しんぼみつよしの「デブろぐ」

今夜はいよいよフィギュアスケートの全日本選手権が始まった。



今夜は女子ショートプログラム。
平昌五輪の出場をかけたアツいバトルがはじまりました。


1位 坂本花織 　　73.59
2位 宮原知子 　　73.23
3位 本郷理華 　　70.48
4位 樋口新葉 　　68.93
5位 紀平梨花 　　66.74
6位 本田真凜 　　66.65
7位 三原舞依 　　64.27
8位 白岩優奈 　　63.33
9位 横井ゆは菜 　62.68
30人中上位9人だけ載せてみました。



ショートプログラム首位通過は坂本花織！

遂に70点の壁をブチ破ったわ～。
GPシリーズのアメリカ大会で女王・宮原知子とは僅差の2位。
自信を深めて臨んだ全日本で最高の結果を出しましたね♪

演技前は笑顔を見せたりしてましたが
名前をコールされる頃にはすっかり戦闘モードな表情に
切り替わっていたあたりは凄みを感じました。

アメリカ大会では出来なかったスピンステップの
全要素レベル４を獲得して見事にショート70点の壁も
日本の女王も破ってしまいました。本当にお見事！

疲労の残る演技後半に全てのジャンプ要素を
詰め込んだ野心的なショートプログラムをこのタイミングで
成功させてきた！フリーが本当に楽しみになりました。


首位・坂本とは僅差の2位は宮原知子。

股関節の骨折から見事に復活してきました。
それだけでも凄い事だけど勝負のかかる全日本で
このポジションに立っていることも素晴らしい事。

首位とは僅差の2位。
課題はジャンプの回転不足ですが
これを克服すれば優勝も十分あり得そうです。



３位の本郷理華は今夜最高の演技だったぜ。

この２シーズンの本郷選手はケガの影響もあってか
本来は得意だったジャンプに精彩を欠いて
回転不足による減点の嵐が続いておりました。

更に16年もの長きにわたり傍らにいた名伯楽・長久保裕コーチが
オリンピックシーズン真っただ中の９月に諸事情により退任。

かつてはジャンプが得意な選手でジュニア時代に出場した
２０１２年の全日本選手権では最終滑走者として登場、
豪快なジャンプを連発して場内を騒然とさせてから早5年。（当時のブログ）

オリンピックの出場権が掛かる今年の全日本選手権に
かける想い、幼き頃からの恩師である大久保コーチに
恩返しをしたいという想いは如何ほどか・・・。

本郷選手は演技前から目がウルウルしてました。
何かやらかしそうな雰囲気は演技前からあったのです。

演技冒頭の3フリップー3トゥーループは
回転不足の不安は全くないクリーンなジャンプっ！
続くレイバックからのビールマンスピンも美しい。

後半に跳んだ3ルッツはややエッヂが気になったものの
無事に跳んだ！（エッヂはノットクリアーが付いたけど減点無し♪）

更にダブルアクセルをしっかり決めてからの
ステップシークエンスは本当に痺れた。

日本人離れした体格から繰り出されるステップは鬼レベル。
全身を使ったステップは迫力が違う。
見ているこっちは完全に圧倒されてしまった。

この人の存在はやっぱり日本の女子フィギュアには
無くてはならないとつくづく思わせてくれました。

最後のスピンを終えてフィニッシュを決めると
場内総立ち！スタンディングオベーションだ！

フィニッシュを決めた本郷選手の目に涙。
こっちも泣けてきそうになった。

とにかく今夜の本郷選手は演技前から表情がヤバかった。
ジャンプ後やつなぎやステップなどで魅せる
表情は本当に神懸っていて・・・これは忘れられない名演だ。

スコアは70点越えのハイスコア。
本郷選手はまた涙。・・・でもこれで終わった訳じゃないのよー。
ここで燃え尽きちゃだめよー・・・と思ったりもしました。

首位・坂本選手とは3点差。
フリーでの頑張りで優勝の可能性もありそうです。
この舞台でこの演技は本当に凄い。神が舞い降りた感アリアリですね。


4位の樋口選手はまた一つ成長したみたいだ。

演技冒頭のダブルアクセルが1回転になってしまって
３つあるジャンプ要素のうちの一つ目がいきなり０点になりました。

ただ今夜の樋口選手はここで心が切れなかった。

先日のグランプリファイナルではフリーで一つのミスから
気持ちが切れてしまいましたが今夜、樋口選手が見せた
集中力はここで切れませんでした。

後半の２つのジャンプ要素である
３ルッツー３トゥーループと３フリップをサラリと決めて
フィニッシュまで見事に演じ切りました。

演技後の「まだあきらめない」と意思表示しているような
顔つきをみてフリープログラムが本当に楽しみになりました。
オリンピックが掛かったフリーで最高の「００７」を見せてほしいな。


６位の本田選手と７位の三原選手は後半のミスが痛かったなぁ～。

本田選手はあの本郷選手の神演技の直後の演技だったことも
あったのか後半のループでミスっちゃった。

三原選手も後半のダブルアクセルでミスってから
精彩を欠いた感がありました。
オリンピック行きは厳しくなりましたがフリーでは
今後につながる演技をしてほしいですね。




５位の紀平梨花選手はルッツで痛恨のミスも存在感を示す。

冒頭のレイバックスピン、綺麗だったなぁ。
そこからの～トリプルアクセルはバッチリ加点も付いた♪

スピンもステップも全てレベル４を獲得する手堅さ。
本当にこの子ジュニアなの～って思ったりする。

ただ残念過ぎたのが後半の３回転ルッツ。
これが２回転になってしまって０点・・・。（涙）

ただしそれ以外の要素は文句なしで６６点台の好スコア。

基礎点６．６点の後半のルッツを決めていれば
首位の坂本選手ともほとんど差の無い所まで
イケていたかと思えば本当に残念。

首位とはおよそ７点差がついてしまいましたが
彼女はフリーで「３A(アクセル）－３T(トゥーループ）」の
鬼コンビネーションを繰り出して来るでしょうから

表彰台の可能性は十二分にあると思っています。



いやー、全日本選手権って面白い。
特にオリンピックイヤーの全日本っていうのは本当にいい。

坂本選手と本郷選手の神懸った演技は良かったわ～。
何が起こるか分らない・・・これがいいんだわ～、きっと。


明後日は運命のフリープログラム。
超楽しみっす。・・・たまたま年休取っていたのも運命かもね。(笑)






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