケガさえしなければ平昌五輪で表彰台に立っていると思うので注目です。





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グリルオーツカ2017/04/01 13:27

真夜中にフィギュアスケートを見ていたもんで
目が覚めたら昼になっていました。


職場の同僚に教えてもらったお店で昼飯にすることにしました。
金沢の長町のパーキングにクルマを止めてメシ屋へ向かいます。


目的の店が見えてきました。


店の名前は「グリルオーツカ」。
同僚曰く「ここのハントンライスはいいっ♪」って言うので食べてみます。


ハントンライスだけじゃなくてマカロニグラタンも頂きました。

ここのマカロニ、かなり長めのマカロニです。
この長いマカロニと細かく刻んだタマネギがイイ感じ。
クセになりそうです。



お目当てのハントンライスも頂きました、大盛りで。
ただ大盛りって結構なボリュームなので並でいいかもしれません。

味はいいのですが量が多いのでちょっと飽きてきました。
女性向けに小盛りがあるくらいなので並で十分かもしれません。


昼飯を終えて地元のプールで80分ほどウォーキング。

それにしてもいい天気が続くなぁ。いいことだわ~♪





羽生結弦のノーミス演技が神ってる件。2017/04/01 23:09

今夜は運命の世界選手権・男子フリーでした。



結果はこんな感じ。


1位 羽生結弦           321.59
2位 宇野昌麿           319.31自己ベスト
3位 金博洋             303.58自己ベスト
4位 ハビエル・フェルナンデス 301.19
5位 パトリック・チャン       295.16
6位 ネイサン・チェン       290.72
7位 ジェイソン・ブラウン     269.57自己ベスト
8位 ミハイル・コリヤダ      257.47
9位 ケビン・レイノルズ      253.84自己ベスト
・・・
11位 マキシム・コフトゥン    245.84
12位 ミーシャ・ジー        243.45
・・・
19位 田中刑事          222.34



何と!ショート終了時点で首位から10点近く離されていた
5位の羽生選手がフリーで神演技を披露して逆転優勝しました。



逆転優勝した羽生選手のフリー演技のジャンプ要素は8つ。

演技前半は(カッコ内はジャンプの基礎点)

①4回転ループ(12.0)
②4回転サルコウ(10.5)
フライイング足替えコンビネーションスピン
ステップシークエンス
③3回転フリップ(5.3)

後半には(カッコ内はジャンプ基礎点・後半で得点1割増し)

④4回転サルコウー3回転トゥーループ(16.28)
⑤4回転トゥーループ(11.33)
⑥3回転アクセルー2回転トゥーループ(10.78)
⑦3回転アクセルー1回転ループー3回転サルコウ(14.74)
フライイング足替えシットスピン
コレオシークエンス
⑧3回転ルッツ(6.6)


今シーズン未だにパーフェクト演技の無い羽生選手。
特に④の4回転サルコウのコンビネーションと②の回転抜けなどの
ミスもあってなかなかパーフェクトは出来ませんでした。


最終グループの1番手の選手が羽生選手でした。
ここでパーフェクトを決めれば後ろの選手には
大きなプレッシャーになるでしょう。


冒頭の4回転ループはサラリと決めた!
客席からは拍手と小さな歓声。

続く4回転サルコウは流れも美しく鮮やかに決めた!
客席からは大きな歓声。多分この会場にいる日本人ファンの
8割以上は羽生選手のジャンプ順を知り尽くした方ばかりと思う。

今シーズン苦しんでいるサルコウを見事に決めた
羽生選手に心からの喝采を送っているようです。


続くコンビネーションスピンでは男子選手では珍しい
ビールマンポジションでのスピンも披露。
羽生選手はこれにはこだわりを持っているみたいです。


「ホープ&レガシー」の曲に乗っての
ステップシークエンスもいい。
しっかりレベル4を獲得。

前半最後の3回転フリップもサラリと決めます。
普通に演技の一部になっていた感じ。


問題はこの後だ。
羽生選手を一番苦しめてきた後半冒頭の
4回転サルコウー3回転トゥーループの高難度コンビネーション。

会場のファンもテレビ画面の前の視聴者も
世界中のファンも誰もが大注目の瞬間だ。


4回転サルコウー3回転トゥーループ・・・・・決めた~!


