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全日本が楽しみになった。2017/12/09 21:21

今夜はグランプリシリーズの女子フリーだ。


1位 アリーナ・ザギトワ     223.30 自己ベスト
2位 マリア・ソツコワ       216.28自己ベスト
3位 ケイトリン・オズモンド   215.16
4位 カロリーナ・コストナー   214.65
5位 宮原知子           213.49
6位 樋口新葉           202.11




女王メドベデワ不在のファイナルを制したのは
予想通りロシアのザギトワだった。


疲労が溜まり得点が1割増しになる演技後半に
全てのジャンプ要素を投入した超リスクテイクなフリープログラムで
遂にシニアの女王になってしまったザギトワ選手。

今回は珍しく2回もオーバーターンしてたけど
やはりシニアのファイナルって事もあって緊張していたのかも。

昨年9月にたまたまチェックしたジュニアのグランプリシリーズでの
彼女の演技を見てあまりにも凄いパフォーマンスに
衝撃を受けて(当時のブログ)から早1年余り。


・・・天下獲っちゃったよ。


当時から立ち姿とか佇まいみたいなものに
凄さを感じていましたがやはり凄い人って違うのねん。

今回は女王・メドベデワ不在の大会でしたが年末に行われる
ロシア選手権や平昌五輪本番が今から楽しみです。

ロシアは国としての平昌五輪参加はアウトになりましたが
選手個人としては参加可能なのでメドベデワ選手も
ザギトワ選手もソツコワさんも・・・みんな出てきてほしいな~。


2位はソツの無い演技が光ったマリア・ソツコワ。

ソツコワ選手って随分背が伸びたなーと思ったら
173cmもあるらしい。
あの長身でジャンプは本当に丁寧に跳ぶところがエライ。

冒頭の3ルッツー3トゥーループから終いの2アクセルまで
着氷まで丁寧なジャンプがメチャ好印象。

ソツコワ選手はザギトワ選手のようなド派手な
ジャンプスキルがある訳でも無いし女王様オーラも無いけど
あの長身に丁寧な演技・・・長く活躍できそうですね。

コストナーやレオノワ選手みたいな息の長い活躍を期待します。



6位に沈んだ樋口新葉の演技は本当に残念。

冒頭の2アクセル、3ルッツのコンビをしっかり決め
コンビネーションスピンまでは言うことなしの展開だったけど
前半最後の3サルコウがスッポ抜けて2回転になった。(涙)

サルコウのスッポ抜けで落胆したのか
後半冒頭の3ルッツのコンビネーションが2ルッツの単に。(涙×2)

この2つのミスで軽く10点以上はロスった。痛い。

その後の2アクセルからのコンビネーションに
3トゥーループを付けてきた辺りはナイス!と思ったけど
2つ目の3ルッツからのコンビが出来なかったのが影響してか

後半は見た目にも「気持ちが切れた」様子が見え見えだった。

インタビューでは
「また一番大事な時に失敗をしてしまって去年と変わってない・・・」

今年春の世界選手権でヤラかしてしまった時と
変わりがないと反省の弁を述べておりましたし舞台裏では
爆泣きしてたようですし全日本では頑張ってくれるでしょう。

この人は泣く度に強くなる印象があるので今後が楽しみ。

樋口選手自身初のグランプリファイナルはほろ苦デビューでしたが
この経験を活かして是非五輪で大爆発してほしいです。
(↑多分この人はオリンピックに出てくると思っているので)


ショート首位のオズモンド選手はジャンプのミスで3位。

冒頭のフリップ―トゥーループのコンビネーションは
着氷までビューティフルだったのにいいところで
転倒したのは痛かったですね。

次回はオリンピックで見れると思うので楽しみ。



5位の宮原知子は回転不足が残念。

前半の3ルッツー3トゥーループのコンビネーションと
続く3回転フリップでの回転不足は痛い。

素人目に見てもブッチぎりで回転不足が分った。
特に3回転フリップでの回転不足はダウングレードに
なっちゃうんじゃないか?って心配しちゃった。

ジャンプのミスは残念だったけど
その他の面は素晴らしかったです。
特に演技中の表情が更に豊かになった印象を受けました。

結果は5位ですが
2位のソツコワ選手との差は僅か2.79点。

あの2つのジャンプの回転不足で少なくとも
7点ほどロスしていたと考えれば、今回はたまたま5位だったとも
考えられるのでそれほど悲観的にならなくてもいいと思いましたし、
実力も伯仲していたんだなぁ~と改めて思いました。



