アクセスカウンター

「銀」と「銀」2015/03/28 23:20

朝一の体重は122キロ。体脂肪率39パーセント。
血圧153-91。脈57。



今日は朝から今一つな空模様。


朝飯は

海老ドリア508キロカロリー
サラダ42キロカロリー
(累計550キロカロリー)

職場での飯は

おにぎり推定400キロカロリー
クノール・贅沢野菜北海道スイートコーン140キロカロリー
ポテトサラダ101キロカロリー
トータルで641キロカロリー
(累計1191キロカロリー)


仕事を終えて夜飯はスーパーで買った

かつ丼857キロカロリー
餃子6個・・・推定80×6=480キロカロリー
(一日総摂取カロリー2528キロカロリー)




ノンアル飲料を片手にフィギュアスケートの世界選手権のフリーをチェック。
今夜は男女のフリーをまとめて放送するらしい。ボリューム凄そう。


まずは女子の順位のおさらいから。

1位 エリザベータ・トゥクタミシュワ ロシア 210.36
2位 宮原知子             日本  193.60
3位 エレーナ・ラジオノワ       ロシア 191.47
4位 グレーシー・ゴールド      アメリカ 188.96
5位 アシュリー・ワグナー      アメリカ 185.01
6位 本郷理華             日本   184.58
7位 村上佳菜子            日本  179.66


まずはアメリカのグレーシー・ゴールド選手から。

冒頭の3ルッツー3トゥーループはバッチリ。
ミスらしいミスと言えば演技後半の3フリップでエッジエラーが
あったくらいで他は問題ない演技。

シーズン中に左足の疲労骨折を負ってしまい
思い通りのシーズンとは言えなかったけど
来シーズンに向けて気持ち的にリスタートは切れたんじゃなかろうか。

フリーは全体の2位、トータルでも4位に浮上。
マジになったアメリカ女子の強さを見た気がした。


アメリカのアシュリー・ワグナーも挽回した一人。
それほど驚かないけど後半の追い込みはさすがです。

映画「ルーラン・ルージュ」の音楽に乗ってのプログラムは
この人に合ってるなーって思いました。いいプログラムだわ。

特に前半のジャンプ3要素あたりは演技と音楽がバッチリ。
冒頭は2アクセル単発なのに妙に説得力があって怖いくらい。
続く2つのコンビネーションで「ワグナーって凄い」と思わせる構成は見事。

フリーでは全体の3位、総合では11位から5位まで
順位を上げてフィニッシュ。ベテランの味わい炸裂です。
今じゃ数少ない20代の有力選手。これからも頑張って。


アメリカと言えばもう一人のポリーナ・エドモンズですが
後半に2つの回転不足と3フリップでのエッジでケチがついて
得点は伸び悩んで8位フィニッシュ。

オイラは彼女の背中の軸が真っ直ぐで
片足を畳んでクルクル回るスピンは好き♪
まだ若いし来年以降も頑張って。

ショートでエドモンズ7位、ゴールド8位、ワグナー11位と出遅れ、
心配されたアメリカ女子の来年の世界選手権の出場枠ですが

ゴールド4位+ワグナー5位=9。

フリーでの強烈な巻き返しもあって無事に「3枠」確定です。
(3枠の条件は上位2人の順位の合計が13以内。)


あと開催国・中国代表のジジュン・リーですが
ジャンプでの転倒やエッジエラーなどミスが出てしまいました。
終盤ではスタミナが無くなってしまっているように見えました。

ジャンプやスタミナ面で課題はありますが
その分だけ伸びしろはありそうな選手なので今後も注目です。


日本の宮原知子の頑張りには驚いた。銀メダルです!
本人には失礼ですが銀メダル取るとは思わなかったです。

冒頭の3ルッツからの3連コンボを決めて
途中の3ルッツ単発で痛いミスがあったものの
後半もスピードを落とすことなくキッチリ。

ショートとフリーのトータルスコアは何と!193.60!
この子が190超えをしてくるとは・・・恐れ入りました。

彼女の演技をテレビで初めて見たのは確か2012年の全日本選手権。
ちっちゃい身体で大きなミスのない丁寧な演技で
3位表彰台だったのが印象に残っています。(当時のブログ

