ドバイにて ― 2015/07/10 08:00
午後4時半頃の空港直行バスで羽田へ。

羽田に着く直前にこのバスが国際線ターミナルに行かない事を知った。
とっさに第一ターミナルで下車。
国際線ターミナルへ向かう無料巡回バスがあったので
それに乗って国際線ターミナルへ。

午後6時前に羽田空港の国際線ターミナルに到着。
集合時間が夜の10時だからもっと遅いバスでも良かったのですが
万が一、部屋で寝過ごしたらエライ事になってしまうので早めに来たのだ。

時間潰しに国際線ターミナル内を漂流。
何だかジブリのアニメの中の世界みたい。

腹が減ってきたのでメシ屋を探したけど・・・。
日本最後の晩餐が吉野家か。

あるニュースを見てこのチェーンの「2枚舌」ぶりを
知って距離を置いていましたが
背に腹は代えられないので久しぶりに頂いた。

10時集合でしたが既に9時過ぎにはツアー参加者が
集まりだしていました。
代理店の方から「早めに手荷物を出しておいた方がいいですよ」と
言われて手荷物を渡してきました。
相手が英語だったのでドキドキ。
特に何も言われることも無く無事に終了。
海外旅行の経験もほとんど無く(ヨーロッパは初めて)
何もかもがドキドキです。
旅行代理店の添乗員さんにコバンザメのようにくっついて
搭乗口までついていきました。
これがまだ羽田だからいいけど
海外で見失ったらアウトだな、きっと。
参加者の中に覚えのある顔の方いらっしゃいました。
ご一緒したS田さんでした。
ただS田さんはオイラをすっかり忘れている様子。(苦笑い)
忘れていても仕方ないか。佐渡から3年、グランフォンドから2年経っているもんね。
ただ途中から徐々に思い出してくれた様子。ホッとした。
全員知らない人だと思っていたけど一人でも知っている人がいるだけで
精神的にホッとするもんだ。
今回のイベントの参加者は大体グループや
配偶者や家族と一緒というパターンがほとんどのようです。
ソロの参加者はなかなかいないもんなのねー。

無事に飛行機の乗り込んでイタリアへ出発です。

まだお腹には吉野家の2品が居座っていましたが
記念すべき機内食を頂きました。
味はまぁまぁかな。
この旅の間は特にカロリーも書きません。
多分、体重を測定する機会もないので旅の間は放置で。

飛行機はとりあえずドバイを目指します。
どうやらドバイまで10時間以上も飛ぶみたいです。
長旅でどうなっちゃうんだろう?って思いましたが幸いだったのが
エコノミーのオイラの隣の席が空いていたのは嬉しかったわ~。
おかげで凄く楽になりました。
あとは機内設備がしっかりしていたこと。
映画や音楽、ゲームまでいろいろ時間つぶしが出来るコンテンツが
豊富でこれには相当助けられました。
今年公開されたばかりのシンデレラを見ました。
日本語吹き替えでしたが映画自体は字幕よりこっちの方がいいみたい。

ただ夜勤明けでほとんど寝ていなかったオイラにしてみれば
映画を観ていても途中で寝落ち・・・。
機内食を頂いても食べ終わったら寝落ち・・・。
案外、寝てばかりでそれほど辛さはありませんでした。

いよいよドバイ国際空港に近づいてきました。
窓際の席で無かったため写真は取れなかったので
モニターからの映像を写真に収めてみました。
何もない砂漠だったのが・・・

空港の近くに来たら突然街が出現。
砂漠の中にこんな街を作り出してしまうとはドバイ恐るべし。
ドバイの人達の発想も凄いですが
砂漠にこんな街を作り出した人たちの気概も凄い。

飛行機から外に出ると熱風。
まるでサウナの扉を開けた時の感覚。
摂氏37度・・・なるほど暑い訳だ。
バスの手すりが結露で濡れ濡れになっているわけだ。

エミレーツの飛行機旅はなかなかグッドでしたよ~♪
個人的エミレーツの制服好きだなぁ。また乗りたいな。
バスに揺られて20分ほどでBターミナルに到着。
ドバイの空港ってデカいのね~。

乗り換えまで時間があったので90分ほど自由時間になりました。
ならば食べてみるかー。
バーガーキングで間食することにしました。
カードで決済しようとしたら「JCB、ノー!VISA、OK」と言われました。
・・・・・あぁ、クレジットカードまで気を使えなかったよー。
JCBはアジア圏ではいいみたいですが
それ以外の地域ではイマイチ浸透していないようです。

英語も良くわからなかったけどユーロはOKらしいのでユーロで支払い。
15ユーロでダブルワッパーとフライドポテトとホッとチキン。
ハンバーグですが日本のものに比べてジューシーさは
ありませんでしたが美味かったです。
こちらの材料は宗教上の理由もあって
日本のものとはちょっと違うようです。
おつり貰ったけどユーロのコインは無いらしい。
結局、現地の通過でお釣りをもらった。
でも・・・・・この通貨が活躍する場面はないだろう。

