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女子シングル、沸騰。2015/12/27 00:54

部屋に戻ってテレビをつけると
フィギュアスケート全日本選手権だ。

女子のショートはすでに終わっていて
男子フリーの途中だった。


男子フリーの結果。


1位 羽生結弦 286.36
2位 宇野昌磨 267.15
3位 無良崇人 263.46
4位 田中刑事 242.05
5位 小塚崇彦 228.82
6位 山本草太 215.15
7位 村上大介 214.56
8位 日野龍樹 213.17


上位3人の順位は変わらず。
羽生、宇野の2選手の世界選手権行きはほぼ確定でしょう。


羽生選手は前半のジャンプは気持ちいいくらい
決まっていましたが後半に入って急に崩れました。

後半の4トゥーループからのコンビネーションは転倒で
4トゥーループのソロになったり、「崩れない」と思われた
得意のトリプルアクセルでも転倒・・・。

特にトリプルアクセルの転倒はちょっとビックリ。
その後、3ループの着氷も乱れた。


気になる順位は・・・と思いましたが
2位・宇野昌麿、3位・無良崇人も演技でミスがあったため
順位が変動どころか点差を広げて全日本4連覇を達成。


羽生選手本人は否定していますが
GPシリーズやファイナルと違って
全日本選手権は環境が緩かったのかな。


羽生選手の次のステージは恐らく
来年3月に行われる世界選手権でしょう。
明日の出場選手決定の瞬間が楽しみ。


その他、気になった選手が二人。

まずは小塚崇彦選手。
冒頭の4トゥーループは転倒。
続く4トゥーループのコンビネーションは2トゥーループの単に。

更にトリプルアクセルでも転倒。
ノッケからガックリ3連発でしたが
小塚選手には落ち込んだ雰囲気はありません。

・・・こりゃ、いいかも♪

前半はジャンプがガタガタでしたが
見ている方の印象としては悪くない。

近年の小塚選手は冒頭でダメだと集中が切れて
演技がだらしなくなって見ている方も嫌になっていましたが
今回は何かが違う。そう思いました。

ステップは相変わらずいい。
氷の上を流れるような優しい滑り、
そして力みが無く雄大なイーグルは素敵だ。

何気ないステップでも客席から拍手が洩れるのは
小塚選手のスケーティングの素晴らしさゆえだろう。
あの羽生選手でもあのエレガントさは出せない。

小塚選手の日本選手の中でもエレガントな
スケーティングが出来る稀有な存在だ。

ステップシークエンスを終えて後半へ。
後半はコンビネーション2つを含む
5つのジャンプ要素が待ち構えていました。

後半冒頭のトリプルアクセルからの
3連コンボを決めると続く3ルッツからのコンビもバッチリ!
いいよ~♪その調子!

残りはソロのジャンプが3つ。
祈るような気持ちで演技を見ました。

冒頭3つのジャンプがボロボロだったので
フリーで逆転の表彰台も不可能ですが
せめて最後まで諦めないスケートを見せてほしいと思いました。

トリプルフリップ・・・決めた!
トリプルループ・・・よっしゃ!決めた!
最後はトリプルサルコウ。・・・成功!