ただ当時、宮原選手の演技を見た印象ですが
とにかくジャンプの高さが無くて(将来的に)上乗せを
望むのは酷じゃないかなって思っていました。

しかし彼女と一年遅れでブレイクしはじめた本郷理華選手の
演技をチェックするついでに自然に目に入ってくる宮原選手の演技を
見ているうちに徐々に宮原選手の良さも見えてきました。

まずはミスが極めて少ない選手だなぁ~思いました。

周囲からは「練習の虫」と言われるほどの豊富な練習によって
培われた自信と豊富なスタミナに支えられているせいでしょうか
致命的な転倒などのミスが少ないなーって思います。

安定感のあるイメージが強いせいか、たまに彼女がジャンプで
転倒しないまでも着氷時にステップアウトするだけでもビックリしちゃいます。

ミスをしないといえば彼女はエッジエラーもほとんど聞きません。
最近はルッツやフリップジャンプのエッジミスに関しても厳しくなっていて
こうしたミスは回転不足と共に大きな減点要因にもなっています。

宮原選手はそういったミスも少ないせいか
スコアでも大崩れがない選手でもあるようです。


そしてバランスの良さ。
彼女は左回転・右回転の左右対称のスピンが綺麗。
スケートを始めた頃は逆回転(右回転)でジャンプを
していた事もあったらしく、その影響もあってかバランスの良さはピカイチ。


最後に研究熱心。(←たぶん)
宮原選手やその陣営は彼女の体格の小ささを補う、
またはその小ささを生かす努力も熱心だなぁって思います。

演技の振り付けや衣装もそうですが
スピンなどを見ていても彼女の良さを最大限
活かそうとしているところもいい。

昨年の日本選手権あたりから感じたのですが
演技後半に2つのコンビネーションジャンプをブチ込んでくる
野心的な演技構成も凄いと思います。

今回のフリーの演技では唯一3ルッツでステップアウト。
回転不足とそれに伴う出来栄えのマイナスで4点以上も減点を食らっています。
それでいてこのハイスコアですから宮原選手はまだまだ上を目指せそうです。


抜群だった宮原選手のあとに出てきたのが
ショート2位のロシアのエレーナ・ラジオノワ。

冒頭の3ルッツからのコンビネーションは3ルッツのソロに。
3フリップを跳んでからの3ルッツソロをコンビネーションにしてきました。
冒頭のミスを見事にリカバリー、さすがロシア代表。

ただその後の演技は体調不良もあってか精彩を欠きました。
その後のスピンやステップに続く動きあたりからスピードが落ちはじめ、
演技後半のジャンプ3連のコンビネーションは何とか跳ぶもヨレヨレ。

ラフマニノフの音楽はそんな彼女の演技の悲壮感を増大させます。

2つめの2アクセルの着氷が乱れ、最後の3ループのコンビネーションの予定が
2ループー2トゥーループになってしまいました。

あちゃー、もうダメだ・・・と思ったその時でした。

全てのジャンプ要素を終えて演技終盤の彼女に笑顔が。
恐らくはめっちゃキツイ状態のはずなのに
笑顔見せて演技しておりました。もう鳥肌モノです。

彼女の笑顔の裏に自身のロシア代表としての思いや
自身の表現者としての矜持が見えた気がしました。

この子やっぱり怖いわ。

彼女はショートから一つ順位を落としての3位と残念な結果になりましたが
演技終盤に見せた気合は本物。最強ロシアの不思議ちゃんの今後も注目で。
来シーズン以降も色々楽しませてくれるでしょう。


続いては新女王のロシアのエリザベータ・トゥクタミシュワが登場です。
ショート2位のラジオノワ選手がフリーで失速したことで
新女王戴冠はほぼ確定状態で演技スタート。

冒頭の3ルッツからの3連ジャンプでやや乱れがあったものの
転倒などの致命的なミス無しの演技を披露。
フリーで唯一130点台を叩き出しました。

トータルで210.36。
一人だけ200点オーバーのブッチ切りの優勝で新女王になりました。

GPファイナル、欧州選手権、世界選手権の3冠制覇をはじめ、
浅田真央に続く史上6人目のトリプルアクセルを成功など
最高のシーズンを締めくくったトゥクタミシュワ選手。

来シーズンはソチの金メダリスト・ソトニコワ選手との
ガチンコバトルが見れるのでしょうか。
来シーズンの新女王の戦いぶりも楽しみです。


トゥクタミシュワ選手のブッチ切りの演技の後に
登場したのは日本の本郷理華選手。

フリーでも転倒などのミスは無かったものの
後半の3連のコンビネーションジャンプでの回転不足と
直後の3ルッツでのエッジエラーを出してしまうものの
フリーでの自己ベストを更新!

