ジブリの大博覧会 ― 2018/12/12 16:15
今日は富山までやってきました。
富山市ガラス美術館で開催中(来年の2月24日まで開催予定)の
「ジブリの大博覧会」を見にやってきたのです。
今までもジブリ関連のイベントは良く見に行っていますが
今回も飽きずに来てしまいました。
千葉にいた頃よりもジブリ関連のイベントが身近で開催されるので
行くことが多くなりましたね~。
建屋内に入るといきなり「ラピュタ」に出てくる飛空船がお出迎え。
でもまだ会場内に入ってないですよ~。
ここがイベント会場への入り口です。
今回のイベントは写真とポスターがめちゃ多い印象。
スタジオ設立から30年を超えたスタジオジブリ。
ナウシカ、ラピュタからマーニーまで色々資料が出てくるもんだね~。
バシバシ!と写真撮りたかったけど撮影NGだったので
撮影OKエリアの写真を載せつつ今回の展示会の感想を。
今回の展示会で一番痺れたのはプロデューサー鈴木敏夫と
コピーライター糸井重里氏のコピー完成までのアツいやり取りだ。
特に「もののけ姫」のキャッチコピーが完成するまでの
鈴木・糸井両氏の激しいやりとりは当時のメモからビシビシ伝わってきた。
「生きろ。」
たったこれだけの言葉を絞り出す為にボツになったコピーは50に迫り、
二人が刻々と迫る締め切りに追われながら
監督・宮崎駿のダメ出しを受けながら完成させた経緯はマジ凄い。
これだけでも「プロジェクトX」なり「プロフェッショナルの・・・」の
ネタになりそうな・・・それくらいの凄みを感じました。
「もののけ姫(’97)」制作に関してスタジオジブリ内では危機感があったという。
スタジオジブリと言えば「風の谷のナウシカ(’84)」や
「天空のラピュタ(’86)」「となりのトトロ(’88)」などの
イメージが強いがこれらの作品は興行的には「大ヒット!」というには程遠かった。
「魔女の宅急便(’89)」が日テレなどとのメディアミックスが功を奏して大ヒット。
その後の作品も配給収入20億前後のヒットを続け、
「安心と安全のジブリのクォリティー」みたいなイメージや
作品への期待感や安定感が世間に定着しつつあった。
そのイメージの定着に危機感を持ったのが他ならぬ
宮崎駿や鈴木敏夫らスタジオジブリの関係者だったようで
「もののけ姫(’97)」の監督を務めた宮崎駿は過去の自身の作品を観た
観客の期待を応えようとしないし観客の期待を裏切るほどの意気込みで
今までのジブリ作品の主人公には無い、
暗い背景を持つ主人公・アシタカとヒロイン・サンの二人の物語を紡ぐために
20億を超える製作費(ちなみに魔女の宅急便は8億)をつぎ込んだ。
従来の宮崎作品では5~7万の作画枚数で制作されてきたが
「もののけ姫」ではその数は何と!14万枚を超えた。
その当時の映画製作の進捗状況を示す資料もあったけど
当時の製作現場の修羅が伝わってくるものでした。
更にプロデューサーの鈴木敏夫は日本生命のタイアップや
全国20か所のキャンペーンやディズニーとの提携など
考えられるあらゆる手段を使った鬼プロモーションを展開。
その結果、映画「もののけ姫」の興行収入は193億を超え
邦画の日本映画の興行記録を塗り替える大ヒットを記録。
DVDとVHSを合わせたビデオ出荷本数は440万本、
テレビで放送されれば関東地区で35.1%、西日本地区で40.8%を叩き出し
結果的にスタジオジブリのクォリティーを確固たるものにした作品になりました。
とにかくポスター・写真・当時の資料の多さは圧巻。
まだ若いころの宮崎駿監督や高畑勲監督、鈴木プロデューサーらの
写真も多く展示されていました。
映像資料では「風の谷のナウシカ」のプロモーション映像(?)も
流れていて当時、安田成美が歌っていた主題歌も流れていました。
あとはブース内にはトトロもいたし、「天空の城ラピュタ」で登場した
飛空船・タイガーモス号も展示されていました。(撮影NGでした)
ただしこのネコバスは撮影OK!な上に乗り込むこともできました。
前から乗ってみたかったので
周りのおこちゃま達と乗ってしまいましたよ、ネコバス。
富山行きだったか~、残念。
出来ればクルマごと白山まで送ってもらえれば・・・なんてな。(笑)
ガチで見ていたら100分ほど滞在してしまいましたわ~。
ジブリの大展覧会は来年の2月24日までやっているみたいですわ。
気が向いた方がいたら見に行っては如何でしょう。
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