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名勝負。2017/03/18 22:12

朝一の体重は132.4kg、体脂肪率35.1%。
血圧153-86。脈72。


仕事を終えて部屋に戻ってフィギュアスケートの
ジュニア世界選手権の女子フリープログラムをチェック。
今日はしっかり放送されていました♪


石川に来て初めてピザ屋に宅配を頼んで♪
万全の態勢でフリープログラムを見てみました。



女子シングルの結果はこんな感じ。


1位 アリーナ・ザギトワ    208.60自己ベスト
2位 本田真凛          201.61自己ベスト
3位 坂本花織          195.54自己ベスト
4位 イム・ウンス        180.81自己ベスト
5位 白岩優奈          174.38
・・・
10位 ポリーナ・ツルスカヤ  155.91



とてもジュニアとは思えないスコアに驚きました。

特に上位3人のスコアを見ていると
まるでタイムマシーンに乗って来シーズンのシニアの
グランプリシリーズでも見てきたような気持ちになりました。


放送で一番初めに出てきたのがロシアのツルスカヤ選手でした。

ジャンプにまるで精彩がありません。
おまけに言えばスピード感もありませんでした。

度重なるケガの影響なのか身長が伸びて
ジャンプの感覚にズレが出ているのか・・・。

女子離れした飛距離と高さのある豪快なジャンプが
ツルスカヤ選手の持ち味なのですが・・・。
10位か~、本当に残念でなりません。



放送後半は運命の最終グループ(上位6人)です。


まだピザが届かない。早く来ないかなー。


チューハイを飲みながら演技前の6分間練習の映像を
見ていたのですがザギトワ選手のジャンプを見て驚きの余り
チューハイをリバースしてしまいそうになりました。


何と!3ルッツからの3連続3回転を跳んでいました。
3回転ルッツからの3連続ジャンプならジュニアレベルでも
たまに跳んでいる選手は見かけるので驚きもしませんが

ザギトワ選手の場合、3連続が全て3回転で
それも3ルッツー3ループー3ループの3連続です。
それを目撃してから暫くの間、驚きの余りフリーズしてしまいました。


6分間練習でこんなパフォーマンスするなんてザギトワ選手恐るべし。


昨年の9月に行われたJrグランプリシリーズ・フランス大会で
初めてザギトワ選手を見た時(当時のブログ)、
「またとんでもない選手が・・・」と思ったけど


・・・この子、もうジュニアの次元じゃないよ~。
多分、あの3連ジャンプはシニアだって出来る選手いないはず。
ジュニア世界選手権じゃなくて今月末のシニアの世界選手権行けばいいのに。(←行けねぇ~っつーの。笑)


ザギトワ選手の6分間練習で既に僕はノックアウトされてました。



日本選手の一番手は白岩優奈選手。

後半の3回転ルッツでの転倒は残念。
思ったよりスコア伸びて無いなーと思ったら
回転不足が3つも取られたみたいです。

・・・これはマジで痛い。
キス&クライでは泣いちゃってました。うーん、残念だ~。
でも戦いはこれからなんでケガしないで頑張ってちょ。



お隣・韓国のイム・ウンス選手も
転倒はありましたが丁寧に演技してましたね。
来年の平昌五輪には年齢的に無理みたい。残念。



そしてメディアも大注目の本田選手の演技が始まりました。

本田選手の力みを感じない演技は本当に素晴らしい。
ジャンプもスピンもステップも緩やかに流れる川のように
淡々とやっている様子が本当に驚き。


こういう演技をする選手ってなかなかいない。


本田選手について唯一懸念材料があるとすれば
ズバリ!スタミナでしたが最後までノーミスで完走しました。
ステップ・スピンは全て最高のレベル4を獲得です。

何度か本田選手の演技は見ていますが
ここまで完璧に出来たのは初めてじゃないでしょうか♪
間違いなく彼女の自己ベストを更新することは確実に思えました。


本田選手のスコアは133.26点!
ショートもフリーも自己ベストを更新!
トータルスコアも201.61点!本田選手自身初の200点越えです。

先日のシニアの四大陸選手権で優勝した三原舞依が
叩き出した自己ベスト200.85を超えるハイスコアです。
場内のお客さんの盛り上がりが凄い。テレビからも伝わってきましたね。




しかし今夜の主役はザギトワ選手でした。

全てのジャンプ要素を得点が一割増になる
後半に入れた究極とも言えるプログラムで挑んできました。

究極のプログラムが叩き出す技術点の基礎点は
64.01点で本田選手のそれは60.38点。
基礎点だけで4点近い差があります。

演技構成点ではほとんど差のない本田選手とザギトワ選手。

数字だけで言えばザギトワ選手はショートプログラムで
2点以上の差をつけているので転倒や回転不足などの致命的な
ミスをしないで演技を終えればザギトワ選手の勝利は揺るぎません。



ただザギトワ選手に関しては懸念が2つありました。


まず一つは疲労の残る後半にジャンプを全て入れてくるという
今まで見たこともない超リスクテイクな演技構成がそれです。
一つのミスをすれば演技全体に及ぼす影響が計り知れないのです。



そしてもう一つはメンタルの面です。

彼女の今シーズンの成績は6戦4勝で
2位1回、3位1回と言う素晴らしいものです。

優勝はJrグランプリファイナルや
Jrグランプリシリーズ・フランス大会など4勝。
2位はロシア選手権で世界女王メドベデワに敗れたというもの。

ここまではほぼ文句のつけようのない戦績ですが
オイラが注目したのが3位に終わった
Jrグランプリシリーズのスロベニア大会です。


この大会でザギトワ選手はショートプログラムで首位発進するも
フリープログラムで大失速して3位になっていました。なんでだろう?