全てのジャンプを終えてのコレオシークエンスや
スピンを決めて演技を終えた小塚選手の表情は
穏やかで何度か頷くしぐさが気になった。


今後に見通しが立った意味合いなのか
それとも一線から身を引く思いに駆られたのか。
恐らくそれは明日以降わかる事だろう。




もう一人は日野龍樹選手。
かつては同い年の羽生結弦と比較されたりした時期も
あったみたいですが近年はピリっとしないようです。

オイラが初めて日野選手を見たのは
2013年の世界ジュニア選手権での演技でした。

この大会には女子は宮原知子、本郷理華、
男子は日野選手と怪我の田中刑事の代打で
宇野昌麿選手が出場していました。

当時、日本ジュニアのエース格で出場していた
日野選手はジャンプが不振で10位。


その後、努力が成果にならない日野選手を
置き去りにするかのように宮原、本郷、宇野選手は
世界で戦える選手に成長していきました。

久しぶりにガチで日野選手の演技をチェック。
冒頭の4回転と後半の3アクセルで転倒。
結果は8位も本人は納得の表情。

イケメンだし4回転をビシッと決めるようになれば
ますます人気者になる素地をあると思う。




生放送で男子のフリーを見た後は
録画していた女子ショートを見てみました。

この時はまだ結果を知らない状態だったので
ワクワクしながらチェックしました。


女子ショートの結果。


1位 宮原知子   73.24
2位 本郷理華   68.39
3位 樋口新葉   67.48 ジュニア
4位 村上佳菜子 66.02
5位 浅田真央 62.03
6位 白岩優奈 61.92 ジュニア
7位 永井優香 60.42
8位 新田谷凜 60.10 ジュニア
9位 青木祐奈 58.96 ジュニア
10位 松田悠良 58.76
11位 本田真凜 58.23 ジュニア
---
13位 横井ゆは菜 56.30 ジュニア
---
15位 今井遥 55.20
---
17位 坂本花織   53.90  ジュニア




ジュニア組が大健闘でした!

まずビックリしたのが白岩優奈選手。
ジュニアグランプリシリーズを連勝しただけはありますね。
安定感抜群の演技で61.92点を叩き出しました。

ジャンプはあまり高さを感じないけど
高いレベルの安定感は宮原知子選手のようです。
コーチも宮原選手と同じ濱田コーチだし今後も期待できそう。

今回の女子ショートでは彼女が一番滑走で
叩き出した好スコアは20番滑走の本郷選手が
出てくるまで破られなかったのも驚きました。

まずはショートで6位スタート。
フリーではどうかなー。



続くは注目していた青木祐奈選手。
冒頭の必殺技「3ルッツー3ループ」は回転不足。
これは残念でしたが発見もありました。

ステップもいい♪

これは新発見でした。青木選手と言うと
どうしてもジャンプのイメージ、先入観みたいなものが
ありましたが滑らかで優雅なスケーティングが
見れたのは嬉しかったなー。

この子、思ったよりスケール大きいわ。今後が楽しみ♪

コンビネーションでの回転不足もあってか
スコアは58.96の9位スタートになりました。
フリーでも伸び伸び頑張って欲しいな。



17位スタートになった坂本花織は
高いジャンプが印象的。

冒頭の3フリップー3トゥーループは衝撃的。
一発目のフリップのジャンプがメチャ高い!
思い切りのある選手だわ~。

ルッツジャンプが2回転になったのは残念。
フリーではどこまで巻き返すか楽しみ。



ショート8位の新田谷凜選手も60点越えだ。
ジャンプは全てノーミス。
スピンは高速で綺麗なのが印象的。

振り付けはあの鈴木明子。
・・・って事はこの子はチーム長久保。
本郷理華と同じ長久保コーチ門下か~。



新田谷選手と同じ長久保門下生の
横井ゆは菜は個性的!

「サウンドオブミュージック」のテーマ曲に
乗って滑る彼女の表情が豊かなのはビックリ!
歌を口ずさみながら滑ってましたよ。

終盤のレイバックスピンがメチャ綺麗だわ。
トリプルフリップの転倒は本当に残念。
あれがなきゃーもっと上に行っていたはず。

演技中の表彰が本当に多彩。
まるでロシアのレオノワ選手を彷彿とさせます。
この子、いいわ~♪

演技後のインタビューも良く喋る、喋る、喋る!(笑)
今回のジュニア軍団の中で勝ち負けは別にして
一番面白く映りました。フリーは本当に楽しみ。



出た!注目の才能・本田真凛が全日本デビューだ。
冒頭の3回転ー3回転は見事に決めた。

ダブルアクセルは軽々跳んでいましたが
最後の3回転フリップで転倒。痛いなぁ~。
58.23点、11位スタート。

この子も白岩優奈と同じ濱田コーチの弟子か~。
今回のショートでは濱田コーチの顔をよく見るわー。
残念なショートでしたがフリーで爆発してほしいな。




イケイケドンドンなジュニア達の活躍のあとは
シニアの姉さん達の演技も見まし・・・


・・・おっと、いけねー。
ジュニア軍団のラストは樋口新葉選手だ。
衣装が派手派手だ~。

プログラムも疲労が溜まり得点が1.1倍になる
演技後半にジャンプ3要素を入れた野心的なプログラムだ~。

演技曲は「マンボファンタジー」。
スピード感とパワフルさがウリの樋口選手には
まさしくピッタリの曲!これはいいプログラムだわ~。

叩き出したスコアは67.48 !3位スタートだ。
フリーも注目しようっと♪




さてシニア組もチェックすっぺー。


まずは今井遥。

久しぶりに転倒無しの演技を見た気がします。
回転不足気味のジャンプもありましたが
演技後の彼女の表情は本当に嬉しそう。

55.20点、15位スタートでフリーへ。
フリーも纏めてノーミスで頑張って!


