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女子は大混戦2016/04/01 22:55

今日も休みで終日ゴロゴロ。


夜はフィギュアスケート世界選手権をチェック。
今夜は女子のショートプログラムなのだ。


ショートプログラムの結果はこんな感じ。


1位 グレイシー・ゴールド(米)   76.43
2位 アンナ・ポゴリラヤ(露)    73.98
3位 エフゲーニャ・メドベデワ(露)73.76
4位 アシュリー・ワグナー(米)    73.16
5位 エレーナ・ラジオノワ(露)   71.70
6位 宮原知子(日本)         70.72
7位 本郷理華(日本)         69.89
8位 ガブリエル・デールマン(加) 67.38
9位 浅田真央(日本)         65.87
10位 長洲未来(米) 65.74
11位 李子君(中国) 65.39  



レベル高すぎッス。女子。
昨年は70点越えはロシアのトゥクタミシェワ選手だけでしたが
今年は何と宮原選手まで6人もいます。凄すぎだわ。


まずは中国の李子君。

冒頭の3トゥーループ2発のコンビネーションは
力みが無くて綺麗だったし3フリップもサラリと跳んで見せましたし
レイバックスピンからビールマンへの流れもいい。

後半の2アクセルもサラリと跳んで
ステップもスピンも滑らかでいてスピード感も失われていない。
いや~、ベリーグッドざんすよ。

最後までノーミスでパーフェクト。
彼女自身、あまりのデキの良さに感動したのか
目がウルウルしてましたよ。

スコアは65.39!彼女の自己ベスト更新。
「彼女ってこんな凄い選手でしたっけ?」って
言いたくなるくらいに素晴らしかったです。まるで別人みたい。

こりゃー、フリーも楽しみです。
ただこれだけのスコアを叩き出したのですが
11位スタートです。(去年なら5位相当です!)




カナダのガブリエル・デールマンも好演技。
冒頭の3トゥーループ2発のコンビネーションは
2つのジャンプ共に飛距離があってグッド♪

その後の3ルッツ、2アクセルもしっかり跳ぶし、
ステップもスピンもいい。

たまにこの人の演技見るけど
こんなに凄い選手だっけなー?・・・って思うくらい凄い。
彼女の演技に会場はスタンディングオベーションだ♪

さっきの李子君も凄かったけどデールマンも凄い。
スコアは67.38で8位スタート。
このスコアで8位かっ!(去年なら3位相当)

彼女って羽生結弦と同じくブライアン・オーサーの
門下だったのねん。初めて知った。




アメリカ代表の長洲未来はポリーナ・エドモンズが欠場で
繰り上がりで出場することになったようだ。

四大陸選手権の動きが良かったので
世界選手権も出てほしいなぁ~と思っていたけど
本当に出て来るとは思わなかったよ~♪


冒頭の3フリップからのコンビネーションは
2つ目のトゥーループで回転不足だったけど
それほど悪い印象はない。

その後もジャンプもステップもスピンも
ソツなく曲との連動もバッチリ♪
最後は場内総立ち!スタンディングオベーションだ。

65.74で10位スタートでフリーを迎えるようです。
このスコアで10位なの~。改めてビックリです。
(↑昨年なら4位相当ですから~・・・しつこい?)

