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2枠の先に期待すること2017/04/01 03:49

目が覚めたのが夜の12時過ぎ。


フィギュアスケート世界選手権・女子フリーを見る為に
早めに寝ておいて正解でした。


チューハイを飲みながらフリープログラムの様子を見ました。




結果はこんな感じ。


1位 エフゲニア・メドベデワ      233.41自己ベスト
2位 ケイトリン・オズモンド       218.13自己ベスト
3位 ガブリエル・デールマン      213.52自己ベスト
4位 カレン・チェン            199.29自己ベスト
5位 三原舞依              197.88
6位 カロリーナ・コストナー       196.83
7位 アシュリー・ワグナー        193.54
8位 マリア・ソツコワ           192.20
9位 エリザベート・トゥルシンバエワ  191.99
10位 チェ・ダビン             191.11
11位 樋口新葉              188.05
12位 マライア・ベル           187.23
13位 アンナ・ポゴリラヤ         183.37
・・・
16位 本郷理華              169.83




注目された日本女子の来年の平昌五輪の出場枠ですが
上位2人(三原舞依と樋口新葉)の合計順位は「16」となり
3枠確保(合計順位「13」以内)ならず2枠が確定しました。


結果は想定されていたのですが
最後までドキドキして見せていただきました。


まずは5位になった三原舞依選手。

冒頭の3ルッツからのコンビネーションは
スピードも飛距離も着氷からの流れも美しいし言うことなし。

その後のジャンプもしっかりと回転していたし
最後まで疲れを見せることなく見事に
「シンデレラ」を演じきった三原選手は素晴らしい。

フリープログラムは自身初の138点台をたたき出し
ショート15位からの大逆襲を果たした。




本郷選手は最後まで「らしさ」が見えず16位。

冒頭の3フリップからのコンビネーションは2回転フリップのソロに。
しかし直後の3サルコウをコンビネーションにしてのリカバー♪
3ルッツも何とか跳びきって前半を終了。

残念だったのが後半に疲れが出たのか
3つのジャンプで回転不足を食らってしまったこと。
(↑これで10点以上は損してるはず)