会場全体から悲鳴のような大・大歓声!
見ているこっちもテレビの前で「よっしゃー!」と声が出てしまった。


あと一つ!4回転決めてくれぃ。
4つ目の4回転は4回転トゥーループ。

祈る想いで画面を見つめる。

・・・・・・・跳んだ!着氷も完璧。また大歓声!
羽生選手は全ての4回転4本を見事に跳びきった。


残るジャンプ要素はあと3つ。
⑥3回転アクセルー2回転トゥーループ
⑦3回転アクセルー1回転ループー3回転サルコウ
⑧3回転ルッツ


⑥、⑦のトリプルアクセルからのコンビネーションは素晴らしすぎる。
今現在、羽生選手は世界で一番トリプルアクセルを跳べる男だと思う。

この2つの高難度コンビネーションは安心して見ていられた。
難しいステップを踏んでほとんど助走の無い状態から
良くぞあんなにしっかりとトリプルアクセルを跳べるもんだ。

このトリプルアクセルの絶対的な安定感は
羽生選手の強さの要因の一つだとつくづく思う。


フツーならここで安心してもいいと思う所だけど
最後に3回転ルッツが待っている。

4回転に比べれば・・・と思うけど昨シーズンの羽生選手は
このルッツジャンプが鬼門になっていた時もあったし
最後の最後に・・・って不安もある。


多分、会場のお客さんもそう思っている方が多かったのではないか。


・・・おっと、その前にスピンもサラリとレベル4。
コレオシークエンスは、羽生選手のコレオシークエンスは好きだ。

特にハイドロブレーディングは最高だ。
あの美しさは世界一だ。

気になる人がいたら動画サイトで
「ハイドロブレーディング 羽生」とかで検索したら
幾らでも出てくるから見てみるといいよ~♪


さ~て、最後のトリプルルッツ・・・・・決めた!
お客さんの大歓声がハンパ無い。
最後の最後でフリープログラムをノーミスで決めた!


ルッツを跳んで最後のスピンは勝利のスピン!
観客席を見ると演技終了前に泣いているお客さんも見えた。
気持ちは分らんでもない。こっちも泣けてしまいそうだ。


演技終了後の何だか優しさを感じる大歓声が印象的。


羽生選手がフリーで叩き出したスコアは
男子シングルフリープログラム歴代最高の223.20点!!!
19位の田中刑事のショート・フリーの合計(222.34)より高い。


ここで羽生選手が暫定1位になりましたが
残りの5人もトータルで300点出せるメンバーばかりなので
最後の最後まで分かりません。


ただ羽生選手の神懸った演技が他の選手に与えた
プレッシャーは大きかったようでした。




羽生選手の直後に滑ったのが
アメリカのネイサン・チェン選手でした。


2月に行われた四大陸選手権では羽生選手らを破って優勝。
フリープログラムではISU公式試合では史上初の
5本の4回転ジャンプを跳んで世界中のファンの度胆をぬきました。

チェン選手も羽生選手同様にショートプログラムでの
ミスが響いてショート6位からのフリープログラムでした。


冒頭の4回転ルッツからのコンビネーションは転倒。
この失敗でチェン選手の心に火がついたらしく
その後のジャンプは手に汗握りながら見てしまいました。


①4回転ルッツ・・・転倒。
ここから鬼のリカバリー開始。
②4回転フリップー2回転トゥーループ・・・成功。
③4回転フリップ・・・成功。
④4回転トゥーループ・・・成功。
コレオシークエンス

前半だけで4本の4回転にトライ!
何て選手でしょう。
後半も相当凄かったです。


⑤3回転アクセル・・・成功。
トリプルアクセルが苦手なチェン選手ですが
ここはしっかりトリプルアクセルを決めてきました!

⑥4回転サルコウ・・・転倒。
⑦4回転トゥーループー2回転トゥーループ・・・成功。
⑧3回転ルッツー2回転トゥーループー2回転ループ・・・成功。


残念ながら2回の転倒はありましたが
8つのジャンプ要素で史上初の6本の4回転を跳びました。
(それも回転不足などの減点が無かったのも驚き)


