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映画「この世界の片隅に」2017/01/13 14:31

今日は以前から観たいと思っていた映画を観てきました。



「この世界の片隅に」っていうアニメ映画です。



昨年の11月から公開は始まっていました。
オイラは隣町の映画館での上映開始を待っていたのですが
上映する気配がなく、無為に時間だけが過ぎてしまいました。


結局、今月になって30kmほど離れた町の映画館で観ることになりました。



映画のストーリーですが
舞台は太平洋戦争終盤の広島と呉。

主人公は広島に住む絵をかくのが好きなすずさんという女性。

18歳になって突然湧いた縁談話が進んで
1944(昭和19)年2月、広島から呉にお嫁に行くことになりました。


海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんは


優しい周作の両親、何かと厳しい義姉の径子と
おっとりとした娘の晴美、ご近所の知多さん、刈谷さん、
堂本さんら個性的な人達と呉での生活をしていきます。


戦況の悪化で配給物資がだんだん減っていく中でも、
工夫を凝らして食卓をにぎわせ、
衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、
毎日のくらしを積み重ねていくすずさん。


そんな生活の中で遊女のリンさんとの出会いや
更に水兵となった小学校の同級生・水原哲との再会で
すずさんも夫の周作も複雑な想いを抱えたりもします。


1945(昭和20)年になって
呉は度重なる空爆に襲われるようになります。
その最中にすずさんが大切にしていたものが失われていきます。


それでも時は過ぎていき、


昭和20年の夏がやってきますが・・・って話。



いや~お見事。いい映画でした。
ズバリ!ここ10年で観た映画の中でも
5本の指に入ると思われる素晴らしい映画だと思いました。


出資企業を募るためのパイロットフィルム制作費用を
集める為にクラウドファンディングを活用し


当時の映画ジャンルでの史上最多人数(3,374人)、
史上最高額(39,121,920円)を集めてアニメ制作にこぎつけた
作品でしたがそれほど期待し過ぎずに観ていました。


何故?期待しすぎずに・・・かというと公式サイトでの
各界の著名人の応援コメントがあまりにも
「絶賛され過ぎじゃねーの」と思ったからです。


あの絶賛ぶりを真に受けて
あとでガックリだった・・・ということになるのが怖かったのです。


でも映画を観終わってそれら著名人のコメントの数々は
実に的を得たコメントだった事を実感しました。


この映画は従来の戦争アニメにありがちな
エグイ表現はかなり控えめで
押しつけがましい所もまるで無いのが斬新でした。


そもそもアニメ映画を観て
ここまで涙腺が緩んだのは
この映画が初めてでした。


映画の前半は穏やかで朗らかですが
後半に入ると徐々に重苦しくなってきます。
(徐々に重苦しくなっていく演出も見事なのです。)

前半はそれほど感情を表に出さないすずさんが
後半になると感情を言葉に態度に出すようになるのですが
その叫びがやたら胸に刺さるのです。

具体的なシーンは言いませんが
物語終盤のすずさんのセリフが
本当に心に刺さりますし涙腺も緩むのです。


自分はこの映画の原作は知りませんが
主人公すずさんの声を演じたのん(能年玲奈)さんの
演技は見事だと思いました。


この作品の片渕監督をして
「のんさん以外のすずさんは考えられない」と
言わしめていたらしいのですが

今回ののんさんの演技は本当に見事だったと思います。


のんさんはツボにハマると大爆発する
天才肌な人なのかもしれません。


十分な宣伝広告もしないのに(←できなかった?)
その作品の素晴らしさで今でも上映館を増やし続けている
「この世界の片隅に」は傑作でした。


久々にいいアニメを観た気がします。


現在もヒット上映中の「君の名は」は今後、
興行収入200億超の数字だけが
記録として後世に残る作品になっていくと思いますが

先日、興行収入10億超えを果たしたばかりの
「この世界の片隅に」は紛れもなく後世に語り継がれる
アニメ作品になっていくであろうと思います。


今後は原作を読んでから
再び劇場に足を運びたいと思っています。





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