グランプリシリーズでも活躍した
永井優香は3ループの転倒も60点越えのスコアだ。
フリーでどこまでやれるかな。



村上佳菜子は大健闘。
冒頭の3フリップは無事クリアー。
3回転のコンビネーションも回転不足は無いと思う。
(↑採点表も無いので良くわかりませんが)

鬼門のダブルアクセルを見事に決めた!
アクセルを決めた直後に喜びの表情爆発!

終盤のステップシークエンスは圧巻。66.02点で4位スタート。
フリーの頑張りによっては世界選手権出場もありえそう。
フリーも纏めて決めてほしいぜ。



本郷理華選手もバッチリ決めてきた!
前回のGPシリーズ・ロシア大会よりも
演技構成を変えてきました。

難易度を下げて確実性を狙ってきたみたいです。

ロシア大会で調子を落としているんじゃないかと
心配しましたがこれが功を奏してジャンプはノーミス。
ステップ・スピンも力強く決めてくれました。

調子を取り戻した感じ。
スコアは68.39点で2位スタート。
フリーで頑張れば世界選手権行きも決まりそうです。



大注目の浅田真央選手。
直前で演技構成を変更して勝負してきましたが
残念な結果になりました。

冒頭のトリプルアクセルは回転不足。
難易度を下げたコンビネーションジャンプは
1発目のジャンプの着氷が乱れて2発目のジャンプが・・・。

ジャンプは乱れましたがスピン・ステップは
素晴らしかったし最後の3回転ループは完璧に決めました。


スコアは62.03点で5位スタート。
あのジャンプの内容でこのスコアは凄い。
演技構成点が見事に下支えしたのでしょう。

フリープログラムに向けて
首位の宮原選手、2位の本郷選手とは得点差が
随分広がってしまいました。

最低限、表彰台が欲しいところですが3位と
5点以上の差を詰めることが出来るかがカギになりそう。


浅田選手、試練の全日本選手権になりました。


フリーはバッチリ決めてほしいです。
他のジャンプはともかくアクセルだけでも
冒頭のトリプルアクセルだけでも跳んでほしい。

あのソチオリンピックの時もそう思いましたが
せめて結果的にグダグダになっても
あのトリプルアクセルだけでもいいから跳んでちょ。


フリーがどういう結果になるかは分りませんが
浅田選手にとってハッピーな結果になりますように。

なんたって浅田選手は1年以上のブランク明けだし
開き直ってスカッとかましてほしいですね。



トリを飾る宮原知子選手は充実一途。
冒頭の3ルッツー3トゥーループはバッチリ。

直後のレイバックスピンがすげぇー綺麗。
レイバックスピンからビールマンスピンの流れは完璧。
正確無比・ブレが無くて文句のつけようがない。

フライングキャメルスピンも美しい。
直後にステップシークエンスに入る部分もいい。
このプログラムは宮原選手史上最高のプログラムかもしれない。

プログラムの随所に見せる表情も自信たっぷり。
現在の宮原選手の充実ぶりが伺えます。


全てノーミス完璧な演技で叩き出したスコアは73.24!
2位の本郷選手と約5点差を付けてブッチ切りのトップ。
この時点で全日本選手権連覇はほぼ確定と思われます。


舞台裏に戻る濱田コーチが喜びを
必死に隠そうとしている姿が印象的。


フリー後の表彰台の顔ぶれが楽しみ。
浅田選手の巻き返しにも注目で。




↑椎名恵「悲しみは続かない」(1986)






