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映画「剣岳(つるぎだけ)~点の記」2009/07/01 09:20

朝から映画「剣岳~点の記」を観ました。


話の舞台は日露戦争後の1906年。
陸軍は国防のために日本地図の完成を急いでいました。
陸軍参謀本部陸地測量部の測量手・芝崎芳太郎は
日本地図の最後の空白地である「剣岳」の測量を果たせと
命令を受けます。

立山連峰の吃立する剣岳はその険しさゆえに
多くの優秀な測量部員をもってしても未踏峰のままであった。
創設間もない日本山岳会も海外から最新の登山道具を
取り寄せて登頂を計画しており陸軍のメンツに賭けても
「山岳会に負けてはならぬ」と言う厳命も受ける芝崎であったが・・・。



素晴らしい映画でしたね~。


自分が今まで観てきた数少ない(笑)日本の映画(アニメを除く)
の中で一番素晴らしい映画だと思います。


タイトルといいストーリーといいかなり地味そうだなぁと
言うのが観る前の印象でしたが全くその通りでした。

・・・が、本当に面白いんです。
浅野忠信演じる主人公・芝崎を中心に案内役の長次郎ら
初めは纏まりの無い7人の男達が様々な困難を克服して
いくうちに「仲間」として結束を深めて剣岳にトライしていく
過程が本当に素晴らしい。

浅野忠信のまるで飾らない演技はいいですね~、見直しました。
役所広司と2人で語り合う場面などは演技とは思えないくらい
自然体で不思議な感覚に襲われましたよ。いい俳優さんだなぁ。

案内役・長次郎を演じた香川照之も良かったですね。
この演技で今年の日本アカデミー賞の助演男優賞の有力候補
になるでしょう、きっと。良かったですよ。

その他松田龍平や役所広司も良かったし中村トオルも
いいライバル役を見事に演じてました。

宮崎あおいは主人公・芝崎の良き妻役を演じてました。
出演時間は短いものの彼女の持つほのぼのとした存在感は
この映画にとっては貴重であり重要でした。


昨夜観た「スラムドッグミリオネア」も素晴らしい映画でしたが
この映画もかなり素晴らしいものでした。

今年の日本アカデミー賞ではこの作品抜きには語れなくなりそうです。
昨年の「おくりびと」も素晴らしい映画でしたがそれに負けない
素晴らしさがこの映画にはありました。


初監督を務めた木村大作監督の力量も見事。
あとでパンフレットを見て驚いたのだがこの映画、山の撮影で
一切ヘリコプターを使わなかったらしい。
監督を始め俳優もみんな実際に歩き撮り続けたらしい。
あの迫力があってリアリティーのある映像はただでは出来ない。


この映画は是非映画館でどうぞ。




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