しばらく歩いているとマクドナルドも発見。
バーガーキングもそうでしたが日本に比べて
ちょっと値段は高めでした。これが観光地価格なのかな。
となりに「寿司バー」みたいなものがあったので眺めてみました。
寿司バーと言っておきながら寿司メニューは一品だけ。
他のメニューはパエリアとかまるで寿司で無いメニューだらけ。
これで寿司を語らないで欲しいなーと思ったりして。

イタリア行きの飛行機はまた別のターミナルみたい。
みんなと逸れてしまったらアウトなので
再び添乗員さんにコバンザメするオイラだった。
短い滞在だったけどドバイは勉強になったなぁ。
ホテル「ルライス・モナコ」 ― 2015/07/10 21:24
ドバイからイタリアへ向かいます。

今度は6時間のフライトらしい。

音楽を聴こうとチェックすると日本の歌もあった。
まさか機上でチャゲアスを聴くことになろうとは。ちょっとしみじみ。

機内食その③。味はまぁまぁ。
この時間帯になると目もすっかり覚めていて
機内生活も飽きてきたなぁ~と思ったら
ドキュメントで自転車系の映像もあったのでチェック。
おかげさんで長いフライトもそれほど苦痛にならずにすみました。

東京から乗り継ぎこみで20時間以上のフライトを終えて
イタリアのマルコポーロ国際空港に到着。

この落ち着いた佇まいは好感が持てます。

入国審査を無事に終えて

空港内のショップで

水を購入。

空港からバスで宿へ。
雰囲気がかなり日本っぽい。

右走行するクルマと建物以外は北海道的な印象。

本当にいい天気。

僕らの宿「ルライス・モナコ」に到着。

いい感じじゃなーぃ♪

雰囲気はめちゃ良さそう。

洒落たバーがステキ。

奥庭が広い!

この先にはプールまでありました。

屋外でレストラン・・・いいわ~。

ブッチ切りで気にいりました。

本来2人部屋なのですがオイラはソロなので・・・。

本当にほぼ全ての面で申し分ない。

部屋からの風景いい。
唯一難点があるとすれば部屋のネット環境。
手渡されたwifiのIDとパスワードが違う・・・。

近場のスーパーまで距離があるので
近所のガソリンスタンドの売店でビールを購入。
右走行の文化に戸惑ってしまう。

夜飯はツアーの仲間と夜飯。

この肉、美味いっ!

チョコレートの美味さが超絶。

ワイン飲みすぎてみんなマッタリ~。
更に驚きがこの明るさで夜の9時過ぎなのだ。
ネット環境についてはその後、無事に解決。
外ではネットできませんが部屋だけなら何とかネットができそうです。
試走etc・・・♪ ― 2015/07/11 14:16
目が覚めたのが朝4時。
朝からウキウキで目が覚めてしまった。

もう一眠り・・・と思っても眠れるはずも無くそのまま起きていました。
テレビをつけるとお天気お姉さん(?)が
セクシービーム全開でした。
まさしくオイラがイメージする陽気なイタリアそのもの。

朝飯をしてから「お楽しみ」のレンタルチャリとご対面です。

出た~~~!「DOGMA K8S」だ~~~~~!!!!!
ピナレロ社の最強モデル「DOGMA F8」をベースに
リアサスペンションを搭載した鬼モデル。
来季モデルに乗れるなんて夢のようだ。
フレームだけでも恐らく80万超。
電動のデュラエースにfull crumのホイール、
ハンドルやサドル・・・話によると140~150万のシロモノらしい。

ツアーの説明会の時点で
「今年はあまりいいモデルは提供できないかも・・・」と
説明を受けていただけにこれはビッグサプライズでした。
おまけにシールでオイラの名前が・・・こりゃたまらんわい。
テンションが上がらずにはいられないっす。

早速、ツアーの仲間たちと街中へ試走です。(自分は右から4人目)

右側走行や円形の交差点などに慣れる意味でも
この試走は大きな意義があります。

ライド中に同じジャージを着た大集団と遭遇。
(↑写真が無くて残念)
あとで話を聞いたところほとんど全員が
ピナレロの代理店など関係者の皆さんらしい。
みんな自転車乗るのね~。
同じ自転車が数百台並んで走ればプロモーションとしては最強だもんね。

その後ピナレロ社のご厚意で工場見学することができました。

世界中の代理店などの関係者が会場を埋め尽くしておりました。

うわぁ~!ステキなピナレロのフレームたち♪
目から涙、口からヨダレ状態でございます。(笑)

