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朝早いのねん2015/10/04 04:51

もう自転車イベント会場そばの駐車場で待機中。
スタートまであと2、3時間あるよー。

八ヶ岳グランフォンド20152015/10/04 17:16

起床はやっぱり3時だった。
早めに会場に行って先頭スタートを切るらしい。


外はまだ冷え冷え~。
でも星空がメチャ綺麗で見惚れてしまいました。
この山荘、いいわ~。


速攻でスタート会場へ向かって場所取り。
どうやら先頭スタートみたいです。


5時半くらいになると外も明るい。
奥に見える富士山がいい。


スタートは7時なのに6時前にはこの状態。
みんなやる気マンマンなのねん。
それにしても寒いのだ~。


イタリアで一緒だった仲間、
そして「RED SHOES CYCLING TEAM」の皆さんと記念撮影。

今回は「Maglia Nera(マリアネーラ)」の黒ジャージで出撃です。
(前列黒ジャージ一番右の太っちょが自分です)


ご一緒させていただいた「RED SHOES CYCLING TEAM」は
名物チームらしくシクロワイヤードさんの取材を受けたりしていました。
(後日、それが記事になったりしていました♪(←追記))



今年は最前列スタート。
3時に起きた甲斐があったというものです。(笑)



うしろにはズラリと参加者が・・・。
写真では見えませんがこの後ろにはまだまだ・・・人がいます。
何と言っても3000人規模の大会ですから。


来賓のあいさつに続いて今中大介さんのあいさつ。


すっかり自転車タレントとして定着した
モデルの日向涼子さんもあいさつ。

スタート直前にサイクルコンピューターの異常を発見。
表示部が点滅している。スピード表示が出ない。

・・・このタイミングで電池切れか。


午前7時「グランフォンド八ヶ岳2015」スタート。

サイクルコンピューターは使えないけど
オイラは2年前に参加している。それほど深刻でない。
そう言い聞かせてスタート。


今回のコースは2年前と同じコース。スタート&ゴールは清泉寮。
7つのエイドステーションを擁する全長108.5kmのグランフォンド。


基本は前半は下り、後半は登りになっています。


多少、アップダウンはありますがほとんどが下り。
メチャ気持ちいい。


17km地点、第一エイド「スパティオ小淵沢」には
ほとんど疲れもなく無事に到着。


おにぎりとカントリーマウムを貰って一休み。


既に先行していた仲間たちと合流。
まだまだ余裕ですわ。(写真左がオイラ)


清里の自然を感じながらのんびり走ります。


こういったグランフォンドイベントは
特に前半いかに「がんばらないか」がカギだと思っています。

富士山を横目にのんびーり。


交通規制は無し。みんな赤信号ではしっかり止まります。
コース途中で救急車が走っていた。

どうやら事故があったみたい。大丈夫かー。

何と言っても3000人余りの人が参加する大イベント。
安全第一、安全が最優先なのだ。気を付けていこう。
事故にあわれた方が無事でありますように。



まわりの景色がステキすぎるのでよそ見して
しまいがちですがしっかり前見て運転だ~。


2年前もそうだったけど今年もいい天気になってくれて嬉しい限り。
景色が最高だよ~♪


スタートから45km地点の第2エイドは「長坂駅裏駐車場」。


エイドの補給食がイマイチだったなぁ。


ここでもノンビリ休憩だ。
一緒にスタートした仲間達はほとんど行ってしまったようだ。


今のところサイクルコンピューター以外のトラブルは無し。
このまま順調に走ってほしいもんだわさ。


まだまだ行くよ~。
今年は女性の参加者も多いみたい。

カラフルな色合いがいいね~。


ここら辺に来るとちょっと暑くなってきた。
このイベントの怖いところは後半の登りが強い印象があるけど
オイラは温度差、寒暖の差のデカさも見逃せないと思う。

15度から20度も温度が違ってくると身体も堪えるもんね。


第3エイド高根体育館(59km)に到着。


ここでは蕎麦が振舞われていた。
・・・もっと大盛り欲しいなぁー。(熱望)