ラストジャンプを3フリップに変更して
挽回を図ろうと試みたが残念ながら転倒。
キス&クライで涙に暮れる本郷選手でした。

結果は残念だったけど冒頭のミスを直後にリカバリーしたり
最後の最後でジャンプを変更してリカバリーしようとした
心意気は見事。ただ結果が伴わなかっただけです。

最後のジャンプをフリップにしてきたときは
「おぉ!」って声が出ちゃいましたよ。



今シーズンの本郷選手は表現力に磨きがかかっていたけど
肝心の・・・得意でもあるジャンプでミスするケースが
増えているのが心配です。

転倒までしなくても回転不足を食らったりして
想像以上にスコアを落とすパターンが多くて
1ファンとしては本当に残念の一言。

平昌までは時間がありませんが
北京(22年の冬季五輪)までなら時間はたっぷりあります。


以前から書いていますが本郷選手は
平昌に出れなくても北京の頃には
ワンアンドオンリーな存在になっていると思っています。

あの日本人離れした体格は北京五輪で活きると思っています。
さすがに5年も経てばカロリーナ・コストナーだって
アシュリー・ワグナーだって現役にはいないはず。

そんな時期に彼女の体格と経験は
活きてくるような気がするのです。


とりあえず本郷選手にはジャンプの精度を
以前並みに戻してもらって頑張ってほしいですね。



その後、五輪の枠取りもかかった大一番ということも
あったのかもしれませんが有力選手の失速が連発しました。

エリザベート・トゥルシンバエワをはじめ
アシュリー・ワグナーやカロリーナ・コストナーなど
上位入りを期待された選手たちがミスを連発。


何と!最終グループの6人と
第3グループの樋口選手を残した時点で
三原選手が首位をキープしていました。


「もしかして、もしかしたらイケたりして・・・」


もしかしたら・・・とは
上位選手2人の合計順位「13」以内を確保もしくは
それに限りなく近い数字が確保できるんじゃねーかってことです。


ここで樋口選手が三原選手のスコア(197.88)を
超えるスコアを出してもらって日本人選手がワン・ツーのまま
最終グループの6人を演技を終えて

6人全員が日本人二人のスコアを追い抜いてしまうと
日本人2人は7,8位で合計順位が「15」ですが
6人中2人が大ポカをしでかせば・・・


日本人2人の合計順位が「13」になることだって
あり得るんじゃないか。


俄然、樋口選手への期待が大きくなりました。

今シーズンの樋口選手はショート・フリーで纏まった
演技ができていません。

ところが今回はショートプログラムでノーミス演技をして
自己ベストに迫る65.87を叩き出しており
明らかに調子は上向きな印象。


期待は膨らみましたが結果は残念でした。


フリーでの樋口選手は
冒頭の3ルッツー3トゥーループが見事決まって
大きなミスもなく後半に入ったのですが


後半の一番決めなくてはならない
「3ルッツー3トゥーループ」のコンビネーションで
すっぽ抜けて2ルッツのソロになってしまいました。

成功していれば後半の1割増しを加えて
基礎点だけで11.33点の大技でしたが
2ルッツのソロになったので出来栄えを加えて僅か2.52点。

あと2アクセルー3トゥーループのコンビネーションでは
2つ目のジャンプで転倒+ダウングレード判定を食らったのも
痛かったですね~。(8.36→3.56と転倒でマイナス1点)


この2つのミスだけで15点近く損してます。
ジャンプのミスが大きく響いて樋口選手は11位フィニッシュ。


いや~、これは本当に残念。


その他の選手で印象に残ったのがカナダの二人でした。

ケイトリン・オズモンドはノーミスで自己ベストを更新。
3位に入ったガブリエル・デールマンは珍しくフリーも纏めて
自己ベスト更新+3位入賞を果たしました。


デールマン選手、めちゃ嬉しそうだったなぁ。
彼女はジャンプが本当に綺麗。

冒頭の3トゥーループの連続ジャンプは秀逸。
出来栄えで2.1点を獲得していましたが3点あげても
いいんじゃないかなーってくらい良かったですね。

デールマン選手は羽生選手と同じく
ブライアン・オーサーの門下生。
来年の五輪でも台風の目になりそうです。

何とカナダの二人は表彰台の両脇(2,3位)を占めてしまいました。
五輪の出場枠を3に増やしました。


アメリカのカレン・チェンはフリーも何とか纏めて4位確保。
ワグナー選手が7位でアメリカも3枠確保。
チェン選手、勝負強いなぁ。


ロシアはメドベデワ選手が歴代最高スコアを更新して
ブッチギリで優勝もポゴリラヤ選手が2015年のNHK杯並みに
コケまくって13位と大失速しましたが

ソツコワ選手が何とか8位に残って
ロシア上位2選手の合計は「9」。
終わってみればヒヤヒヤでしたが見事に3枠確保。


「最強ロシア」とか言っても結構ヒヤヒヤだったんだ。びっくり。


日本は残念ながら3枠確保ならず
平昌五輪の女子シングルの出場枠は「2」になりました。

2つになった出場枠を巡り、
休養中の宮原知子、本郷理華、樋口新葉、三原舞依に
忘れちゃいけない浅田真央選手らがいる現シニア勢と

来季からシニアに昇格する本田真凛や坂本花織、
白岩優奈がガチで出場枠を取り合う・・・って事になりました。


五輪に出場する2人が誰になるのか?
気の早いネットの住人は「宮原選手は堅いっ!」とか
「宮原選手が強いから実質1枠では?」みたいな
本当に気の早いことを書き込んでいるようですが

その宮原選手だってどうなるかわかりません。

ケガの回復が遅れれば全日本に出場するかもわからないのです。



オイラは浅田真央選手に期待しています。

今シーズンは足の調子が思わしくなかったらしく
昨年の全日本選手権ではまとも3回転ジャンプすら
出来ないくらいの状況でした。


そんな浅田選手に対して「終わった」みたいな
批判的・悲観的なニュースや書き込みも多いのですが
足さえ状況が改善すれば暮れの全日本での表彰台は
十分にあり得ると思っています。


現在、フィギュアスケートの男子シングルでは
羽生選手をはじめ「4回転時代だ~!」とか言って
シニア・ジュニアを問わず4回転バシバシを跳び始めていますが

女子シングルを見ると男子とは違い
技術的にかなり硬直した状況が続いています。



フィギュアスケートでは6種類のジャンプが存在します。


難易度の高いものから
1、アクセル(8.5)
2、ルッツ(6.0)
3、フリップ(5.3)
4、ループ(5.1)
5、サルコウ(4.4)
6、トゥーループ(4.3)の6種類です。
(ジャンプの後のカッコ内の数字は3回転の基礎点)


女子シングルの場合、4回転を跳んだ(認定された)選手は
サルコウを跳んだ安藤美姫だけです。
(↑まさしく彼女はレジェンドです。)

安藤選手は現役時代、複数回4回転サルコウを跳びましたが
回転が足りなかったのか?
ジャッジがしっかり見ていなかったのか?