世界中のピナレロに関わる人たちも
ライダー姿になるとますますカッコいいわ~。

一旦、宿まで戻ってから

これまたピナレロ社のご厚意でランチパーティーにご招待。
ランチ、美味しかったですわ~♪
こっち(トレビーゾ)に来てからワインを飲む量が飛躍的に増えた。

ピナレロのチャリの展示会もありました。

みんなカッコいいチャリばかり・・・。
値段が高すぎて手が出ませんが見るだけなら・・・。

ランチを終えてスーパーでお買いもの。
宿の近くにはスーパーが無いのでこういうタイミングで
水やお酒など調達です。

今だから話しますがオイラは替えのパンツを持ってくるのを
忘れていたので水や酒どころかパンツまで現地調達です。(笑)
ついでに言うと自転車のカギが壊れていて
使いものにならない事も判明したのでこれまた現地調達しました。
本番前にやれやれ・・・な事が多い。オイラらしいと言えばその通りですが。

スーパーを出るとライダーと遭遇。
みんな凄いスピードで走りますのぅ。
こういった瞬間を見るだけでテンションがあがります。
トレヴィーゾ観光♪ ― 2015/07/11 19:15
その後、一旦宿に戻ってからタクシーでトレヴィーゾ市内へ。

ツアー参加者の有志数名で憧れの「ピナレロショップ本店」へ向かいました。

途中で道を間違えながらショップへ向かいましたが
これが逆に絶好のトレヴィーゾ観光になりました。

途中で教会を発見。結婚式やってました。
花吹雪がハートマークになっていたのは驚きました。
・・・お幸せに~♪

いよいよ大会会場に到着!
凄い盛り上がりです。テンション上がっちゃうー♪

憧れのピナレロショップ本店前。
あまりの嬉しさに目がイッてます。(笑)

店内をじっくりチェック。
ボトルが一本足りなかったので8ユーロで購入。

女性用のウェアの品揃えが豊富。さすがイタリア。

ショップの裏にはアウトレットのショップもありました。
何と!安いものだとジャージが20ユーロほどで販売されていました。

そのほかにもピナレロの一般車が販売されている店もありました。
ピナレロのママチャリって何だかいいなぁ。

店のすぐ近くがフィニッシュライン。
明日は無事にゴールできるんだろうか?

おぉ!あった!城門だ。
俳優・鶴見辰吾さんが出演されていたドキュメントは
オイラにとって刺激的だったし心を鷲掴みされた。
2010年の暮れに観たあの世界は目の前だ。(当時のブログ)
あのドキュメントのようにオイラも城門に突入したい。
ボクは間違いなくあの夢の舞台に立てるのだ。
もう夢では無いんだ。頑張れば手が届くところまで来ている。
問題は気合の問題だ。やれると思えばやれる・・・時は来た。
あの城門を抜けてゴールラインを駆け抜けたい。
何が何でも・・・メチャ燃えてきた。

仲間から「参加者の名簿が出ている」と言うので見に行ってみた。
おぉ!名前がありました!
オイラの名前がバッチリ乗っているじゃありませんか!!!
いや~、たまらんのぅ♪

ツアーの仲間たちと写真撮影。
会場にはピナレロ社の社長をはじめ様々な方々が・・・。
このプレミア感、たまらんわ~♪
夢のような時間の連続がたまらん。
本当にこのツアーに参加できて良かった。
(褒賞)休暇をくれた職場にも感謝だ。

ショップの近くにあるジェラート屋さん。

激ウマですよ~♪

その後は仲間たちとトレヴィーゾ観光。

オイラ以外のメンバーは相当な手練れが揃っております。
・・・オイラ、笑顔が下手です。ごめんして。(一番手前がオイラ)
みんないい笑顔してるなぁ~。羨ましいでござるよ。

それにしてもイタリアって凄い。

古いものを壊さずに見事に活かしている。
日本は古いものを叩き壊している部分が多いけど
イタリアは古きものを尊重してリユースしているところは見事。

何気なくアートを取り入れているのですが
それが不自然さを感じさせないセンスも絶妙。

日本はイタリアから学ぶべき部分は多いと思う。
こう言った部分を感じられたのは嬉しかった。
一番いいね~♪ ― 2015/07/11 20:31

夜飯は宿泊先のホテルでイカスミのパスタ。
・・・これマジで美味い。
パスタ自体の茹で具合も絶妙だし、具の味付けもいい。
とりあえずイタリアに来て一番美味いメニューです。
明日はいよいよ本番。
早く寝るベー。
・・・これマジで美味い。
パスタ自体の茹で具合も絶妙だし、具の味付けもいい。
とりあえずイタリアに来て一番美味いメニューです。
明日はいよいよ本番。
早く寝るベー。
行くよ~ ― 2015/07/12 06:30
今日は朝4時半に起きた。
目覚ましは5時にしておいたけど先に目が覚めた。