184.58!
ショート・フリーのトータル自己ベストを更新。
念願の180点越えもクリアーしました。

GPシリーズロシア大会では優勝やGPファイナルへの出場など
彼女も今シーズン本当に力を付けてきた一人です。
それを証明するデータがこちら。

ショートプログラム
技術点   33.22→34.69
演技構成点25.88→27.48

フリープログラム
技術点   58.36→61.83
演技構成点54.01→60.58

トータルスコア
171.47→184.58

左の数字が昨年11月に行われたGPシリーズ・カナダ大会のスコア、
右の数字が今回の世界選手権のスコア。

技術点は選手のジャンプやスピン、ステップなどの各要素の得点、
演技構成点は「スケート技術」や「演技要素のつなぎ」、「動作、身のこなし」、
「振り付け」などの得点です。

大会ごとにどんどんスコアが上がっていく本郷選手って
めちゃ凄いわ~とつくづく思います。


「ルッツとか・・・ちょっと良くないジャンプもあったので・・・」

とはいえ彼女にもまだ課題はあります。
演技後のインタビューで彼女自身が語っていたルッツのエッジエラーも
そうですがたまにやらかしてしまう回転不足も減らしてほしいなーと思います。

ちなみに今回のフリーでもエッジエラーが一つと
回転不足(それも3連続のコンビネーションのところで)が一つありました。
出来栄えのマイナス点を含めれば5点以上は損しています。

それを考えれば本郷選手はもっと上を目指せる選手だと思います。
表現力の面ではかつての長久保コーチの門下生だった名選手
鈴木明子さんが本郷選手のサポートに加わったことも大きかったみたいです。

ゲスト解説者として番組に出演されていた鈴木明子さんは
本郷選手の会心の演技に感極まって涙声になっていました。

ついでに言えば解説者として出演されていた荒川静香さんも
自身が金メダルを獲得した時の凱旋パレードで自身が乗る凱旋カーに
当時まだ幼い本郷選手を同乗させていた程、将来を期待していたみたい。

本郷選手を語る荒川さんの声も嬉々としていた
気がしたのはオイラだけだろうか。

長久保コーチと鈴木明子さんのサポートで来シーズンはますます
本郷選手から目が離せなくなりそうです。


最終滑走は日本の村上佳菜子。
先日のショートでは回転不足を取られないキッチリ演技で
ショート4位と言う表彰台獲得へ悪くない位置取りでフリーを迎えた。

冒頭の3ループはキッチリ。
続く2アクセルで着氷で乱れてしまいコンビネーションに出来ず。
続く3フリップー2トゥーループはキッチリ。

中盤の3連続ジャンプも無事にクリアーしたものの
終盤の3サルコウが1サルコウに・・・。

転倒などのミスは無かったものの
冒頭の3ループが回転不足と(←厳しくねーか?)
コンビネーションジャンプが一つ取れなかった事と
終盤のサルコウのミスで失速。

残念ながらトータル7位。
演技後、山田コーチに「ありがとうございました」と一言。

「ありがとうございました・・・」ってすごく気になる。
まさか引退?コーチ変更?それとも・・・休養?