脅威のチャレンジャーぶりを発揮したチェン選手。
前人未到のチャレンジも報われず5位に終わりましたが
来シーズンのチェン選手が非常に楽しみになりました。

ケガをしないで技の精度が上がってきたら
間違いなく羽生・宇野の日本のWエースにとって
チェン選手は大きな壁になってきそうです。



中国の金博洋選手はノーミス演技で300点越えです。
先日のショートでも「スパイダーマン」をノーミスで纏めて
4位発進でしたがフリーも見事なノーミス演技です。


特に冒頭の4回転ルッツは美しかったなぁ~。
出来栄えでも2.57点貰って、このルッツだけで
16.17点ゲットしてましたよ~。

ちなみに羽生選手の3アクセルからの3連ジャンプが
出来栄え込みで16.88点(それも演技後半)ですから
このジャンプ一発の凄さが分るというものです。

金博洋も前後半2発ずつ、計4発の4回転を成功させました。
ショート・フリーのトータルスコアも300点越えを果たしました。


昨シーズンの金選手は今だから言いますが
「ジャンプだけの選手」のイメージが強かったですが
今シーズンは演技のつなぎを含めて上手くなってきました。


まだ19歳の金博洋選手も来年の平昌五輪に向けて
強力なライバルになりそうです。




パトリック・チャン選手はジャンプのミスが響いて5位に
終わりましたが来シーズン以降も侮れない存在に
変わりが無いことを確認しました。


遂にチャン選手も4回転サルコウを綺麗に跳びましたね~。


元々4回転はトゥーループしか跳ばないけど
世界と互角にやりあっていたチャン選手が
ここ来てサルコウまで跳ぶようになったのは脅威です。

ただチャン選手は相変わらずトリプルアクセルの精度が
良くないのが本当に残念なところです。

これが改善されたらそれだけで日本の二人にとって
大きな壁となるポテンシャルは十分にあります。
まだまだ侮れないですね。




2位になった宇野昌麿に成長力には驚くばかり。

昨年の世界選手権ではキス&クライで人目を憚らず
涙にくれる姿が印象に残っていますが(当時のブログ
今シーズン一番成長した男子シングル選手と言えば宇野選手でしょう。

4回転フリップの史上初の成功者になって
更に羽生選手に続いて4回転ループまで習得してしまいました。


今シーズンは昨年と同じ轍は踏むまいという宇野選手の
強い意志を感じるシーズンでもありました。

演技前後の表情などを見ていると
随分、凛々しくなったなぁ~と思うことが多くありました。

ジャンプが成長したイメージの宇野選手ですが
昨年のグランプリファイナルではスピンが満点の出来栄えを
貰ったことがあるように他の要素を手抜きすることも無いようです。

羽生選手も素晴らしい選手ですが
宇野選手もまた素晴らしい選手だなぁ~と
つくづく思う今日この頃です。

今までは羽生選手最強・・・のイメージの日本ですが
来シーズンは羽生・宇野の最強Wエース体制で
平昌五輪に臨んで行けそうです。




フェルナンデス選手は残念だったなぁ~。

先日のショートプログラムでは神懸った完璧な
プログラムを披露して「3連覇へ視界よし!」と思ったのは
僕だけじゃないはずです。

プログラム終了後、右手をギュッと握った瞬間の
カッコ良さったら、もう凄いわ~。

多分、あれで胸ズキューンされた女性ファンは
軽く10万人位いたんじゃないかな。それくらいカッコ良かった。


今回のフリープログラムだって
冒頭の4回転トゥーループは超絶の美しさ♪
飛距離・着氷後の流れは笑いが出るくらいカッコ良かった。

9人のジャッジ全員が3点満点挙げるのは頷ける。
あのジャンプだけでチューハイが進んだし
「こりゃ、(フェルナンデス)勝ったなぁ~」って思った。

続く4回転サルコウー3回転トゥーループで
ちょっとミスったけどトリプルアクセルからのコンビネーションで
見事に帳消しにした辺りの巧さを見て

「やっぱ(フェルナンデスは)つえぇ~なぁ~」思ったし
続くスピンとコレオシークエンスで「フェルナンデスな世界」を
展開して観客を魅了する辺りもすげーと思った。


・・・が、である。


後半一発目の4回転サルコウで派手に転倒したのは残念だったし
3回転フリップからの3連続ジャンプのアタマが2回転フリップに
なってしまったのも残念。

トドメに最後の3回転ループの着氷が乱れたのも・・・泣けてくる。

ただそんな状況でも時には笑顔を見せて
フェルナンデスな世界を見せて観客を沸かせるあたりは
本当に素晴らしいと思いました。


結果は4位で終わりましたが300点越えは立派。



これで羽生選手が3年ぶりに世界王者に返り咲きを果たしました。
10点差をひっくり返しちゃうなんて凄すぎるし
4回転ジャンプって本当にリスクが高いなーとも思いました。


ここ2,3年の男子のジャンプ技術の進歩には驚くばかりです。


サルコウ、トゥーループでも凄いと思っていたのに
金博洋がいきなりルッツなんて跳んじゃった辺りから
男子の4回転技術は一気に上がった印象があります。

金博洋がルッツを跳び、宇野昌麿が史上初のフリップを決め、
羽生結弦が史上初のループを成功させて
ネイサン・チェンがフリーで5本も4回転跳んだり・・・



いよいよ来年は平昌五輪です。

羽生・宇野の日本のWエース
ハビエル・フェルナンデス、ネイサン・チェン、
金博洋にパトリック・チャンらシニアの有力選手に加えて

ヴィンセント・ジョウなど4回転を複数跳ぶ
とんでもないジュニア世代も動向も気になる所。

4大陸や世界選手権を見ていると
ジャンプのミスで平昌五輪の表彰台も
ガラリと変わりそうな感じ。


今から平昌五輪が待ちきれない気持ちですが
選手達にはケガなく最高のコンディションで
跳びまくってもらいたいですね。





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