椎名恵 パーフェクト・ベスト

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有馬記念はずれ~。2015/12/27 15:55

今日は中央競馬の総決算、有馬記念(G1)がありました。


本来なら中山競馬場まで遊びに行きたいところでしたが
夕方からフィギュアスケートの全日本選手権の放送が
あるので部屋で競馬観戦することにしました。


あと現地(競馬場)に行ってしまうと
気が大きくなってしまって余計なお金をつぎ込んで
しまうリスクがあるので尚更でした。


競馬場で1万2万ブチ込んでしまうくらいなら
兄貴の子供たちにガッツリお年玉をあげたほうが
姪たちは喜ぶだろうし気持ちもいいからね~。


オイラは6番人気の3歳牝馬のルージュバックの
単勝・複勝と12番人気のマリアライトとのワイド。
それぞれ1000円ずつ買っていました。


ルージュバックの単・複が当たれば
姪たちのお年玉はバッチリ♪

マリアライトとのワイドが当たれば
チャリンコのトレーニング用のローダー台が
買えてしまうじゃありませんか~♪


年の暮れにいい夢だけみました。


名手・戸崎騎手とオイラの都合の良すぎる
夢を乗せたルージュバック号は10着と大敗。

優勝したのは8番人気の伏兵、ゴールドアクター号でした。
父はスクリーンヒーロー、母の父はキョウワアリシバと言う
メチャ地味な血統でしたが良く頑張りました。

ただ条件戦→アルゼンチン共和国杯を優勝と言う
好ステップに有馬記念に乗り込んで来ていたので
優勝してもおかしくは無かったのですね。


・・・やっぱり中山競馬場に遊びに行かなくて良かった。


行っていたら現地で暴飲暴食は確定だっただろうから
自分の身体的には良かったのかもしれません。




↑Wink「咲き誇れ愛しさよ」(1993)






ウィンク ベスト Suger Baby Love 愛が止まらない 涙を見せないで 淋しい熱帯魚 One Night In Heaven 真夜中のエンジェル Sexy Music 追憶のヒロイン ふりむかないで 咲き誇れ愛しさよ トゥインクル トゥインクル 私たちらしいルール Angel Love Story 秋色の天使 SBB-306

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新たなる潮流。2015/12/27 22:18

夕方からしっかり酒とツマミを準備して
フィギュアスケートの全日本選手権をチェック。


今日は運命の女子フリープログラム。
結果はこんな感じ。(カッコ内は昨年の順位)


1位 宮原知子    212.83(1位→)
2位 樋口新葉    195.35 (3位↑)
3位 浅田真央    193.75 (---)

4位 本郷理華   193.28 (2位↓)
5位 白岩優奈    186.33 (---)
6位 村上佳菜子 181.58 (5位↓)
7位 永井優香   178.86 (4位↓)
8位 新田谷凜    178.48 (13位↑)
9位 本田真凜    171.62 (---)
10位 木原万莉子   170.69 (8位↓)

11位 横井ゆは菜   169.40 (---)
12位 松田悠良    165.84 (15位↑)
13位 坂本花織    165.50 (6位↓)
14位 磯邉ひな乃   161.24 (25位↑)
15位 今井遥      161.23 (11位↓)
16位 青木祐奈 155.84 (---)



宮原選手が圧倒的な安定感!
ショートから更に差を広げてブッチ切りで全日本連覇!
彼女の急成長は今年一番のサプライズかもしれない。

いろいろ書きたいことはあるけど・・・後で。


7位の永井優香は冒頭のルッツが残念。
あとは後半の2アクセルからのコンビの2発目も残念。
ジャンプでミスはあったけど他は問題なし。

スケートは相変わらず滑らかだし
スパイラルの時の表情はグッドだし・・・。


ジュニア最終年の新田谷凜は8位。
2つ目の3フリップの転倒は痛い。
あれが無ければもう一つは順位上がっていたかもね。


9位の本田真凛は2つのジャンプで転倒。
冒頭のルッツ、終盤のフリップで転んじゃった。
得点の高いジャンプで2つミスすりゃー仕方ない。

中盤のステップシークエンスから
2アクセル、レイバックからのビールマンスピンは
流れが自然で綺麗だったなぁ。

後半のジャンプも3連ジャンプを含めて
いい感じだったけど終盤で疲れが出て
最後の3フリップの転倒は着氷後、身体を
支えきれないで倒れた印象。

30秒も演技時間が伸びるシニア仕様での
練習時間が足りなかったらしく、これが終盤での
スタミナ切れに繋がったのかも知れない。



16位に沈んだ青木祐奈はジャンプが不振。
冒頭の3ルッツー3ループは2つ目が2回転に。
続くコンビネーションで2つ目が回転不足。

更に後半の3ルッツが1ルッツ、
3ループの単発で転倒・・・。
チョイとスタミナが切れている印象。

特にショートプログラムを見ていて思ったのですが
まだまだ伸びしろのある子みたいなので今後も注目で。



横井ゆは菜や坂本花織らのジュニア勢も
演技を見たかったのですが放送されず。
やっぱりCS契約しなきゃダメかなー。



いよいよ女子も最終グループ。


一番手は女王・宮原知子。
冒頭の3ルッツからの3連ジャンプで
3発目のジャンプでダウングレード(*)を食らったみたい。

(*ダウングレード・・・規定のジャンプより回転数が
1/2回転以上足りない場合、この判定になる。
基礎点は1回転低いジャンプと同等になってしまう。)

