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映画「グラン・トリノ」2009/05/26 10:30

今日はクリント・イーストウッド監督・主演の「グラン・トリノ」を
観てきました。

主人公は朝鮮戦争の帰還兵でかつてフォードの工員
だった老人ウォルト。最近は妻にも先立たれ、その偏屈な性格
ゆえに元々仲の良くなかった息子夫婦や孫達との溝は埋まらず
退屈で孤独な一人暮らしを続けていた。

そんな彼の唯一の楽しみは愛車「グラン・トリノ」を眺める事だった。

他人との交流を拒み続けた偏屈な老人に生活に変化が・・・。
それは愛車「グラン・トリノ」を盗もうとした少年タオとの出会いでした。
学校にも行かず仕事もないタオは従兄のスパイダー達から
クルマを盗むように命令されたのです。

結局ウォルトにライフルを向けられてタオは逃げ出します。
泥棒に入られて怒ったウォルトは逃げ出したタオにヤキを入れに
来たスパイダー達にもライフルを向けてこれを撃退。

ただ自分の家の庭に泥棒が入ってライフルで追い出しただけの
はずなのに結果的にタオを助けた事になり、同時にスパイダーら
悪党に目をつけられることにもなって・・・と言う話。


いい映画でした。
非常に丁寧に作られた映画だと思いました。

洋画のヒューマン系の映画は結構、キャラクターの説明が
不足していて話が雑になったり、キャラに感情移入しきれない
パターンが多いのですがその点ではこの映画はしっかりして
いたと思います。

偏屈で他人を許せない性格ゆえに他人とも子供夫婦や孫とも
交流が無かった主人公が隣に住むタオやスーとの交流を
通じて他人に少しずつ心を開いていく過程がしっかり描かれていて
実に「日本人受けする」映画だと思いました。
差別用語が連発していましたがまるで嫌味がなく新鮮でした。
ここらへんがイーストウッド監督の凄いところかも。

イーストウッド監督の前作「チェンジリング」もいい作品でしたが
今回の「グラン・トリノ」は更に上を行っていると思いました。
世間では「感動した」「涙が出た」とか言っている人も多い
この作品ですがオイラは主人公・ウォルトを通じて様々なメッセージを
投げかけたイーストウッド監督の才能に「感心」しきりでした。

映画を観始めた時は「大人気ない」主人公に見えたウォルトが
実は誰よりも「素晴らしい大人じゃ~」と思わせた
クリント・イーストウッドの演技や音楽も少なめな演出が
目茶苦茶グッドでした。

映画館で観ても損は無い映画です。



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