今日は朝からいい天気みたい♪
いよいよ今日は待ちに待ったグランフォンド!
「ラピナサイクリングマラソン」の日だ。

仲間たちと朝飯。
ガッツリ食べて頑張るベー。

みんなもテンション上がってます。

宿から会場まで約10kmを自走。

イタリアの街中を抜けて

あっという間に会場に到着。
ここまでの様子は動画に撮ってありますので
時間のある方は見てあげてください。(参考動画)

世界中から集まったチャリ好きが・・・テンションMAX!!!
これは熱くなりますね~♪
ラピナサイクリングマラソン2015~前篇~ ― 2015/07/12 12:24
会場のテンションは上がりっぱなしです♪

来季投入のハイグレードモデルを手にしている
僕らは周囲の参加者から熱い視線を浴びまくり。
そりゃそうかもしれない。

イベント直前にツアーの仲間と写真撮影。
みんないい表情です。

めちゃめちゃテンション上がってきた。

7時45分、イベント開始。

前のグループのスタートは始まっていますが
僕らのスタートはまだ後になりそうです。
もしかしたら8時15分とか8時半スタートに
なってしまうのではないかと思っていましたが

徐々に集団が動き出しました。
う~、ドキドキするぅ~。
早くペダル回したい。ちょっと焦ってます。

ようやくペダルを回せるようになって・・・

無事にスタート切ったのが8時頃。
これは想像よりも早くスタートできました。
始めから飛ばさずにじっくり進むことにしました。
さすがDOGMA。オイラみたいなただのデブでも時速35km前後をキープしてる。

それでも後ろからドンドン追い抜かれて行きます。
みんな軽く時速45km以上出ている感じです。
今の状態ならくっついて行くことはできますが
序盤で無理をすれば間違いなく肝心の登りの前で
ジ・エンドになりそうだったのでここはマイペースで。

左から右から・・・どんどん追い抜いて行きます。
このスピード感、凄い。これを感じることが出来ただけでも大きな収穫。

マジか~、リカンベントにまで抜かれた~。
あれメチャ速いぞ~。あれで山登るのかな~、それはそれで凄いと思うぞ。

超スレスレで抜いていきます。みんな慣れているのねん。

ちょっと落ち着いて時速30~35kmほどで走っていると
ツアー参加者で最年長74歳で出場されている大先輩を発見。
オイラより30歳近く年上ですがふくらはぎが凄いなぁ。
30年後も頑張っていればこういう走りが出来るのかな・・・リスペクトしちゃうな。
スタートからここら辺までの動画を撮ってあります。
気になったら見てあげてください。(動画はこちら)
今回の「ラピナサイクリングマラソン」はコースが3種類。
一番長い距離158kmを走るのがグランフォンド。
114kmを走るメディオフォンド。
一番短めなのがグルメフォンド35km。
今回オイラがエントリーしたのはグランフォンド(158km)。
コース途中まではメディオフォンドと同じです。
スタート後50kmほどしたところで足切りポイントがあって(足切り時刻10:15)
制限時間に間に合わない場合はグランフォンド参加者であっても
強制的にメディオフォンド(114km)に回されてしまう設定になっています。
今回は何としてもSAN BOLDO(サンボルド峠)を超えたいと
思っているオイラとしては足切りされてしまう訳には行きません。

走行中にツアーの仲間の一人がパンクで止まっていました。
周りにサポートがいましたが別のトラブルのサポートに追われていて
仲間のサポートにまで手が回らないようだ。
ここはオイラがサポートに行くベー。
パンクって結構精神的に参るもんね~。
昔、一人旅でパンク食らった時もまいっちんぐ~!だったもんな。(当時のブログ)
ましてや、今回は遥か遠くイタリアで完走が掛かった大一番!
ここは何と言われようが「お手伝い」に行くべきでしょう♪

仲間のチューブ外しまでお手伝い。
でもその後は手が空いたサポートのオジサン達が大活躍。
サポートの人、メチャ手際がいいわ。
思わず見入ってしまいました。

仲間と共に10分掛からずに戦線に復帰。
さすがデカいイベントはサポートも凄い。
淡々としたペースを刻み、ピアーヴェ川を渡ります。
(ここら辺の動画はこちら)
川を超えてもまだ8時50分過ぎ。想像以上に順調だ。
このペースなら10時頃に足切りポイントを通過できる!
これならある程度、温存した状態でサンボルド峠に挑める・・・と思っていました。
気持ちがウキウキだったのはここまで。