これでグランプリシリーズも終了。
今後は各選手が五輪代表を賭けた闘いに挑みます。
日本では全日本選手権があります。(21日~)


日本女子の五輪出場枠はたった「2」。

その枠を巡って今回のファイナルに出場した
宮原・樋口の2選手に加えて

坂本花織、本郷理華、三原舞依、本田真凛、白岩優奈らが
加わって激しい戦いが繰り広げられると思われます。


僕は内心「(五輪は)宮原と樋口でいいんじゃねーの」って
思っていますが全日本では何が起こるか分りませんから
思いがけぬサプライズにも期待したりしています。



シニアの女子がサプライズしてくれてもいいのですが
オイラはジュニアの紀平梨花選手に大注目しています。

紀平選手は年齢的に平昌五輪には出場できないのですが
ケガや引退をしなければ4年後の北京五輪には
間違いなく主力で出場してくると思われる期待の星です。

今回シニアのグランプリファイナルと並行して
ジュニアのグランプリファイナルも行われていて
紀平選手はフリープログラムで

トリプルアクセルー3回転トゥーループのコンビネーションを
女子選手として史上初めて成功させてしまいました。

かつて浅田真央選手もトリプルアクセルで一世風靡しました。
その浅田選手でさえ「トリプルアクセルー2回転トゥーループ」まで
しか成功させていませんでしたからその凄さが分ろうものです。

「3A(アクセル)+3T(トゥーループ)」の基礎点は12.8点。
しかも出来栄えが1.86点も貰っていてトータルで14.66点。


ネイサン・チェン選手が跳ぶ4回転ルッツは基礎点が13.6点、
宇野昌磨選手が跳ぶ4回転フリップは12,3点と比較しても
「3A-3T」の破壊力は凄まじいものがあります。

そんな高難度のジャンプを女子、それもジュニアの女子選手が
跳んでしまったというニュースは世界を駆け巡り衝撃を与えています。

更に紀平選手は昨年の秋に浅田選手ですら出来なかった
フリープログラムで6種類の3回転ジャンプを8本、
回転不足、エラーなど無しに跳ぶ「8トリプル」を女子選手として
史上初めて成功させたことでも有名になりました。


オイラが今回の紀平選手のフリープログラムを見て
トリプルアクセル以上に驚いたのが3回転サルコウでした。
あの十分に力を制御した抑え目のサルコウは衝撃でした。

きっと近い将来、紀平選手は4回転サルコウなど
4回転ジャンプを跳ぶようになると思わせる
ポテンシャルを感じる3回転サルコウでした。


既にジュニアではロシアのアレクサンドラ トゥルソワが
実戦で4回転サルコウを使い始めていて回転不足で認定までには
至っていませんが認定される日も近いと思います。

シニアには無い女子シングルの技術的革新が
ジュニアの世代に広がっていて紀平選手も
その時代の流れに乗っている印象を受けました。


それにしても浅田選手が引退したシーズンに
こういった活きのいい若手が台頭してくるってイイなぁ~って思います。

何度も書いてますが浅田選手自身や浅田選手のファンにとっては
現役復帰後の2シーズンは辛い日々だったかもしれないけど
女子フィギュアにとっては有意義な2シーズンだったと思います。


技術的に飽和状態が続いている女子シングルに対して
刺激を与え続けてくれた浅田選手には感謝感謝なのです。


闘い続けた浅田選手の心はシニア世代以上に
ジュニア世代に伝わっていたようです。
来シーズン以降の女子シングルは技術的に激変必至ですね♪


たまにメディアで「ポスト浅田真央は?」みたいな記事を
見かけることがありますが現時点でポスト浅田真央と言えば
間違いなく紀平選手でしょう。


そんな紀平選手は全日本選手権の台風の目になりそうです。
ショート・フリーをノーミスで決めれば全日本の表彰台も
十分射程に入りそう・・・楽しみ。

その一方、グランプリシリーズでいいところ無しの
本田真凛選手にとっては今後を占う試金石になる一戦になるでしょう。

ここで表彰台にせまるパフォーマンスが出来なければ
「本田真凛もジュニアまでの人」と烙印を押されかねません。

あの力みの無いジャンプと表現力は貴重です。
五輪代表は厳しいと思いますが存在感を出してほしい所です。






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