ぶっちゃけ、宮原選手のジャンプって小っちゃいから
気付かなかったけど(笑)スロー再生してみると
確かにダウングレードっぽく見える。

せっかく冒頭から3連入れたのに・・・。
多分出来栄えを含めて3点近くは減点だ。


序盤で痛い減点はあったけどその後は順調そのもの。
中盤の3フリップ後の足替えコンビネーションスピンは綺麗。
正回転・逆回転をサラリとこなすあたりは流石。

ジャンプはミスしないしスピンやステップも崩れない。
叩き出したフリーのスコアは139.59。
トータルで212.83点!!!

昨年のスコア(195.60)から17点以上の
大幅上乗せを果たしてブッチ切りの首位。


残り5人の選手に大きなプレッシャーを
掛けたかに見えたけどジュニアの二人、
樋口新葉と白岩優奈の二人には関係無かった。


樋口選手はケガの影響で今シーズンは
納得いく演技が出来ずにいたらしい。

先日の全日本ジュニアを連覇して
ようやく自分らしさを取り戻したみたいだけど
それでもまだ「不完全燃焼」感マンマン。


一方、白岩選手もジュニアGPシリーズを
連勝していながらジュニアのGPファイナルでは
思うようなスコアを出せず6人中5位に終わった。

同い年の本田真凛に表彰台に立たれてしまいました。
全日本ジュニアでは2位になってこの大会に
コマを進めてきましたが心に期するものがあったはずです。


そんな二人が凄い演技を見せた!


樋口選手はノーミス演技。
スピード&パワー全開、しかも上手く制御して
つまらないミスが無かったのが凄い。

樋口選手は3ルッツ―3トゥーループを
2回も跳んできました。マジかー。

3回転ルッツー3回転トゥーループと言えば
かつてのキム・ヨナ選手の必殺技でしたが
現在は世界を目指すスケーターの必須アイテムです。

それをジュニア世代が2発跳んでくるとは。

ここ2年くらい感じているのですが今は「ジュニア」だの
「シニア」だの世代で拘る時代じゃないかも知れません。

樋口選手は表情も気合満点!
彼女らしい演技のフィニッシュの表情とアクションがいい♪

昨年は悔し涙を全国ネットで公開してしまったけど
今年は樋口選手は会心の演技で笑顔です。
195.35点を獲得して昨年より順位を一つ上げて2位。

本来なら来年のシニアの世界選手権に行って
大暴れしてほしいですが樋口選手は年齢制限で
世界選手権には行けません。

ルールなので仕方ない。

ただ樋口選手の視線は既に日本を離れて
世界を見ていると思います。

今年3月に行われたジュニア世界選手権(当時のブログ)で
共に闘ったロシアのメドベデワ選手はシニア昇格した
今年のシニアのGPシリーズに参戦、ファイナル優勝も果たしました。

更に驚くべきはメドベデワ選手は先日行われた
ロシア選手権でブッチ切りの優勝を果たしていました。

昨年の世界女王トゥクタミシェワ、
ソチ金のソトニコワ、リプニツカヤや
ラジオノワらを抑えて堂々と優勝したのです。

参考記録ながらショートでは浅田選手の世界レコード(78.66)を
超える79.44。トータルスコアはキム・ヨナ選手の
世界レコード228.56を超える234.88を叩き出しました。

共に闘ったライバルが既に世界レベルで闘っている事実は
樋口選手自身にも染みているようで195点台のスコアにも
一定の喜びは見せていましたがその程度でした。

樋口選手に関してついでに言えばジュニアの青木祐奈が
「3ルッツー3ループ」の史上4人目の成功者になっておりますが
樋口選手はそれに続き「史上5人目の成功者」となっています。