当時、跳ぶこと自体リスクが高い割には得点は大きくない
4回転サルコウ大減点を食らうことが多くて
安藤選手も跳ばなくなってしまったみたいです。


そんなこともあって4回転ジャンプはリスクが
大きすぎるイメージが広がったらしく

事実上、女子シングルは3回転ジャンパーだらけです。
それどころか3回転アクセルを跳ぶ選手もほとんどいません。

現役選手でトリプルアクセルを跳んだ(認定された)選手は
日本の浅田選手とロシアのトゥクタミシェワ選手の二人だけです。


そんな訳で女子シングルの場合、
アクセル以外の5種類の3回転ジャンプと
3回転に満たないジャンプでプログラムが構成されている上に

「同じジャンプはコンビネーションを入れて2回まで」とか
「同じ3回転のソロジャンプは2回跳んだらアウト」とか
いろいろなルールがあるために


採点表を見ても冒頭で
「3Lzー3T(3ルッツー3トゥーループ)」とか
「3T-3T(3トゥーループの連続)」とか
「3F-3T(3フリップー3トゥーループ)」などの文字が踊り、


演技途中のコンビネーションジャンプでは
「2A-2T-2T(2アクセルー2トゥーループー2トゥーループ)」とか
「2A-2T-2Lo(2アクセルー2トゥーループー2ループ)」とか

誰もかれも似たような文字が採点表に踊り
正直、男子ほどエキサイティングでも無いし
新鮮味もなくて退屈です。ぶっちゃけ飽き飽きしてます。(笑)


そういう意味でも浅田選手の採点表は見ていて新鮮です。

冒頭の「3A(トリプルアクセル)」だったり
次に入るのが「3F-3Lo(3フリップー3ループ)」だったり

演技途中では
「3F-2Lo-2Lo(3フリップー2ループ-2ループ)」
など高難度のジャンプがあったりしてドキドキします。


浅田選手の場合は頻繁に
「3Lz・・・・・・e(3ルッツ・・・エッヂエラー)」とか
「3Lz・・・・・・!(3ルッツはエッヂがアテンション(微妙)」とかに
なったりします。

それを見て僕らは
「また真央さんルッツでエッヂエラー取られてるよ~」とか
「今回はエラー免れたけど微妙だのぅ。」とか
浅田選手らしいクセも採点表に載ったりするのを見て悶絶してます。



まぁ、いろいろ脇道に逸れましたけど


浅田選手には現在シニアのトップクラスの選手にはない
トリプルアクセルというジャンプが跳べる事で

技の組み合わせの選択肢も多いし
スピンやステップも上手いし綺麗だしノーミスで決まれば
世界でもまだまだトップを目指せる可能性を秘めているのです。



・・・と、浅田選手も持ち上げておきながら
厳しい現実があるのも忘れてはいけません。

御年26歳の浅田選手ですが
年末の全日本選手権の頃には27歳になっているはずで
年齢的な体力の衰えは否定できない部分もあります。


その上、今シーズンの浅田選手は成績が残せなかったので
フィギュアスケートの世界ランキングも落ちてしまって
来シーズンのグランプリシリーズには出場もほぼ無理です。


そんな浅田選手が確実にオリンピック代表になる
唯一の道は暮れの全日本選手権で優勝すること。


まずは地方大会から地味に勝ち上がって
全日本選手権に出場に出場しなくてはなりません。

そして全日本選手権で優勝すれば見事に
3大会連続でオリンピック出場となります。



ただ浅田選手ほどの御仁が地方大会から
闘うって・・・想像もできません。

この状況をどう例えればいいのかわかりませんが
敢えて例えるなら、現在メジャーで活躍しているダルビッシュ有や
田中将大が日本の地方独立リーグで投げるような・・・そんな感じです。


いや~、浅田選手が地方大会から全日本を目指すなんて
考えたくもありませんがこれは今年の秋には
現実になっていると思うので・・・ハラハラしちゃうわ~。


全日本選手権2位でも可能性は無くは無いですが
グランプリファイナルとかで好成績を挙げている選手とかが
いると落選してしまう可能性があります。



来シーズン、シニアに上がってくるであろう
本田真凛選手もメディアからめちゃめちゃ期待されています。

あの力みの無い演技はオイラも好きですが
本田選手はスタミナ面を強化しないと
シニアに上がっても「案外・・・」な結果に陥るかもしれません。

ズバリ本田選手の不安要素はスタミナ面です。
来シーズン、本田選手はグランプリシリーズにも出場してくると
思いますがどういった滑りを見せてくれるか注目です。




あとはロシアのザギトワ選手がシニアに上がってくると
思うので大・大・大注目です。

恐らくジャンプでは現世界女王のメドベデワ選手よりも
高いパフォーマンスをしてくるのは間違いなく、
ケガさえしなければ平昌五輪で表彰台に立っていると思うので注目です。





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