長洲選手の頑張りは続くアメリカ女子の
大爆発に繋がっていったのが凄かったなぁ。




ここで日本の浅田真央選手が登場!
出番がちょっと早過ぎな~ぃ?と思うけど、
これが彼女の「現住所」な気がする。

冒頭の3アクセルは着氷で乱れたけど
転倒しなくて良かった~って思った。

3フリップからのコンビネーションは
2つ目を3回転でなく2回転のループにしてきた。
このチョイスは良かったんじゃないかなー。

3ループは着氷で乱れたけどしっかり跳んだ。
ジャンプは万全のデキでは無いけど
スピン・ステップが全て最高レベルの4を獲得。

彼女のスピン・ステップは相変わらずイイ。
ベテランの味、炸裂っ!って感じだ。

ジャンプのミスはあったけど65.87で9位スタート。
スコア自体もそれほど悲観するレベルでも無い。
そもそも今年はレベルが高すぎるのだ。



アメリカのアシュリー・ワグナー選手がまた凄い。

冒頭の3フリップからのコンビネーションを含めて
3つのジャンプ要素をノーミスで決めた。

ジャンプはミスしないしスピード感やパワフルさもあり
表情も余裕たっぷり・・・ベテランの味、炸裂です。
演技後の幸せそうな表情も印象的。

スコアは自己ベストを更新する73.16!!!
本人も大興奮の凄いスコアが出ちゃいました。
こりゃ、フリーも期待大ですわ。

会場の盛り上がりもハンパ無い。
いかにもアメリカって感じがいい。




続いては優勝候補のメドベデワ選手。

ジャンプは全て得点1割増しの後半に持ってくる
リスクテイクな演技構成に加えて手を挙げながら
バシバシとジャンプを跳んでくる・・・シニア一年生とは思えん。

3フリップでコンビネーションにする予定が
着氷後のバランスが悪くてコンビネーションに出来なくても
最後のループにしっかりコンビネーションを付けてきた。

何て冷静なんだろう。何をやらせてもソツが無い。
強烈な印象は残らないけど演技を見るたび
「強いな~」って思ってしまう。

演技後のインタビューで
「本来はもっと上手に滑れるので多少の後味の悪さが残ってます」と
演技にまるで満足した様子は無かったけど73.76点。

こんなハイスコアでも3位スタート。
今年の女子はマジでハイレベル過ぎ。



ロシア女子軍団の一人ラジオノワ選手も続いた。

後半に跳んだ3フリップで着氷が乱れたものの
ララ・ファビアンの「♪ジュテーム」に乗って
他の要素は文句なしの演技で71.70点。

彼女はここ1年で8センチ近く身長が伸びたらしい。

1センチ身長が伸びただけでもジャンプが変わると
言われているのに8センチも伸びたら・・・。

ソチオリンピックで団体金メダルに貢献した
リプニツカヤ選手は身体の成長で上手く対応できず
不振に陥り、未だに抜け出せずにいます。

17歳のラジオノワ選手も例外ではなく、
昨年のグランプリシリーズ中国大会では伸び続ける身長に
対応しきれていない様子がアリアリでショートでは58点台と
彼女らしからぬスコアでびっくりした覚えがあります。(当時のブログ

続くロシア大会では見事にそれを克服して優勝。
ショート・フリープログラムで会心の演技後に涙する姿が
印象に残っています。

この調子で見事に成長期を乗り切ったとしたら
ラジオノワ選手はもっと凄いスケーターになるかもしれません。
フリーも注目で。



日本の本郷理華は最高だった!
冒頭の3フリップをバッチリ決めた直後から
メチャいい表情でスピンへ移行。この流れはいい。

更にフライングキャメルスピンからレイバックへの
繋ぎもスムーズでいい。

後半の3トゥーループ2連コンビネーションもバッチリ!
コンビネーションから2アクセルへ移行する間の表情もいい。
2アクセルをサラリと決めて一気にクライマックスへ。

クライマックスのステップもいいけど
表情も活き活きしていて見ている側も楽しくなってくる。
最後の足替えのコンビネーションスピンもいい。
高速スピンから決めポーズもバッチリ!

久しぶりに活き活きした自信がみなぎった本郷選手を見た気がする。
キス&クライでの本郷選手と長久保コーチが
揃って笑顔を見せていたのも嬉しかった。

スコアは中国杯で出した自己ベストを4点以上更新する69.89!
このスコアで7位とは驚き。(昨年であれば2位相当)



日本の女王・宮原知子の「ファイヤー・ダンス」は
相変わらずの安定感で安心して見ていられた。

冒頭の3ルッツー3トゥーループをしっかり決め、
レイバックからビールマンの流れは綺麗だし
「ドヤ顔(笑)」で観客を軽く湧かせてから入る
ステップシークエンスもいい。