あろうことかピアーヴェ川をひたすら北上しなければならないのに
ピナレロのロゴのジャージの集団を追いかけているうちに
道を間違えてしまったのです。
当初は全く間違えに気付かず淡々と走っていたのですが
ジャージの集団はどこかのお店の駐車場で休憩に入るじゃありませんか。
よく見るとゼッケンも付けてないし
それ以外にゼッケンをつけた自転車乗りはいないし・・・。
・・・・・マズい、(道を)間違えたっぽい。
事前の説明会でも「一般の方も走っているのでご注意を」と
言われていたのにも関わらず・・・やってしまいました。
相当走り込んだところでゴール地点で待っている
ツアーの添乗員さんに電話で連絡。
「しんぼサン、そんな地名はルート上にはありませんね」
「一旦、SUSEGANAまで戻ってからCOLLALTOに向かって下さい」との事。
・・・確かに闇雲に進んでも状況が改善するとは思えない。戻ろう。
SUSEGANAまで時速40km超のスピードで突っ走った。
・・・こんなにスピード出るんだ。自分でも怖いくらいだ。無事にSUSEGANAに戻った。
この時点で15km近く余計に走ってしまった。

何とかコースに復帰したものの、
既にゼッケンをつけた自転車乗りの姿は見えない。
コースを確認すべくスマホに入れておいた地図を
見ようとしたら・・・ファイルが壊れて地図が見れない。(涙)
・・・不味すぎる。マズイぞ。

そこに現地の人がぶらりとやってくるじゃありませんか。
早速、COLLALTO(コラルト)への道を聞いてみました。
オイラがピナレロの自転車やイベントのゼッケンを付けていたおかげなのか
すぐに教えてくれました。
迷子になっちゃった動画はこちら。

教えてもらった道は登り坂。
このルートで合っているのだろうか?
実はとんでもない方向へ向かっているのではないか
と不安を感じながらペダルを回します。
さっき道を間違えた直後にSUSEGANAまで
頑張りすぎたせいか足が疲れてきているみたいです。

今回は先ほどのオジサンを含めて
3人の現地の人の話を聞きながら憧れのサンボルド峠を目指しました。
3人に共通していたのですがイベントのゼッケンを
つけていたおかげか「PINA?」とか「ピナレロ?」って言ってくれました。
このイベントの認知度はハンパない。
道を間違えた当初は「タイムアウトになってしまう」と焦っていましたが
何時の間に「走るだけ走ってダメだったらそれはそれでいいか~。」と思っていました。
(仮に道が違っていても)道を教えてくれたオジサンたちに感謝だ。
あれだけ熱く一所懸命に教えてくれたのは本当に嬉しかったんだ。

淡々と走ってきましたがちょっと疲れてきました。
ちょっと足切り時間には間に合いそうにありません。
あとになってツアーの仲間に聞いたのですが
みんな大なり小なり道を間違えてしまっていたらしいです。
イベント参加者の中にもゼッケンをつけていない人がいたりして
参加者と一般ライダーとの差が分りづらい所があって
間違えやすいようです。
更に言えばイベント前半はほぼイベントの道表示がありません。
恐らくはイベント前半なら集団で走るだろうから
道を間違えないだろうという見込みがあると思われます。
これからこのイベントに参加希望の人がいるなら
この点は気を付けてほしいポイントだと思います。
不安を感じながら黙々とサンボルド、フォリーナ方面を目指す動画はこちら。

その後、足切りポイントと思われる場所で
係員に指で「左行け!(タイムアウトだよ~)」と
命じられたのは足切り時間を25分ほど過ぎた頃でした。
この時点で念願のサンボルド峠行きは無くなりました。
悔しいなー・・・って思いました。
2010年以降、思い描いたサンボルド峠行きは
再び夢になってしまいました。
反面、道を間違えてマップが見れない状況で
現地の人に道を聞いて何とかコースに戻ってこれた嬉しさもありました。
この体験は一生忘れられない思い出になりそうです。
現地の人達のステキな対応を見て感じて思ったのですが
このラピナサイクリングマラソンと言うイベントが
いかに現地の人に浸透しているかが良くわかりました。
憧れのサンボルド行きはなりませんでしたが
まだまだイベントは続きます。
ラピナサイクリングマラソン2015~中編~ ― 2015/07/12 14:21
コースアウト&迷子によるタイムオーバー(泣き笑い)により
憧れのサンボルド峠行きはなりませんでしたがイベントは続きます。
強制的にメディオフォンド(114km)行きになったのですが
フォリーナあたりで2本あったボトルの水を飲み終わってしまいました。
軽く気温30度超えの状況下でこれは厳しい。
コンバイにあるエイドステーションまでの道のりはきつかった。
強制的にメディオフォンド行きになった精神的な落ち込みや
水まで無くなってしまった恐怖感に襲われていたオイラに
コンバイの激坂が待っていました。
勾配は良くわからなかったけど多分8~10%の坂がずっと続いていたと思います。
こりゃ、落ち込んでいる場合じゃないみたいです。
いや~、それにしても坂が続きますね~♪