キス&クライでの微妙な表情も気になるし
インタビューで今後について聞かれて「頑張ります」じゃなくて
「先生たちと相談したいと思います」と言うのも気になる。

これで女子シングルの日程は全て終了。
日本の女子は宮原選手が2位、本郷選手が6位ということで

2位+6位=8。

無事に来年の世界選手権の出場枠「3」を確定です!
ロシア、アメリカ勢に対して日本の3人娘がどこまで頑張るか
注目していましたが想像以上の善戦。

来年の世界選手権は高確率で
今年とはメンバーも入れ替わると思いますが楽しみです。




続いては男子のフリーです。結果はこちら。

1位 ハピエル・フェルナンデス(スペイン)  273.90
2位 羽生結弦(日本)              271.08
3位 デニス・テン(カザフスタン)        267.72
---
12位 小塚崇彦(日本)             222.69
13位 セルゲイ・ボロノフ(ロシア)       218.41
16位 無良崇人(日本)             211.74

羽生選手の連覇と来年の日本出場枠「3」に注目しながら見ました。

まずはショート19位の小塚崇彦選手から。
冒頭の4トゥーループで転倒。
続く4トゥーループからのコンビネーションは両足着氷。

ジャンプは中盤までデキは今一つ。
ただラストの3回転のソロ3発(フリップ、ループ、サルコウ)はキッチリ。
スピンやステップはいい。

小塚選手はショート19位から12位に順位を上げてフィニッシュ。

話はちょっと逸れるけど小塚のスプレッドイーグル(*)はカッコいいと思う。
羽生選手のイーグルも華麗だけど小塚のイーグルは男っぽい。
ジャンプ以外の要素はいいものを持っているし頑張ってほしい。

(*)スプレッドイーグル・・・フィギュアスケートの技で両足を広げて
両足つま先を外に向けて滑る技。見た目が翼を広げた鷲に見えるため
こう呼ばれる。単純にイーグルとも呼ばれる。(参考動画はこちら


次は日本の無良崇人選手。
冒頭は4トゥーループからのコンビネーションを
4回転トゥーループの単発に変更。バッチリ決めた。

次は再び4回転の予定を3ルッツに変更し、
3トゥーループをくっつけてコンビネーションにした。これも決めた。
リスク回避で安全運転を心掛けたみたいだ。

・・・が、続く3アクセルが1アクセルになってしまった。痛い。

中盤からのジャンプはエッジエラーや回転不足はあったものの
最後まで滑り切った。特に3アクセルー2トゥーループと
最後の3ルッツは無良らしいカッコいいジャンプだった。

無良選手はショート23位から16位まで戻してフィニッシュ。
シーズン中盤から調子を落として最後まで戻ることは無かったけど
来シーズンは調子を戻してほしいと思う。


ブライアンオーサーの門下のナム・グエンは
4回転を含むジャンプ全てノーミス演技で5位に浮上。

以前からジャンプは丁寧だけどもスピード感に欠けている
印象だったけど今回も同様の印象だ。課題はまだあるけど
世界レベルでも徐々にステップアップしている。今後も注目だ。


ウズベキスタンのミーシャ・ジーの演技は情熱的だ。
演技の振り付けは自分自身で行い、自分自身の演技をするために
敢えて減点覚悟でボーカル入りの曲を使って減点を受けたりしてきた。

だが今シーズンからボーカル入りの曲の使用が可能になった。
時代が徐々にこの男に寄り添ってきたのかもしれない。

4回転ジャンプは無い構成だけどミーシャ・ジーしか出来ない
振り付けによる演技はまるで舞台を見ているようだ、エンターテイメントだ。
ただ個性的なだけじゃなくてジャンプも相当上手くなった気がする。

唯一ルッツジャンプだけケチが付いたけど他のジャンプは
ノーミスで加点までもらっている。トータル6位でフィニッシュ。
結果は世界選手権6位だ。素晴らしい。

あのエン・カン(中国)やコフトゥン(ロシア)よりも
上にいるなんて信じられないけど事実だ。来シーズンも注目だ。


アメリカのアダム・リッポンは今夜も4回転ルッツにこだわり続ける。
ショートではダウングレード(1回転下のジャンプと同じ得点)になった。
フリーでは飛びきれず2回転ルッツになってしまった。

4回転ルッツにこだわるだけの人かと思ったら大間違いでした。

他のジャンプは綺麗だ。特に両手を挙げて跳ぶ3ルッツは美しい。
かつてはブライアン・オーサーの門下として
世界ジュニア選手権を連覇(←史上初)した俊英だったらしい。