ここでイタリアで一緒に走った仲間から
「ショートカットしない?」って誘われちゃいました。

ここに来て気温が随分上がってきた。


結構疲れてきたのでここで第4エイドをパスして
第5エイドへ向かう道を選択しても良かったのですが
(グランフォンド→メディオフォンドへの進路変更・下の地図参照)




オイラにはどうしても超えておきたい坂があったのです。
この先、第4エイドへ向かう途中にある激坂。

コースで一番標高の低い須玉IC(標高460m)から
後半の登りトレンドへの切り替わりを印象付ける
農産物直売所までの4kmほどの登りです。

2年前はここの坂を登りきれず断念した経緯があったので(当時のブログ
今年は是非登りきりたかったのです。



ショートカットの誘いを断り、清里を更に南下。


第4エイドまでの道のりは前半は気持ちいい下り。


ただし下り続けるグランフォンドは無い。
「その時」は近い。


眼前に高速道路が見えてきて信号を左折したら
下りトレンドだったルートは一気に登りトレンドへ転換する。


・・・あぁ、来た。この坂だよ。ここだ。


「その時」は来た。
標高460mの須玉ICからゴールまで1000mのチャリ登山の
はじまりの地がこの場所なのだ。

2年前はたまらず途中で降車して登ってしまったので
今年は何としても登りきりたいと思っていました。


途中の明野小学校を超えてもまだまだ登り。

こんなに長かったっけなー?・・・と思いつつ
淡々と登り続けているとオイラの横を後ろ姿美人が通過。
(前からの姿を見ていないので「後ろ姿美人」なのです)

長い髪を振り振りしながら登る姿がステキっ♪
・・・是非、ご尊顔を拝したいのですが~。(←あほ)

軽いギアで高ケイデンス(*注)でクルクルとペダルを回す
後ろ姿美人の背中が少しずつ遠ざかる。

(*注)ケイデンス・・・1分間のクランクの回転数。
この数字が高いほどペダルの回転が速いという事になります。

あぁ、ダメか~と思っていたら
行く先に見える信号が赤になった♪

・・・頑張って行けば信号待ちの彼女に追いつけるぞ。

一所懸命ペダルを回してあと10メートル・・・の所で
非情にも信号が青になってしまいました。

信号待ちで疲れが抜けた彼女はダンシング(立ちこぎ)開始!

ダンシングかよ~・・・・・・・・・・・・。

オイラはそんな彼女の背中を見送るしか出来ない。
一旦、心が折れそうになったけど
そんな彼女のおかげで知らぬ間に距離を登っていました。


何とか4kmほどの登りを終えて
第4エイド浅尾原財産区駐車場(76km)に到着。


登りきった感動と一緒にドッと疲れも出た。
いや~、頑張った。あの4kmの坂も登った事だし
ここで終わりにして昼寝したいくらい。


でもそうはいかないのがグランフォンド八ヶ岳。
今はようやく1000mのチャリ登山が始まったばかりなのだから。

この先78km地点で倒木があったらしく
「早めにスタートしないと通れなくなるかもしれない」と
言われて休憩も少な目で出発するハメになった。



次のエイド(おいしい学校・86km)まで10kmほど。
前半は下りが多いのですが後半は登りばかりでした。

途中走っていても倒木らしい現象も無くコースを進みます。
中断されなくて良かった。



第4~5エイド間、下りは良かったのですが
登り始めたところで足が攣ってしまった。
2年前もここらへんで足が攣ったのですが・・・またやってしまった。


ここでスタートでご一緒した「RED SHOES CYCLING TEAM」の
チームメイトのご夫婦と遭遇。


ちょっと太り気味の旦那さんがボクと同じく
脚が攣ってしまってストップ。
奥さんのサポートもらいながら進んでおりました。


オイラもサポートしてもらっちゃった。
(本当にお世話になりました。m(__)m)