一旦コースアウトしてサドルバッグの中に入れてあった
ゼリー2袋一気に流し込んで一息入りました。
イベント後半の為に用意していたものですが背に腹は代えられない。
まだ水分足りないなーと思ったものの気持ちは楽になりました。
コンバイの看板が見えてからますます坂が厳しくなりました。
後で知ったのですがコンバイの坂の様子はビデオカメラにバッチリ・・・と
思っていたのですが何時の間にバッテリーが切れておりました。(これはマジ残念)

何処まで続くのよ~、この坂~っ。(怒)・・・って思っていたら
陽気なイタリアン親父が3人がワイワイと参加者に声を掛けていました。
イタリアン親父達を超えたところで待ちに待った
コンバイのエイドステーションに到着♪
ボトル2本、水満タンにしてもらって
ガンガン水を飲んで休憩です。メチャ元気でた~♪
補給食も食べたけどこれ食べると水が欲しくなってしまう。
切れてしまったビデオのバッテリーを新しいやつと交換。
そろそろ出発するか~。
じっくり休憩してからイベント後半戦開始。
GUIAからSANTO STEFANOあたりまでは
細かいアップダウンが続きました。

下りは気持ちいいのですが登りはしんどい。
ちょっとした登りでも参る~。

外人さんって凄いなー・・・と言うより乗り込みが
足りないオイラのだらしなさが感じる瞬間の連続でした。
登りでダンシング(立ちこぎ)したら
両足の太ももに違和感・・・。
あー、やばい。脚攣るかも。
まだ道は長いので無理しないで行こう。
ここまで頑張ったのにレスキューに運ばれるという最悪な事態だけは避けたい。
最後まで安全運転で完走しよう。
・・・そうだ、完走だ。
グランフォンド攻略とは行かなかったけど
メディオフォンドはしっかり攻略だ。完走だ。

ガンガン追い抜かれて悔しいなーって思う反面、
こういう大規模なイベントに参加できて良かったなぁ~とも思ってしまいます。
GUIAからSANTO STEFANOあたりまでの様子はこちら。

それ以降、COLBERTALDOあたりは基本的に下りトレンド。
ここら辺はメチャ楽しかったなぁ~。
ただ気持ちよくてもフラフラ走っていたら後ろから追突される
リスクがあるのであくまでも真っ直ぐ走ります。
やはりここでも後ろからバンバン追い抜かれます。
イベントを通じて意外と登りよりも下りの方が緊張していたかもしれない。
走りながら気づいたのですが海外の人って
下りでもペダルをガンガン回していました。
どこからそんな力が・・・凄いなぁー。

イベント後半になるとコースの表示や係員が多くなってきました。
前半からこれくらいやってもらえたら迷子にならなかったのになぁ。(笑)

選手が通り過ぎるまで待っていてくれてありがとう。
さすが大規模なイベントだけあって交通整理はしっかりしていた。
整理する方もされる方もグランフォンドという事を分っているようでした。
下りメインの楽しいCOLBERTALDO周辺の様子はこちら。

VIDORあたりはほぼ平坦。
みんなカッコいいなぁ。
特に同じジャージの集団が駆け抜ける姿はいい。
ここら辺まで来ると追い抜いていく選手たちの姿を
チェックするのが楽しくなってきました。

男性に交じって女性も登りではガンガンペダル回しています。
・・・俺も頑張ろう!と思ってダンシングしたら
「その時」が来た。

脚が攣ってしまった。
あぁ、やってもうた。
道の脇に寄って脚を伸ばしながら休憩。
通り過ぎる選手たちが声をかけてくれた。
メチャカッコ悪い姿を見られてしまった。
でもこれが今の俺なのだ。

しっかり休憩してから戦線復帰。
いよいよ帰りのピアーヴェ川を超えた。イベントは終盤だ。
残り30~40kmくらいだろう。完走するぞ。

それにしてもこのイベントは人が多い。
どんだけの自転車バカに追い抜かれただろうか。
(「バカ」と言う表現は僕なりのリスペクト込みの表現なのでお気になさらずに)
バカ一人じゃ何も出来ないけど4000人も集まればイベントになるんだなぁ。
イベントも続けられれば歴史になるんだなぁ。
走りながらそんな事考えていました。

このまま平坦のままでゴールしたい・・・なんてね。
脚の方ですが少し楽になってきました。
ピアーヴェ川あたりからの様子はこちら。
しかしこのままゴールさせてくれないのがこのイベントらしい。
最後の難関がオイラを待っていてくれました。
その名は「モンテロの丘」。
ここには最後のエイドステーションもあるようです。
もちろんエイドは丘の頂上なんだろうなぁ。

