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羽生結弦、世界最高でGPシリーズ始動。2018/11/07 18:54

今日は夜勤初日。

昼間は録画しておいたフィギュアスケートの
グランプリシリーズ・フィンランド大会の様子をチェック。


まずは注目の男子から。


1位 羽生結弦            297.12
2位 ミハル・ブレジナ        257.98
3位 チャ・ジュンファン       243.19
4位 ミハイル・コリヤダ       238.79
5位 金博洋              227.28
・・・
8位 田中刑事            206.82





日本の田中刑事はフリーで失速しすぎの8位。

ショートもフリーもジャンプのミスで得点伸びず。
4回転サルコウは共に転倒。フリーではジャンプでミスを連発。
体調でも悪かったのかな。プログラム自体は良さそうなので今後に期待。


韓国のチャ・ジュンファンは連続3位表彰台で
ファイナル行きの可能性を残す。

ジャンプのミスは多いものの
ショートの4回転サルコウやフリーの4回転トゥーループ、
更に3回転ルッツーループのコンビネーションは良かった。

シニアデビューシーズンながらも連続表彰台で22ポイント。
状況は厳しいながらもファイナル行きに可能性を残した。


中国の金博洋はジャンプのミスで自滅の5位。

ジャンプのミスが目立った。
特にフリーは転倒が多くて痛々しかった。

ただ得意の4回転ルッツは幅が広がって
よりスケールアップした感があって好感が持てました。

金選手にとってはここ(ヘルシンキ)のリンクは狭かったのかな~。
ところどころでリンクの壁にぶつかりそうな場面が多くて
ちょっとドキドキしたけど

金博洋選手の場合はルッツのコンビネーションの後に
リンクの壁にぶつかりそうになる事って多く見かけるし
単純にリンクの使い方がうまくないのかなぁ。

金博洋選手の次戦はフランス大会。
ネイサン・チェン、田中刑事らと激突するようです。
この選手はまだまだやれるはず。頑張れ!


2位のミハル・ブレジナはミス少な目で2位確保。

ショートとフリーでブレジナ選手が飛んだ4回転はサルコウのみ。
比較的安全運転的なプログラム構成で見事に
アメリカ大会に続く連続2位表彰台でファイナル行きを確定させた。

今シーズンからルール改正が行われて
4回転ジャンプのスコアが下げられて
更にミスをすれば大幅な減点も生じるようになった。


今大会ではショート3位の金博洋選手が
フリーで4回転4本の高難度プログラムにトライしたけど
そのうち2本で転倒するなどミスを連発して5位に失速。

ブレジナ選手は4回転をサルコウ一本に設定、
その他のジャンプは全て3回転以下にするという
ローリスク構成が功を奏して見事にファイナル行きを決めた。

別にローリスク構成をしたブレジナ選手を責めるつもりは
毛頭ないけどこういったローリスクなプログラムをする
傾向が深まるとちょっと嫌かなーって思った。




レジェンド羽生結弦は世界最高スコアで優勝だ。

ショートは今シーズン最高の100点越えで首位スタート。
フリーは史上初となる「4T-3A」のシークエンスを決めました。

「4T(4回転トゥーループ)+3A(トリプルアクセル)」
この組み合わせは史上初。
現在、世界を見回してもこれが出来るのは羽生選手だけでしょう。

たまに羽生選手がエキシビジョンなどで跳んでいる映像は
見たことがありますがISU(国際スケート連盟)主催の試合で
披露したのは初めてで多分、誰もやろうとはしないでしょう。


何故なら

①現在、ジャンプ後の助走をつけられない状態でトリプルアクセルを
跳べる能力があるのは世界で羽生選手一人だけと思われること。
②コンビネーションと違い、シークエンスだと
スコアが2割引きになってしまいリスクの割にはお得感が無いこと。


羽生選手のトリプルアクセルは良く見ていると分かるのですが
ジャンプ前に「カウンター」や「イーグル」などジャンプを跳びずらい
ステップを挟んでから跳んでいることがほとんどです。

羽生選手以外の選手のトリプルアクセルの動作を見ていると
しっかり助走をつけてからのジャンプをしています。
(気になったら動画サイト等で見比べてみるといいでしょう)


あと4T-3Aはコンビネーションにならない理由ですが
どうやらフィギュアスケートのルールではコンビネーションジャンプは
1発目のジャンプで着氷した足で2発目のジャンプを跳ばないと
ダメらしいのです。(実はさっき知りました(笑))

フィギュアスケートには難しい順から
「A(アクセル)」「Lz(ルッツ)」「F(フリップ)」
「Lo(ループ)」「S(サルコウ)」「T(トゥーループ)」の
6種類がありますが着氷は全て右足です。


そこで重要になるのが2つ目のジャンプを
どちらの足で跳ぶかになります。


「A(アクセル)/左足」
「Lz(ルッツ)/左足」
「F(フリップ)/左足」
「Lo(ループ)/右足」
「S(サルコウ)/左足」
「T(トゥーループ)/右足」

6種類のジャンプ時の跳ぶ足は以上の通り。

つまりコンビネーションジャンプを成立させるには
右足で跳ぶ「Lo(ループ)」か「T(トゥーループ)」しか
2発目のジャンプには適用できないらしいのです。


すなわち今回羽生選手が披露した「4T-3A」は
2つ目のトリプルアクセルが左足踏切りのために
コンビネーションにはならずシークエンス扱いになるようです。

史上初の大技ですが基礎点は演技後半で
得点が1割増しにも関わらず15.4点と点数は控えめ。


今回の2つのジャンプは個々で跳べば

4回転トゥーループ(基礎点9.5→後半1割増し10.45)
トリプルアクセル(基礎点8.0→後半1割増し8.8)
合計19.25になりますが

ルール上、シークエンス扱いになると得点は2割引きになって
19.25×0.8=15.4になってしまいます。


それでも敢えてこの夢のようなコンビネーション・・・
もとい、シークエンスをブチ込んできた羽生選手は
スゲーと思わずにはいられません。

五輪を連覇してもなお高みを目指している王者がいるからこそ
男子シングルではネイサン・チェンや宇野昌磨、金博洋など
王者を狙う世代も敢えて複数の4回転に挑んでいるのです。

