しんぼみつよしの「デブろぐ」

起きたのが4時過ぎ。
何となくテレビをつけたらサッカーのＷ杯の最終予選の
オマーンとオーストラリアの試合が放送されていた。


オマーンが頑張って０－０で終了。
日本代表にとっては嬉しい引き分けだ。


そのあとまた寝ようと思ったけど眠れない。


先日、自転車屋で買ったＤＶＤを見ることにした。
「ツール・デ・ブランドル２０１０」のＤＶＤだ。


ツール・デ・ブランドル・・・
ロンド・ファン・フラーンデレンとも呼ばれる
自転車プロロードレースの一つ。

ベルギーのフランデレン地方の２５０ｋｍ以上を走る
ワンデーレースで後半から連発する石畳の激坂や
変動の厳しい気候とも戦わなくてはならないレースらしい。
（↑さっきｗｉｋｉで調べちゃいました（笑））



ＤＶＤ2枚組で４時間以上とボリュームもありましたが
あっという間に見てしまいました。


良くこんなコースを走れるもんだなぁーと
コースを考えられた方たちの「Ｓぶり」と
参加された選手たちの「Ｍぶり」が良くわかるＤＶＤでした。


選手たちはレース中多く出現する石畳の道を
ロードバイクで疾走するのですがデコボコの石畳から
伝わる振動に耐えながら走る選手たち。

・・・映像からも振動で選手たちがブルブル震えているのが
分かるくらいですから相当なものでしょう。


更にツール・ド・フランスのようなレースと違い
細い石畳の登り坂が多いため「レース序盤は力を溜めて
様子見しながら走る」という戦法が通じないのも印象深かったです。


細い石畳の坂が多いため、坂で追い抜いたりすることが
困難で先頭集団の選手がわざとスピードを落として
後続集団の落車や降車による大渋滞を作り出したり
坂が近いポイントでの位置取り争いのために
ペースが急に上がったり下がったり・・・



この年のレースにはあの自転車界のレジェンドである
ランス・アームストロングも参加していましたが
慣れぬ石畳のコースや戦術の違いのためか
あまりいいところが無かったです。
（↑狙いはこの先のレースと言う事もあると思いますが）


コースを熟知していなければなかなか勝つことが
難しいレースのようでした。



レースは終盤に地元ベルギーの猛者トム・ボーネンと
タイムトライアルでは世界トップクラスの
実力者・ファビアン・カンチェラーラの二人が抜け出して
一騎打ちになりました。


レース解説の方はレース２連覇などの経験がある
トム・ボーネン有利と話していたその矢先、
最大勾配１９．８％の激坂を擁するカペルミュールで


カンチェラーラが一気にペースアップ。
２０％近い勾配をシッティング（座ってペダルを漕ぐこと）のみで
レース連覇の猛者ボーネンを一気に引き離しました！


カメラがカンチェラーラの動きに追いつけず
数秒後にとんでもない差をつけて疾走するカンチェラーラを
見つけた時はビックリでした。



↑カペルミュールでのカンチェラーラの走り。



解説者・実況の人が声を揃えて
「えっーーーー！！！」と絶叫していましたが
ＤＶＤを見ていた自分も同様でした。


タイムトライアルでの実績はある人・・・と言うイメージで
カンチェラーラを見ていたのであの激坂での
羽が付いたような神がかりな走りは驚きでした。


その後の１５ｋｍは完全にカンチェラーラのものでした。
得意の平坦コースで一気に差を広げます。
結局２位のボーネンとは１分以上の差をつけて優勝。



カンチェラーラに対するイメージがガラリと変わってしまいました。
この人、ただのタイムトライアルだけの選手じゃないぞー。
凄いものを見てしまった～。


レース後、2位になったボーネンのコメントは
ひたすらカンチェラーラの走りを称賛するのみ・・・。
（↑ちなみに2012年の優勝はボーネンです）



羽が付いたような走り・・・
まさしくこのカンチェラーラの走りだ。シビれたなー。






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