丘に向けて徐々に登りになってきたので休憩しようと
降車したら再び両足の太ももの内側が攣ってしまった。
全然、脚回復してないじゃん。参ったなぁ、もう。
水の残りもボトル半分になった。

休憩をしてからバトル再開。
結構、しんどい坂が始まりました。
もう「モンテロの丘」なのかなー。

ここでもバシバシ追い抜かれます。
ちょっとくらい追いつきたいところですが無理できない。
ここで脚攣ったらマジ大変。下手によろけて周りを巻き込む危険大です。
自分がコケたら自分だけじゃなくて
周りに迷惑かけちゃうのでここは淡々と行きます。

結構、勾配あるのに・・・

みんなガンガン登って行きます。
多分ここで走っている人達はグランフォンド(158km)の人たち。
自分よりも距離走っているのに・・・凄いぜ。

しばらく登ったらオジサン達が右方向へ誘導してくれます。

げげ~っ!ここからが「モンテロの丘」みたいです。
勾配アゲアゲ~♪・・・たまらねーぜ。
ここまで100km近く走ってきて(寄り道含む(笑))
ここでこの坂かっ!変態チャリンカーにはこの勾配はたまらない♪

ところが坂の入り口近くにあった計測ポイントで脚に異変。
おまけに着地した途端、足が攣ってしまって
そのまま転んでしまった。せっかくのジャージが汚れてしまった。
そんなヘタレな様子はこちら。

たまらず休憩。
また足が攣ってしまった。情けない。
計測ポイントの兄さんに
「レスキュー、コール?」とか言われたけど
「ノー。ゴートゥートップ。」
ここまで走ってきてリタイアなんてありえない。
歩いてでも丘を越えるつもりだった。
そんなオイラに呆れた計測ポイントの兄ちゃんが
ニタ~っと笑ってオイラにちょっと飲みかけのペットボトルの水をくれた。
「サンキュー」
これは有り難く頂いた。

しばしの休憩後、モンテロの丘に挑戦。

1kmくらい頑張ったけど・・・

降りちゃった。
しばらくチャリを手押しで歩きながら上を目指しました。

あー、クルマに手掛けてますよー。
ちょっとズルいなぁ~と思いつつ、ちょっとだけ羨ましい。(汗)
そんなヘタレな様子その2はこちら。

脚が楽になったらリトライ!

途中でまたヘタレたのですが
外人さんに気合を注入されて最後まで走りました。

あのエイドが見えた瞬間は本当に嬉しかった。
サイクルコンピューターを見たら102km。(寄り道含む(笑))

水をガブガブ・・・。
いやぁ~、水って本当に美味い!

パニーニが美味い!生ハムの塩っぽさがいい!
美味過ぎて3つ食べちゃった♪

それを見ていたエイドのオッサン(↑写真)がバカ受けしていました。
オッサンからビールを勧められましたが、ここまで来て
飲酒で事故っちゃうと悲しいので丁重にお断りしておきました。

いや~、よく頑張った。DOGMA。

「モンテロのエイドまできましたよ~♪」
ツアーの添乗員さんに定時連絡。
このエイドステーションからゴールまで20kmほどらしい。
登りはもう終わりらしい。
あとはゴールまでウイニングランと行きますか~♪
ラピナサイクリングマラソン2015~後編~ ― 2015/07/12 15:33
ついに最後の難関「モンテロの丘」を制圧した。(ちょっと歩いちゃったけどね(汗))
ツアーの添乗員さんの話だとゴールまでは20kmほどらしい。
もちろん下りトレンドです♪

添乗員さんの話の通り一気の下り。気持ちいい。
ここまで来て事故ったら悲しいので
しっかりラインをキープ。

一瞬だけ登りを見た時、ドキっ!としたけど
登りはちょっとだけでした。
ひたすら下って街中へ。

PONZANOって町からゴールのあるトレヴィーゾを目指す。
気持ち的には下り坂が終わった時点で
切れていたけど最後まで安全運転なのです。
この写真あたりは確かラスト3kmくらいです。
モンテロの丘からゴールまで20kmって聞いていたけど
実際の所、25kmくらいでした。

あぁ、イベントももう終わりなのねん。
ちょっと残念な気持ちなのだ。
帰り途中で対向車線にイベントから戻ってくる
ツアーの仲間と遭遇。
・・・あぁ、オイラもホテルに戻って水風呂入りたい。
でもイベントが終わるのも勿体ない気もする。