ステップを終えて「ドヤ顔2(笑×2)」で
更に観客を沸かせてから
後半のジャンプに突入する演出もいい。

オイラがこのプログラムで一番好きな瞬間は
まさしくこの部分で「ドヤ顔2」から5秒ほどの間の
「まだまだ行きますよー♪」って言う加速感のある振りが好き。

しっかり後半のジャンプを終えてからの
足替えのコンビネーションスピンもいい。
彼女ならではの左右対称の美しい回転が印象的。

あっという間に宮原選手のショートプログラムが終了。
スコアは70.72。しっかり70点越えをしてきた。
この安定感こそが宮原選手の凄さ。6位スタートだ。




アメリカ女王グレイシー・ゴールドも登場だ。

冒頭の3ルッツー3トゥーループをしっかり決めた。
ジャンプを決めたあとの笑顔がステキ♪

スピンをサラリを終わらせた後の3フリップもしっかり。
ジャンプを決めたあとの笑顔がまたステキ♪

オイラが彼女のプログラムで好きなところは終盤のステップだ。
スピード感があってキビキビしていて
グイグイとエッヂの効いたいいステップ。

最後はキレのあるスピンからフィニッシュ!
会場のお客さん総立ちで大興奮!
この人かっこいいわー。

スコアは自己ベストを3点以上更新する76.43!
見事な演技で首位ターンです。




ロシアのポゴリラヤ選手は会心の演技!

冒頭の3ルッツー3トゥーループのコンビはバッチリ!
大きな身体を生かしたスピンもいい。
残りのジャンプもケチの付けようの無いレベル。

終盤のステップはスピード、キレ、力強さに溢れていていい。
ゴールド選手のステップよりもキレキレで良かった。


ポゴリラヤ選手ってこんな凄かったっけ?(本人に失礼ですが)
いつもならジャンプで転倒したり何かしらケチが
ついてしまう印象が強い選手なのです。

昨年のNHK杯のショートでは3回も転倒して
キス&クライで大泣きしていた姿が今でも忘れられません。
当時のブログ

そんなポゴリラヤ選手がこんな凄い演技をするとは。
スコアは自己ベストを更新する73.98で2位スタート。
いや~、未だに信じられませんがこれは事実。

本来、ポゴリラヤ選手ってこういう選手なんだろうなぁ。
それじゃなきゃ~世界大会に頻繁に出場してこれないだろうし。


これで女子ショートプログラムは終了。

ゴールド選手が首位なのはある程度想定出来たけど
ポゴリラヤ選手が2位なのは今回一番のサプライズでしたね。

今回のショートで特に印象に残った選手は
まずはポゴリラヤ選手、中国の李子君、
そして日本の本郷理華の3人。

3人とも想像以上にいい演技してたなぁ。
明後日のフリーがメチャ楽しみ。



ちょっと残念だったのが浅田選手。

アクセルが上手くいかなかったのは本当に残念。
それでも・・・こんな結果でもオイラは浅田選手が
現役復帰してくれたのは嬉しい。

昨年5月の復帰会見から常にこういう結果になるのも
想定内だったし(多くの浅田選手ファンもそう考えていたはず)
いい時と悪い時の振り幅が大きいのも浅田選手なのだ。


ショートプログラムでトリプルアクセルを失敗しても
必ずフリープログラムでもアクセルに挑むのが浅田選手です。

一時期、アクセルが封印されていた事はあったけど
そうでないときは毎度お馴染みでワンパターンだけど
演技冒頭のトリプルアクセルは浅田選手のルーティーンなんです。


ソチオリンピックのシーズンもそうでした。
毎回毎回トリプルアクセルを跳び続けるけどクリーンに
決まることは無くて・・・それでもソチの本番で跳んできました。

メダル候補の大本命と大騒ぎされたソチ五輪では
ショートプログラムでアクセルを大失敗。他のジャンプもミスって
想定外のショート16位スタートになりました。

そんなに失敗するならやらなきゃいいのに・・・と
誰でも思いそうなところですが浅田選手は違いました。

絶体絶命のフリーでも彼女はまるでブレていませんでした。
敢然とトリプルアクセルに挑んできたのです。

その結果、会心のトリプルアクセルを含めた
8つの3回転ジャンプを全て跳んだ浅田選手の
演技とメンタルは全世界の賞賛と涙を誘ったのです。


そんな浅田選手の事ですから明後日のフリープログラムでも
間違いなく冒頭にトリプルアクセルを跳んでくるでしょう。

順位もスコアも他のジャンプもどうでもいい。
せめて冒頭のトリプルアクセルだけでも
キッチリ決めて来シーズンに繋げて欲しいと思います。




↑八神純子「ポーラースター」(1979)






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