このスロベニア大会のフリープログラムでは
日本の紀平梨花選手が女子シングルで史上初めて
アクセルを含む3回転ジャンプ全て成功させる快挙を演じ、

紀平選手の快挙の余韻が残る場内で紀平選手の直後に
滑ることになったザギトワ選手がメンタルで崩れたのかな~
・・・と解釈しました。


今夜はJr世界選手権のフリーです。
あの試合とは比べ物にならないくらいのプレッシャーが掛かる試合で
直前に本田選手の好演技となれば・・・

再びザギトワ選手がメンタル面から
崩れてしまう可能性があるんじゃないかな~と思っていました。


仮に本田選手の逆転優勝があるとすれば
ズバリ!ザギトワ選手の自滅以外無いので
後半のジャンプを一つ一つ注目してみてみました。


そんなタイミングで


・・・・・ピンポ―――ン。


大注目のザギトワ選手のフリープログラム直前で
注文していたピザが届いたのです。


・・・・・遅いし、間が悪いわっ、ピザ屋っ。(イライラ)


ピザ代の支払い中にザギトワ選手の演技が始まってしまいました。

でもザギトワ選手のフリーの前半は
スピンとステップシークエンスだけだったので
注目の後半が始まるまでに支払いが終わったのは幸いでした。



後半冒頭の3ルッツー3ループをしっかり決めた!
このコンビネーションは今まで5,6人くらいしか成功させていない
超大技でそれをサラリとやってしまうとは・・・恐るべし。

続くダブルアクセルからのコンビネーションをサラリと跳ぶと
3フリップからの3連続は全てタノジャンプ(*注)。


(*注)タノジャンプ・・・片手もしくは両手を挙げながら跳ぶジャンプ。
かつてブライアン・ボイタノって選手がやり始めたからタノジャンプって言うらしい。
通常のジャンプより難しくて成功するとGOE(出来栄え)で加点が貰えるみたいだよ。


レイバックスピンを終えてから残りのジャンプは
全て単発のジャンプ。

3ルッツは両手を挙げて綺麗に決めた。
まるでアメリカのアダム・リッポンみたいな綺麗なルッツだった。

一つ一つジャンプを決めるたび優勝に近づくザギトワ選手。

3サルコウをサラリと跳んだあとの
3フリップも両手を挙げてバッチリ決めた。
・・・もう完璧だよ。


ラストジャンプは余韻たっぷりにダブルアクセルだ。


ジャンプを全て後半に入れた究極プログラムを
ノーミスで決めたザギトワ選手のスコアは138.02。
本田選手のスコアを5点近く上回る驚きのスコアだ。
トータルは208.60!!!
自身が持つジュニア歴代最高スコアを更新して
ブッチ切りの優勝を果たしました。



・・・・と思ったらもう一人残ってましたね。(汗)



日本のJr女王・坂本花織です。


本田・ザギトワの好演技の後で
随分やりずらかったとは思いますが
彼女もノーミス演技でフィニッシュしました。

どのジャンプも着氷後の流れもいい素晴らしさ。

あと坂本選手で気になっていたのは
ルッツジャンプのエッヂですが以前に比べて
随分改善されているようです。これはいいですね。

今回はしっかり出来栄えプラスを貰っています。

坂本選手は来シーズンからは間違いなくシニアだと思うので
この時点でルッツジャンプでのエッヂが修正できていれば
坂本選手の今後に明るい材料になると思います。

トータルスコアは自己ベストを更新する195.54点!
シニアにいる樋口新葉のベスト(194.48点)を
超える好スコアが出ました!


このスコアに坂本選手もうれし涙。


番組ゲストの高橋大輔氏や解説の荒川静香氏も
坂本選手のノーミス演技を大絶賛していました。

オイラも二人の意見に全く同感ですが、それに加えて
別の感情もあったんじゃないかな~と思っています。


あくまでもオイラの思い込みですが

坂本選手はジュニアグランプリシリーズの
フランス大会やジュニアグランプリファイナルで
ザギトワ選手と闘い、表彰台も一緒になりました。

常に表彰台の上にいるザギトワ選手を
見慣れた坂本選手ですから、ザギトワ選手が
200点越えのスコアを出したとしても

それほど動揺はしなかったんじゃないかなって思うんです。


たとえザギトワ選手のスコアを見て一瞬、
ビックリはしたとは思うんですけど

「あ~ぁ、ザギトワさん、またやったか~」くらいにしか
思ってなかったんじゃないかな。

ザギトワ選手のスコアも目に入っただろうし、
同時に自分のフリープログラムの技術点(58.04)では
追い抜けない事も理解できたとは思うんです。

そんな感じで坂本選手は案外、冷静に自分の演技に
集中できたんじゃないかな~って思ったりして。
(↑100%、オイラの思い込みで事実とは別かも・・・ですが(汗))


これでジュニア世界選手権の女子シングルは無事に終了。


優勝したザギトワ選手を始め上位3人は
ショートもフリーもノーミス演技で本当に素晴らしい大会でした。
これは後々、名勝負って呼ばれる試合になるかもしれませんね。


上位3人は来シーズンはシニアに上がってくるでしょう。
そうなったらフィギュアスケートの女子シングルは
平昌五輪に向けてますますヒートアップしそうで楽しみです♪





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