「アリガトー!」
交通整理のオジサン達に日本語で声を掛けられた。
ちょっと元気出た。
こちらこそ、サンキュー、グラッチェだぜ。

もうここら辺まで来ると完全にウイニングラン状態。
・・・シャンパン欲しい感じ。

あと1km。ここまで来たか~。
何とも言えない高揚感が・・・。
事あるごとに公言し続けた念願がようやく叶う。

しばらくすると城門が見えてきました。
・・・城門じゃねーか!
あの城門を超えたらゴールなのです♪
メチャ嬉しくなっちゃいました。
マジで涙出そうになった。
今回のイベントで一番感動した瞬間でした。
今回のイベントで一番感動した瞬間でした。

あの俳優・鶴見辰吾さんも通ったあの城門が目の前です。
がむしゃらにペダル回しちゃいました。
あの動画を見てから早5年。
オイラもあのゴールは目の前だ。
自転車続けてて本当に良かった。

無事にゴール。(ゴールまでの動画はこちら)
ゴールライン前では兼ねてからの計画通り(笑)
アームストロングばりのガッツポーズを決めておいた。
(ツールの2004年のステージ17ばりのカッコいいやつだ。(爆))
朝8時にスタートして帰ってきたのが帰ってきたのが3時チョイ前。
約7時間で128km(寄り道含む(笑))。我ながらボチボチ頑張ったと思う。
会場では表彰式やってました。
添乗員さん曰く、他の参加者はほとんど宿に戻っているとの事。
あはは・・・、ツアー参加者でオイラはビリ2だったみたい。

添乗員さんから思いがけぬ話を聞いた。
今年のツアー参加者はオイラを含めて全員メディオフォンドになったらしい。
にわかに信じられないが本当かな?

チケットでパスタが頂けると言うので・・・。
早速頂きました。ゆで具合がグッド♪

ゴールしてからしばらくは放心状態。
オイラは自転車イベント後の
力を使い果たして「燃え尽きた感」が好き。
そうでしたが今回もそれに負けじと「燃え尽きた感」が半端ない。

念願のグランフォンド攻略とはならなかったけど
メディオフォンド完走と言う一定の成果を得ることが出来た。
このままサラっと自転車で帰ってしまうのは
勿体ないので余韻を楽しもう。

ピナレロ本店からあの城門までゆっくり堪能。

城門からゴールライン付近の様子。

トレヴィーゾ市内をしばらく歩いたあと帰路へ。

雨降らないで良かった。
帰り道にあった温度計を見たら37度もあった。
早く帰ってビール飲みたい。
ホテルまでの9km・・・ケツが痛かった。

腕を見たら汗が噴き出して真っ白になっておりました。

部屋に戻るなり我慢できずにビールを一気♪
・・・・・・・・・・・・・・超、気持ちいい。
こんなに気持ちいいビールはそう簡単には味わえない。
水風呂に入って・・・・・・これまた気持ちいい♪
風呂上がりにまたビール。最高っ!
この充実感は・・・病みつきになりそう。
パーティーの夜 ― 2015/07/12 21:33
サイクリングマラソンが終わったその日の夜にパーティーへ。

ピナレロ社主催のパーティーらしい。
代理店さんメインのパーティーらしいのですが
ツアーの参加者も招待されちゃいました。
まだ夕方にもなっていないのに・・・って見た目では
昼間っぽいのですが実は夜8時です。

会場はビール工場(?)を再利用したメシ屋さんみたい。

小洒落てますね~。

昼間のイベント後で胃腸が弱っている
参加者がいる中ですがオイラは・・・腹減ってます。
チーズ、美味い♪

盛り付けは雑ですがこれもなかなかでした。茹で具合がいい。

ツアーの参加者はほとんどオイラよりも年上の方が多い。
話を伺っていても自転車のキャリアと言うか経験値が半端ない。
国内外の様々なイベントに参加している猛者が多く、
話を聞いているだけでも楽しい。
他人がうんぬん・・・と言った話で無くて
本人が体験した話を色々してくださるので
時間はあっという間に過ぎてしまった。
ツアーの参加者の職業も様々で中には個人事業主さんもいて
「仕事があるって最高だよ。僕は仕事が好きだね」と
ニコニコしながら話す姿が物凄く印象的。カッコ良すぎです。
仕事もしっかり休みもしっかり・・・。
こういう人って強いなぁ~って思う。
オイラとしてはサラリーマン人生ただ一度の長期休暇を使って
ようやく参加出来たツアーで今後は定年過ぎるまで
参加も出来ないと思うけど
普段会う事の無い色んな経験をした人と
お話出来たのは楽しかったな♪

最後は豚肉とポテト。
これまた盛り付けは雑ですが味はグッド♪

昨日のパーティーもそうだったのですが
パーティーのはじまりも終わりも適当で・・・好きだな。
参加者はどこからともなく現れて
乾杯の挨拶があるわけでなく、みんな好き勝手に飲み食いして
適度に楽しんだらみんないつの間にかお開き・・・。
ヨーロッパの方って何時もこんな感じなのかな。
この適当さはいい。
いい塩梅だと思う。
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