分かっちゃいるけど九十九折の連続にはまいっちんぐだぜ。
自転車に乗ったり降りたり・・・。


ようやく第5エイド・おいしい学校(86km)に到着。


ここら辺に来ると参加者よりもスタッフさんの数が多くなっていました。

そんなにオイラって遅かったかなー?
ペースも2年前に比べても早いくらいのペースだったので
疑問には思いましたが休憩することに専念しました。

後で知ったのですが第4エイドで聞いた倒木騒ぎで
僕らより後ろのグループは強制的に距離が15kmほど短縮され、
第4エイドを通らないショートカットコースに急きょ変更された事が影響して
それよりも前に通過してしまった僕らが最終グループになったみたいです。



そんな事情で事実上、僕らのグループが
「ほぼ最後尾グループ」になってしまった事情も知らないオイラは
「俺って2年間で随分パフォーマンス落ちたのかな」って落ち込んでいました。


2年前の時より自転車の経験値も自分なりに
上がってきているのも実感していたのですが・・・

せっかくイタリアのサイクリングマラソン・ツアーでもらった
「Maglia Nera(マリアネーラ)」の黒ジャージを着て気合マンマンで
走っている自分が恥ずかしいじゃないか・・・と。



ただそんな事で落ち込んでいる場合でもありませんでした。

ゴールまでまだ20km以上ある上に
これからグランフォンド最大の難所・海岸寺の激坂が
待っているのですから。


平坦の道ではそれほど脚に負担も掛かりませんでしたが


海岸寺の激坂に差し掛かった途端、
両足の内股の筋肉が悲鳴を上げてしまいました。

両足の内股の筋肉は攣ってしまうし
それが収まったと思ったら今度は腹筋まで攣ってしまった。
(↑これがめちゃくちゃ痛かった)

後から来たサポートの方々に
「もうダメか?」とリタイアの意思を確認されたけど
もちろん「そんなことは無い」と断っておいた。

これのおかげで激坂の2/3は歩いてしまった。
ここまで一緒だったご夫妻の姿も見えなくなってしまった。
ここでのペースダウンは痛かった。



第6エイド「JA梨北・清里出張所(95km)」に到着。
出発しようとしていた先ほどのご夫妻を見送ってから休憩。


塩飴を舐めながらスマホで2年前のブログをチェック。
2年前よりも15分も遅いペースであることが判明。


スタッフの連絡の声が聞こえてきた。

「はい、今最終がいます」

・・・こりゃ、タイムオーバーかな。
目の前に見える「回収車(ワゴン)」がプレッシャーなんですけど。


約5km先にある最終(第7)エイドを目指して走り出したものの
すぐに足がパンパンになってしまった。

・・・情けなさすぎる。
2年前の前回よりもチャリ乗りとしての経験値は増したと思うけど
前回よりも25kg増えた体重がそれを無力化した形だ。

情けないけどこれがオイラの「現住所」なのだ。
認めなくてはならないのだ。

真後ろからコバンザメのように僕らの後を付けて来る
「回収車」がめちゃプレッシャーだった。

最終エイドに時間内に到着しないときは
容赦なく回収されてしまうだろう。
そうはさせるか・・・その想いだけがオイラの原動力になってくれた。


サポートスタッフの声にも助けてもらいながら
最終(第7)エイド・丘の公園(99km)に到着。

残っている参加者はオイラと途中でメカトラブルで
止まっていた男性の二人だけ。



ここのソフトクリームめちゃ美味い♪
水もバッチリ補給してもらった。
サポートの皆さん、ありがとう。


2年前、このエイドを出発したのは4時前だった。
30分ほど遅れ、制限時間10分前の4時20分に最終エイドを出発した。

黒いグローヴが汗で白くなってる。
何てことないことに笑いが出てしまった。

ゴールの制限時間は17時。
今の脚の状態であと40分でのゴール到達は至難の業。
やれるところまでやってみよう。

・・・タイムオーバーでもゴールだけはしよう。



いよいよゴールの清泉寮まで最後の10kmだ。

清里駅あたりまではいいペース・・・と思いましたが
国道141号に入った途端、急減速。(←2年前と同じ(泣き笑い))