来シーズンもリッポンは4ルッツにこだわり続けるのかなー。


最終グループの演技が始まった。
一番手はロシアのボロノフだ。

冒頭の4回転トゥーループが2回転トゥーループになってしまった。
続く3アクセルー3トゥーループのコンビネーションと
更に3トゥーループ、2トゥーループのコンビネーションはバッチリ。

これで波に乗れるかと思ったら
後半の3アクセルの予定が1アクセルになってしまった。

その後は3ループー2トゥーループー2ループの3連コンビをはじめ
残りのジャンプを無事に跳び終えて演技終了。


・・・が、ここでボロノフ選手は痛恨のミスを犯していました。
何と!2回転トゥーループを3回跳んでしまったのです。


今回のボロノフ選手の演技順。
① 2トゥーループ(1回目)
② 3アクセルー3トゥーループ
③ 3トゥーループー2トゥーループ(2回目)
---
⑦ 1アクセル
⑧ 3サルコウ
⑨ 3ループー2トゥーループ(3回目)ー2ループ
⑩ 2アクセル
---

ルール上、フリープログラムでは同じジャンプは2回まで、
それも2回使う場合は片方をコンビネーション(連続ジャンプ)に
しなきゃいけないのです。

仮に3回使ってしまった場合、3回目に使った要素の
得点が0点になってしまうペナルティーが発生してしまいます。
つまり演技後半の3連続のコンビネーションは得点がゼロになります。

ボロノフ選手は冒頭の4回転予定が2トゥーループになり、
後半の3アクセルが1アクセルになり
おまけに終盤の3連コンビが0点になってしまいました。

これは昨年のNHK杯で村上佳菜子がハマったのと同じパターン。

まさかのワナにハマってしまったおかげで
ショート4位だったボロノフ選手は最終的に13位に転落。


アダム・リッポンの演技が終わり最終グループの6人を
残した時点で日本の小塚崇彦は7位でした。

来年の世界選手権、日本男子の出場枠「3」を確保するためには
日本人選手上位2人の合計順位が「13」以内でなくてはいけません。

小塚選手が残り6人全員にスコアで追い抜かれて13位で終わった場合、
羽生選手が優勝しても日本人選手上位2人の合計順位は「14」なので
来年の世界選手権の出場枠は3→2に減ってしまう。

・・・と思っていましたがここでボロノフ選手の思わぬ「失速」で
小塚選手は残り5人を残した状態で7位をキープに成功。
羽生選手が優勝すれば日本の出場枠「3」はキープできるっ♪

そんな思いを頭の中に残したまま最終グループのバトルはクライマックスへ。


フリーでの巻き返しを狙うカザフスタンのデニス・テン選手の演技がスタート。

冒頭の4トゥーループは着氷で乱れたけど
続く4トゥーループー3トゥーループのコンビは完璧。
このコンビだけで16.11点を獲得。凄すぎです。

ジャンプのミスと言えば冒頭の4回転と後半の3アクセルだけ。
他のジャンプの要素はノーミス+加点付き。
圧巻は終盤の切れ味MAXなステップとスピンが・・・カッコよすぎ。

フリーのスコアは全体の1位。
トータルスコアも267.72と言う好スコアで羽生選手に
プレッシャーをかけます。


大歓声の中、日本のエース・羽生結弦の演技がスタート。
冒頭の4サルコウの予定が2サルコウに・・・これは痛い。
続く4トゥーループも転倒・・・これはマズイ。

ところがここから羽生選手が脅威のリカバリーを開始。

3ルッツー2トゥーループ。(8.73点)
3アクセルー3トゥーループ(15.43点)
3アクセルー1ループー3サルコウ(15.81点)

基礎点が1.1倍になる後半から3つのコンビネーションを投入。
3つのコンビで40点近いスコア(39.97点)を叩き出しました。

羽生選手の妥協の無いリカバリーはここで終わりません。
更に3ループ(6.11点)と3ルッツ(7.50)の単発をブチ込みます。
スピンステップの全要素はもちろん最高レベル4を獲得。

