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0.50差かよ。2017/12/08 22:27

今夜もフィギュアスケートのグランプリファイナル。
女子ショートと男子フリーだ。


まずは女子ショートから。


1位 ケイトリン・オズモンド    77.04自己ベスト
2位 アリーナ・ザギトワ      76.27自己ベスト
3位 宮原 知子           74.61
4位 マリア・ソツコワ        74.00自己ベスト
5位 樋口 新葉           73.26
6位 カロリーナ・コストナー    72.82





本当にグランプリファイナルという名前にふさわしい
素晴らしい戦い、素晴らしいショートプログラムになりました。
参加した選ばれた6人は本当に素晴らしい演技をしました。

まずはスコアにビックリ。
全選手が70点以上のハイスコア。
こんなレベルの高い女子ショートは見たことがありません。

かつて女子シングルにおいてショートプログラムで
70点というのは一部トップ選手が獲得できるスコアでした。

しかし現在はショート70・フリー140点というスコアは
女子シングルにおいて世界のトップで闘うために
抑えておかなくてはならない最低限のスコアになってしまいました。


この緊張感のあるショートプログラムは
採点表を見ても感じることができます。
全選手がスピン・ステップ最高のレベル4を獲得していました。

2014-15シーズンからの採点表を見てみると
グランプリファイナルの女子ショートプログラムに限って言えば
スピン・ステップで全てレベル4を獲った選手と言えば

浅田真央、エフゲニア・メドベデワ、宮原知子、
アンナ・ポゴリラヤの4人だけでしたが昨年のファイナルでは
参加した全選手が全てレベル4を獲るようになりました。

更に今年は全選手がレベル4獲得に加えてジャンプの転倒はおろか
回転不足を取られた選手が一人もいなかったのも
驚きで「そりゃー全員70点以上取るよねー」って思うのです。


一部選手がジャンプのエッヂで「!(ノットクリアー)」を
取られた選手はいましたが「e(エッヂエラー)」は一人もおらず
このハイレベルなショートプログラムを象徴していたように思いました。

1位から6位までの得点差も僅か4.22点。
フリーの結果によっては誰が頂点にたっても
おかしくない状況になりました。

フリープログラムの実績から言えば
アリーナ・ザギトワ選手の優勝が一歩近づいた感は
ありますが彼女もパーフェクトではありませんから分かりません。

フリーでもハイレベルな戦いを期待せずにいられません。

特に日本から出場した宮原・樋口の両選手には
頑張ってもらいたいと思います。
特に樋口選手の「007」に期待です。



男子フリーは


1位 ネイサン・チェン     286.51
2位 宇野昌磨         286.01
3位 ミハイル・コリヤダ    282.00自己ベスト
4位 セルゲイ・ボロノフ    266.59
5位 アダム・リッポン      254.33
6位 ジェイソン・ブラウン    253.81




超ハイレベルな女子ショートと比較すると
男子フリーはちょっとグダグダになってしまった感がありました。

羽生結弦やハビエル・フェルナンデスがいない
ファイナルでショート上位3人のネイサン、宇野、コリヤダの
3選手は硬くなっていたのかもしれません。


ショート首位のネイサン・チェン選手は
冒頭の4回転ルッツー3回転トゥーループで19.9点を
稼ぎ出す最高のスタートを切りましたが

その後のジャンプでミスを連発。
300点越えも期待されましたスコアも286.1点でフィニッシュ。
反省点満載のフリーでしたがトリプルアクセルは跳んでました。

チェン選手は今まで鬼門とされていたトリプルアクセルを
ショート・フリーで決めれたのは今回が初めてじゃないでしょうか。
これは平昌五輪に向けていい材料だと思います。


コリヤダ選手は冒頭の4回転ルッツを含めて
4つのジャンプ要素でミスを出したものの

後半の4トゥーループー3トゥーループや
3ルッツからの3連ジャンプ、3アクセルからのコンビネーションも
しっかり決めて自滅は防いだ所はさすがです。

282点・・・自己ベストで演技を終了。


そして最終滑走は日本の宇野昌磨。
フツーに演技出来れば表彰台の頂点は十分にあったと
思いましたがこの大舞台の緊張感はハンパ無かったようです。

冒頭の4回転ループで転倒も続く4回転サルコウはバッチリ!
更にトリプルアクセルでは出来栄えで2.86を貰う極上のアクセル。

ただし残念だったのは後半でした。
4回転フリップはサラリと決めるものの
4回転トゥーループ2発が成功しなかったのは痛かった。

ただこれを引きずらないでトリプルアクセルからの
コンビネーションは決め、3サルコウも決める辺りは
さすが昌磨!と思いました。


いや~、これはネイサンか?昌磨か?
どっちがトップになったかは何とも分かりませんでした。
ネイサンもミスってたし、それくらい微妙なフリープログラムでした。


結果はフリーは首位になったものの
トータルスコアで僅か0.5点の差で2位。

恩師の山田満知子コーチや伊藤みどりさんらが
見守る中で宇野選手としては地元・名古屋で
優勝したかっただろうなぁ~って思うと本当に残念だわ~。

うわ~、0.5か~。
普段ならミスしない4回転トゥーループで
2つもミスしちゃったのは残念だったなぁー。

加えて言うとショートプログラムで演技時間が延びて
食らった減点1点も今思えば痛かったかもしれない。

たかが1点、されど1点。
こういう際どい闘いになると本当に1点の重みが違ってくるのねん。
この悔しさは是非、平昌の本番でぶつけて欲しいっすね。






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