来年のジュニア世界選手権では
「3ルッツー3ループ」も見せてほしいなと思います。

インタビューでも「もっとシニアらしい演技をしたい」と
抱負を述べていました。まだジュニアの樋口選手ですが
視線の先にあるのは既にシニアの世界レベルのようです。




白岩優奈選手も続きました。
個人的には樋口選手よりもパフォーマンス的に
白岩選手の方が衝撃を受けてしまいました。

冒頭の3ルッツー3トゥーループをサラリと成功。

先ほど樋口選手も2回跳んでましたが
ジュニアでも当たり前のように跳んでくるようになりました。
ここ数年でどんだけ技術が進歩しているんだろう。

樋口新葉選手がこの技を2回やって
オイラは唸ってしまいましたが
白岩選手はもっと凄いことやってました。


疲労が溜まる演技後半、それも終盤に

本来の予定では
3ルッツー2トゥーループー2ループの3連ジャンプでしたが
((後半の1割増しで)基礎点10.01)


3ルッツー3トゥーループー2ループの3連ジャンプを敢行!
((後半の1割増しで)基礎点13.31)
それも出来栄えでプラスを貰って14.11点!!!

2つ目のジャンプを3回転にしてきました。
こんな3連ジャンプしてくるのは驚き!・・・それも終盤で。
それもサラリと跳んでましたよー。(マジ驚き)

今回の大会で3連続ジャンプで14点を
超える得点を貰った女子選手は彼女だけ。
(あの浅田選手でも10.59点。)

女子はおろか男子選手でも3連ジャンプで
14点以上貰った選手は羽生選手のみです。(14.77)
男子で3位になった無良崇人選手ですら
3連ジャンプでは11.02点しか貰っていません。

全日本初出場の女子のジュニア選手に
これだけのパフォーマンスをされては・・・。
ただただ驚くばかりです。

白岩選手はその他のジャンプも着氷後まで
美しい流れのあるジャンプをしていました。
彼女も相当な素材だ。

初出場の全日本は186.33点で5位の白岩選手ですが
まだまだ改善できる部分もあります。
来年の全日本で彼女が200点取っていたとしても
オイラは大して驚かないでしょう。


本田真凛、青木祐奈と共に「中2トリオ」の一角を占める
白岩選手ですが全日本では一歩リードした形になりました。
彼女たちの来年以降の活躍がますます楽しみになった♪



ソチ五輪前年の2013年全日本(当時のブログ)も
凄かったけど今年の女子フリーも相当凄いっ!
あの頃とはまた違う次元でゾクゾクした。

こんなにゾクゾクする国内大会をする国は
世界を見回しても日本とロシアくらいなものだろう。


そんな雰囲気の中にショート2位の本郷理華が出てきた。
昨年よりもショートもフリーも表現力に磨きをかけてきた。
GPシリーズの中国杯ではあの浅田真央に肉薄した。

かつてない自信を持って挑んだフリープログラムだった。

でも失敗した。
3ルッツで転倒したのが響いたのか
あの中国杯の時に比べてやや精彩を欠いた印象。


演技後のキス&クライでは涙も浮かべていた。
スコアは193.28点。昨年(188.63)よりも得点は伸びて
いるものの、悔しさが溢れているようだった。


最終的に4位になってしまったものの
2位の樋口選手が年齢的に世界選手権に参加できないため
4位の本郷選手にチャンスが舞い込んできた!

この悔しさは是非、世界選手権で晴らしてほしいと思う。
来年の3月、「世界最高のリバーダンス」で
ボストンの会場を沸かせてほしいな。



続いては・・・出てきた!レジェンド!
久々の全日本のフリーに浅田真央が帰ってきた。

5月の現役復帰会見から早7か月。
レジェンドは試練のリンクに帰ってきた。

復帰後のシーズンからGPシリーズに参戦。
中国杯では久々の優勝を果たしますが、
その後は徐々に不振に陥っていきました。

あのGPファイナルでは自身初の最下位も経験しました。

不振を挽回すべく先日のショートプログラムでは
確実性を高めるために演技構成を変更してきましたが
上手くいかず、彼女の心に巣食う闇は深まるばかり。

ソチ五輪以来、久々に最悪の状況で臨む
全日本選手権のフリープログラムでした。
とにかく冒頭のトリプルアクセルだけでも・・・と思っていました。


そのトリプルアクセルは転倒。あぁ・・・。


続く3フリップからのコンビネーションは
3フリップの単発に。・・・マジかぁ。


このままでは来年の世界選手権行きに直結する
全日本選手権の表彰台入りは・・・赤信号です。


絶体絶命、大ピンチの浅田選手。


次のジャンプは鬼門の3回転ルッツ。
今シーズン常に浅田選手を苦しめ続けた
苦手の3回転ルッツでした。


ここでルッツを外せばいかに浅田選手と言えど
表彰台圏内から完全にフェードアウトでしょう。


ところが浅田選手はあっさりと
3回転ルッツを決めてみせました。
驚くほどにあっさりと跳んで見せたのです!