昨年、ルール改正の話を聞いたときに
トップ選手達がリスクを取らないプログラムを見せてきたら
詰まらないだろうなぁ~と思っていましたが杞憂に終わりそうです。





そして女子は・・・。

1位 アリーナ・ザギトワ         215.29
2位 スタニスラワ・コンスタンティノワ 197.57
3位 坂本花織               197.42
4位 白岩優奈               191.46
・・・
10位 本郷理華              156.59
 



10位の本郷理華はこれからの良化に期待。

転倒などのミスは無かったものの動きのキレなどは
本来のものからは程遠い印象。

4年後を見据えてコーチなども一新、カナダに拠点を移して
本郷選手ですが今後に期待したいです。

残念ながら本郷選手のグランプリシリーズは今回で終了。
次戦は全日本選手権になると思います。頑張れ!



日本の坂本花織はフリーで巻き返し表彰台キープ。

2度の転倒と言う不甲斐ないデキに悔し涙のショートから
ジャンプはノーミス140点越え、ガッツポーズのフリープログラム。
振れ幅が大きいなぁ。坂本選手らしいと言えばらしい。

そんな中でも印象的だったのがショートプログラムの
ダブルアクセルがメチャメチャ綺麗だったこと。

曲調にもバッチリ合っていて本当に綺麗だった。
あのショートプログラムはもう一度見たい。

あと残念だったのがフリーの3回転ルッツ。
またもエッヂエラー取られていました。痛いなぁ。

2位のコンスタンティノワ選手との差は僅か0.15点。
あのルッツのエラーで基礎点が1.5点近く削られていたので
2位通過でファイナル行きを決めていたはず。

とは言えルッツジャンプのエッヂに気を取られて
他のいいジャンプまで影響が出てしまうと
それはそれで悲しいこと・・・難しいなぁ。

惜しくも坂本選手は3位。
アメリカ大会とのポイントは13+11=24ポイント。
他の選手の結果待ちになりました。ファイナル行ってほしいなぁ。



ロシアのコンスタンティノワはソツない演技で2位確保。

ジュニアの頃から踊りが綺麗な選手だなぁ~と思っていましたが
シニアに上がってもその印象は変わりなし。

いわゆる秀才タイプっぽい印象です。
ジャンプもソツなく3ルッツー3トゥーループは跳ぶし
フリーではスピン・ステップは全てレベル4を獲得。

ソツは無いけど面白味も無い。

ただ167cmの長身を生かした踊りは綺麗。
何かのきっかけ・・・例えばいいプログラムに出会ったりしたら
化けるポテンシャルはあるような気がします。

長い目で今後も注目ということで。




優勝したザギトワはルッツーループに不安が残りました。

ショート・フリー共にスピン・ステップは全てレベル4獲得も
ジャンプは必殺の「ルッツ―ループ」が不発。

身長が伸び続けているのでしょうか
ジャパンオープン2018から感じているのですが
何だか全体に動きが重い印象です。

ジャンプも重いし動きも重い。
フリーではカルメンを演じましたが
音楽に身体が追いつけていない印象を受けました。

シーズンは始まったばかり。
これから身体の動きが良くなって解消してくれれば
嬉しいのですが気になるところでもあります。



4位の白岩優奈はフリーの回転不足に泣く。

ショートは2位好発進もフリーは残念だったわ~。

傍から見ると転倒も無いし「いいんじゃね~♪」と思いますが
得点源になるべきコンビネーションジャンプ3つに全てに
回転不足の判定が出てました。こりゃ、痛いわー。

ついでに言えばショート・フリー共に
スピン・ステップでレベルを取りこぼしているのも痛い。

これじゃスコアも伸びないわ~。(涙)

回転不足が無けりゃ―、軽く200点越えはあったかと
思うと本当に残念だわ~。

まだまだ改善の余地がある白岩選手も
グランプリシリーズはこの大会のみ。
次戦は全日本選手権ですね。頑張って。



これでグランプリシリーズ全6戦のうち3戦が終了。


男子は羽生結弦、宇野昌磨、ネイサン・チェンの3選手が
しっかり初戦を優勝してファイナル行きに大きく前進。


女子は宮原知子、ザギトワ、トゥクタミシェワが優勝して
ファイナル行きに王手を掛けました。

特に女子のトゥクタミシェワ選手の優勝は嬉しかったなぁ。

カナダのオズモンドやイタリアのコストナーの不参加で
面白味が欠けるなぁ~って思っていた中での
トゥクタミシェワの復活は嬉しい限り。

カナダ大会で出遅れたメドベデワの逆襲や
日本の山下真瑚の次戦のデキも楽しみ♪



いよいよ来週はNHK杯。

男子は宇野昌磨が連勝でファイナル行きを決めるか。
ロシアのトゥクタミシェワに日本の紀平梨花や
三原舞依が挑む構図になりそう。



男女共にもっと面白くなってほしいと思う今日この頃です。






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