国道に入ったせいか後ろにいた回収車がいなくなった。
ちょっと嬉しかった。

最終エイドに来た時の脚の状態で国道141号の坂を
乗り越えられるか心配だったけど何とかペダルを回しながら
先へ進めているのは自分でも驚きでした。

登りの途中で道端で倒れている男性の姿を見かけた。

・・・また参加者による事故らしい。
ここは国道だ。油断も隙も無い。
これからも安全運転でゴールせにゃ~。


「学校寮入り口」の交差点を左折。
クルマの多い恐怖の国道141号からはオサラバできたのですが
ここからまだまだ登りが続きます。

2年前に経験済みなのでそれほど動揺しないけど
やっぱり気持ち的にしんどいのは変わらなかった。

ここの坂を登りきればゴールはすぐそこだ。
淡々と登っていると町内放送が流れてきた。

どんな音楽かは忘れたけど
夕方5時を告げる放送だった事はハッキリ覚えている。

タイムオーバーだ。

・・・ク○ったれーっ!!!

周りにサポートスタッフがいるのは分っちゃいるけど
思わず叫ばずにはいられなかった。

でもこの事実がオイラに最後の力を与えてくれた。

(回収車に)捕まってたまるか。
不思議なくらい脚が良く回ってくれた。

後でサポートスタッフが連絡を取り合う声が聞こえた。
どうやらこのまま行けば回収されることなく
ゴールだけはさせてくれるらしい。



ヨシっ!ゴールは出来るぞ。・・・ビリだけど。

最下位ゴールに向かいながら
「Maglia Nera(マリアネーラ)」の事を思い出していました。

もともと「Maglia Nera(マリアネーラ)」はジロ・デ・イタリアってレースの
総合最下位の選手に渡された黒ジャージが由来している。
(現在は廃止されている)

のちにピナレロ社を創業したジョバンニ・ピナレロはプロ選手だった
1951年のジロ・デ・イタリアでこの「最下位賞」を獲得しています。

その後、ジョバンニは1953年にピナレロ社を創業。
以降、ピナレロ社は数々の名車を生み出してロードバイクの
トップメーカーとしての地位を獲得するに至るのですが・・・。


そんなジョバンニが作り出したピナレロの自転車に乗って
ジョークの効いた黒ジャージを纏って無我夢中で
八ヶ岳グランフォンドを走って最下位でゴールしようとしている。


最後の交差点を左折すると急な下り坂の先にゴールがある。

・・・狙ったつもりは無いけれど5人のサポートスタッフを
引き連れて見事に最下位ゴールだ。15分ほどタイムオーバーして・・・。
これは「Maglia Nera(マリアネーラ)」ジャージが導いてくれた運命だったのか。


それとも2年前より25kgも増えた体重が
引き起こした喜劇・・・もとい、悲劇なのか。(笑)


そこら辺の評価は他人に任せるとしてオイラは腹が減った。
とにかくお腹が減った。何か食べたい。



先ほどまで一緒だったご夫妻も無事にゴールしていて
オイラを待っていてくれたらしい。ありがとー♪

今回はまたも色んな人達に助けてもらった。

イタリアで一緒に走った仲間や
ご夫妻をはじめとする「RED SHOES CYCLING TEAM」の皆さん
そして大会のサポートスタッフの皆さん&沿道の地元の方々・・・。

イベント後に振舞われるトン汁が美味かった。
今回はタイムオーバーで帰還したので具はほとんど無かったけど
やたら美味くてお替りしてしまった♪


また参加するかは分らないけど
出場する機会があるならば最難関・海岸寺の激坂もクリアーしたいな。





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