あ、綺麗じゃん・・・ルッツ。そう思いました。


最下位になってしまったGPファイナルの
フリーでも「彼女なりに」ルッツを上手く跳んでいましたが
今回も「彼女なりに」クリーンなルッツを跳んでくれました!


この3回転ルッツの成功は大きかった。


その後のジャンプは回転不足な所もありましたが
全てしっかり跳んでくれました。

スピンはルッツの後のキャメルスピンや
全てのジャンプのあとのビールマンスピンがメチャ綺麗。
宮原選手もいいけど浅田選手のスピンも凄い。

トドメは終盤のステップシークエンスだ。
曲が一番盛り上がるタイミングでの
浅田選手のイーグルは超絶レベルの美しさ。

最後は足替えコンビネーションスピンでフィニッシュ♪


演技を終えた浅田選手の複雑すぎる表情が印象的。


諦めているような、納得しているような
今シーズンの自分を振り返っているような・・・。
そんな表情を見て何とも言えない思いに駆られた。

目にうっすら涙を浮かべながら
笑顔で観客の声援に応える姿が何とも痛々しい。


注目のスコアは131.72。
トータルスコアは193.75。

3位だった本郷選手をかろうじて上回って3位に浮上。
表彰台圏内に入ってきました!

この判定には正直驚きました。

4位に上がってくるとは思っていましたが
冒頭の転倒を含む2つのジャンプのミスがあったし・・・。
まさか本郷選手まで追い越して来るとは・・・。



女子フリーのトリは村上佳菜子選手でしたが
鬼門のダブルアクセルが跳べなかった事や
フリップでの転倒などのミスなどが続き・・・演技が終了。


・・・が、演技が終了した直後の
村上選手の表情が妙です。
何かヤラかしてしまったようなバツの悪い顔です。

会場はこの表情に何とも言えない笑いで応えていました。

どうやら村上選手は跳ぶべきジャンプ要素を
一つ抜けてしまう痛恨のミスまでしてしまったみたい。
ショート4位からトータルで6位まで順位を落としてしまいました。


女子フリーの張り詰めた雰囲気を
村上選手が何とも言えない緩い雰囲気にしてしまいました。(笑)



これで女子のフリーも全て終了。
世界選手権には宮原、浅田、本郷の3選手の派遣が決定。
四大陸選手権も同じメンバーで行くみたいです。


今年の全日本は面白かったわ~。
宮原選手が昨年に続いて文句なしに連覇してくれて良かったし
樋口選手が力強い演技で2位を確保したのも良かった。


初出場のジュニア組も白岩選手を始め
高いポテンシャル、将来性を感じる演技が印象に残ったし
浅田選手も何とか表彰台に残ってくれたし・・・。


何より嬉しかったのは浅田選手が今後の復活の
きっかけを掴んでくれたような印象を持てたことです。

それと同時に宮原選手を始め若い世代が
しっかりと力を示してくれたのが嬉しかったです。


永遠に浅田選手が現役でいれるはずもないし
次を担う世代が出てこないと困るし、
そういった世代が出てきて良かったと思う。

特に宮原選手は安定感抜群の演技で
世界レベルでも十分闘えるところまで
パワーアップしてきたのは嬉しいですね。

浅田・宮原・本郷選手たちシニアの常連世代に
樋口選手をはじめとしたジュニア世代がガチで激突する
日本女子フィギュアの「新たなる潮流」が垣間見れたのは
駆け出しのフィギュアファンの一人として心から嬉しく思う。


日本の女子フィギュアがこれからも
もっともっと面白くなってくるぞ・・・♪


そう思える全日本選手権でした。


・・・これはまだ序章ですよ、きっと。





Lana Del Rey 「Young and Beautiful」






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