演技終盤には「荒川静香ばり」のイナバウアーを敢行。
満員の客席からアイドルのコンサートのような大歓声に迎えられます。

全身全霊をかけた羽生選手の今シーズン最後のフリーは終了。

・・・・・271.08。
トータルスコアはデニス・テンを僅かに上回り暫定首位になりました。
あとは結果を待つだけになりました。


ハピエル・フェルナンデス選手が登場。
ここで羽生結弦連覇への最大の障壁であり
ブライアン・オーサー門下の最大のライバルが立ちはだかります。

冒頭の4回転トゥーループは超絶。
このジャンプで10.30(基礎点)+2.29(出来栄え)=12.59点ゲット!
しかし続く必殺の4サルコウは回り切ったものの着氷時に転倒してしまいます。

羽生選手も4回転でミスしましたがフェルナンデス選手もやってしまいました。
その後の3アクセルは華麗に跳んで立て直します。

フェルナンデス選手の演技後半に入り
重要な2つのコンビネーションジャンプがやってきました。
①4回転サルコウ+2回転トゥーループ
②3回転フリップ+1回転ループ+3回転サルコウ

①、②共に演技後半の為、基礎点が1.1倍になります。
基礎点はそれぞれ①は12.98点、②は11.00点と得点源として大きく
この2つのジャンプの成否が世界選手権の行方を左右するのは確実のようです。

特に①は演技後半に4回転ジャンプを含むコンビネーション。
あの羽生選手ですらやっていない大技。
フェルナンデス選手はこの大技をあっさり決めてしまいました!

大技を決めた勢いで②の3連コンビも何とかクリアー。

①12.98+1.71(出来栄え)=14.69点。
②11.00+(-0.60(出来栄え))=10.40点。

最大の難関を突破したフェルナンデス選手は残りのジャンプ
3ループ(6.51点)、3ルッツー2トゥーループ(8.13点)、
3トゥーループ(4.21点)全てノーミスで決めて演技終了。

フェルナンデス選手の気になるトータルスコアは・・・273.90!
ショート2位から逆転で世界選手権優勝を決めました!
羽生選手は惜しくも日本人初の連覇はならずでした。


これにより来年の世界選手権の日本男子の出場枠は
羽生結弦(2位)+小塚崇彦(12位)=14。
残念ながら3枠(13以内)を逃してしまいました。

・・・あぁ、今さらですが(引退した)町田樹が抜けた
穴の大きさを感じずにはいられません。(後ろ向き発言ですんません)

来年の日本男子の出場枠は2枠に決まりました。
ただ日本には羽生選手もいれば若手の宇野昌麿もいますし
無良もいれば小塚もいるし・・・。

来年は是非「3枠」復活を期待します。


浅田真央もいない、高橋大輔もいない、鈴木明子もいない
2014-2015シーズンが終わりました。

男子は羽生選手が大車輪の大暴れを見せてくれました。

無良選手もGPシリーズで優勝するなど活躍してくれたし
宇野選手がシニアでもやれるレベルまで強くなったし(これが一番のニュースかも)
来シーズンはまた新しい戦力が増えたらいいなって思います。

世界に目を向ければフェルナンデスやデニス・テンに加えて
パトリック・チャンあたりが復活したら混戦になるかも知れない。
あと中国のボーヤン・ジン選手あたりがシニア入りしたら怖いかも。


女子ですが浅田選手がいなくなって「真央ロス」なフィギュアスケートが
面白くなくなってしまうのでは?・・・と思いましたが想像以上に面白いです。

一応、宮原選手が日本のエースになってくれましたしホッと一息です。
ただ新エース宮原も年末の全日本選手権では表彰台にいる保障はありません。

昨年の全日本でも活躍した樋口新葉はもちろんですが
今年から(たぶん)ジュニアにあがってくるはずの本田真凛や青木祐奈あたりが
大暴れしてくれたら女子フィギュアはもっと面白くなりそうです。

面白いどころか一気に世代交代が進んで女子フィギュアは
「真央ロス」から「脱・真央」もしくは「真央レス」の時代になるかもしれません。


話は変わりますが来月あたりに国別対抗戦ってやつが
あったはずだけど日本から誰が出るんだろう。
羽生選手は無理しないでほしいなぁ。







Google

WWW を検索
このサイト(mitsuyoshi777.asablo.jp)内を検索