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嵐を呼ぶ男2015/11/07 21:18

朝一の体重は125キロ。体脂肪率38パーセント。
血圧151-91。脈58。

今日は朝一から凄いモノを見てしまった。


・・・本当に凄いモノをみてしまった。



録画しておいたフィギュアスケートのGPシリーズ・中国大会。
昨夜は女子ショートで浅田真央が復帰戦を首位スタートしてくれた。


今朝、男子ショートを見たのですがアゴがハズレそうな映像を見た。


3月の世界ジュニアから注目していた中国の金博洋が
凄いモノを見せてくれた。


4回転ルッツ。


フィギュアスケートでは6種類のジャンプがあって
難易度で言うとルッツジャンプは上から2番目になります。


公式戦で4回転跳んだ主な人たち。

アクセル・・・無し。
ルッツ・・・ブランドン・ムロズ(2011年・NHK杯)
フリップ・・・無し。
ループ・・・無し。
サルコウ・・・ティモシー・ゲーブル(1997)、羽生結弦、安藤美姫etc・・・。
トゥーループ・・・カート・ブラウニング(1988)、パトリック・チャン、宇野昌麿etc・・・。

最近は4回転を跳ばないと世界を取れないと言われるようになって
4回転を跳ぶ選手が増えてきたけどフツーはサルコウまでです。

あの羽生結弦選手や世界王者のフェルナンデス選手も
公式戦ではサルコウまでしか跳んでいません。
(↑ただし羽生選手はエキシビジョンで4回転ループは跳んでいましたが)

未だ公式戦でループもフリップも跳んだ選手はいません。
更にその上のルッツジャンプは2011年にブランドン・ムロズが跳んだだけです。

4回転ルッツと言えば最近はアメリカのアダム・リッポンが毎回挑戦していますが
一度も成功したことが無いほど難易度は高く、失敗した時のリスク(減点)の
大きさもあって有力選手が挑戦しないジャンプでもあります。


まさかそんな大技をするとも思わず何気なく見ておりました。
それこそ「あっ、金博洋出てきた~♪」くらいの軽い気持ちで見ておりました。

しかし演技が始まってすぐに実況が
「ます演技冒頭4回転ルッツのコンビネーションジャンプを
予定しております。」の一言でオイラは凍り付きました。

はっ!?・・・4回転ルッツ!?

ジュニア世界選手権の様子を見ていて
「4サルコウのコンビネーションあたりをブチ込んでくるのかなー」と
知ったふうな思い込みをしておりました。

それが4回転ルッツ・・・それもコンビネーションと言うじゃありませんか!
あまりの事に頭が纏まらないまま歴史的瞬間を見ることになりました。

めちゃ高いジャンプ・・・見事に4回転ルッツを決めました。
文句のつけようのない素晴らしいルッツ、それも4回転でした。

その後にコンビネーションで3トゥーループまで付けてきました。
2つのジャンプは文句なし。素晴らしい!
あまりの凄さに鳥肌が立ってしまいました。

その後のジャンプもミス無し。
後半には4回転トゥーループを入れてきましたが
これもまた決めてみせました。

結局最後までノーミスで叩き出したスコアは90.05!
現行の採点形式になってから歴代ベスト10に迫るくらいの
ハイスコアだと思う。現役ではトップクラスの数字です。

4回転2つを含むすべてのジャンプは認定され、
ステップ・スピンは全て最高のレベル4が認定されていた。
ショートプログラムで2位スタートだ!


シニアデビューしたてのゴールデンルーキーの勢いは
誰も止められないか・・・と思ったけど最後は
世界王者フェルナンデスが止めてくれた。

唯一危なかったのが冒頭の4サルコウだけ。
それ以外の要素は問題なし。
途中の3アクセルは美しかったなぁ。

93.19と言うハイスコアで世界王者の貫禄を見せつけた。
4回転2発の金選手が4回転1発のフェルナンデスを
超えられなかったのはズバリ演技構成点の差だった。


ジャンプの着氷などを見ても分かるけど
フェルナンデス選手の流れるような美しさは無い。

金博洋はジャンプなどの技術点はブッチ切りだったものの
演技構成点が伸び悩んだ。

ショート一位の世界王者・フェルナンデス選手に対して
技術点で5点以上の差をつけていたものの
演技構成点では逆に8点以上の差を付けられていたのだ。


結果として王者フェルナンデスに3点及ばずの2位スタートに
なったけどフリーであの調子で大技を跳んだらシニアデビューで
いきなりの世界王者撃破!と言う可能性は否定できない。

まだフリーの演技も始まっていないけど
フリーの結果によっては中国のエースも入れ替わるかもしれない。

それどころかエン・カンや女子の李子君を出し抜いて
中国のフィギュアスケートのエースになるかもしれない。
・・・いや、きっとなるだろう。

日本で言えば羽生結弦や浅田真央のような
フィーバーが中国を駆け抜けるのではないだろうか。
・・・いや、きっとなる。


世界のフィギュアスケートに嵐を呼ぶ男・金博洋のフリーも楽しみ。
フリーでは4回転を4発入れるらしい。
ショートとフリーで史上初の4回転6発が認定されるか・・・大、大注目です。




その後、実家に戻ってマッタリ。
明日の法要に向けて諸準備etc・・・。



ひと段落ついた夜7時からフィギュアスケートのGPシリーズ。
今度は女子のフリープログラムだ。

注目は先日のショートで首位に立った浅田真央と
2位になった本郷理華の二人。
ロシアの二人(ラジオノワ、パゴリラヤ)の巻き返しも注目した。

まずはロシア勢の二人はスランプみたい。
二人とも1年で身長が随分伸びたみたいでそれが影響したのかは
定かでありませんがジャンプにミスが多かったなぁ。

あと個人的に気になったのがラジオノワ選手のフリーの選曲。
「タイタニックのテーマ」と振り付けが全く合っていない感じ。

先日のリプニツカヤ選手といい、
世界最強のロシア女子はややガタついている感じがする。

昨年はロシア女子がファイナルに4人も出場していたけど
今年はファイナルに行けそうなのがトゥクタミシェワと
メドベデワの二人だけじゃなかろうか。



日本の女子二人は明暗くっきりな印象でした。

ショート2位の本郷理華選手は凄いデキ。
元々安定感の高いジャンプは相変わらずグッド。
3サルコウでは手を挙げながらジャンプするなど「流行り」の工夫もしてました。

衣装や振り付けも素晴らしい。
途中からは声援を受けて笑顔で演技しているのが印象的。

客席を味方につけた彼女の演技は後半になっても
勢いは止まらない。昨年より明らかにパワーアップした感じ。

終わってみれば自己ベストを更新する129.97!
ショート・フリーのトータルスコアは195.76!!!

今年3月の世界選手権にようやく180超えしたばかりなのに
今度は一気に190超えしてきました。この子の成長力は凄い。
勢いは昨年の全日本女王の宮原知子よりも上だろう。


それを証明するデータはこちら。

ショートプログラム
技術点   33.22→34.69→35.69
演技構成点25.88→27.48→30.10

フリープログラム
技術点   58.36→61.83→64.71
演技構成点54.01→60.58→65.26

トータルスコア
171.47→184.58→195.76

左の数字は昨年11月に行われたGPシリーズ・カナダ大会
中の数字は今年3月に行われた世界選手権
右の数字が今回のGP中国杯のスコア。

昨年の11月には170点を超えるのがやっとだったのに
一年で25点近いスコアアップ。驚異的です。
特に演技構成点の伸びが素晴らしい。嬉しい限りです。

元々ジャンプで大崩れの無い彼女ですので
演技構成点が安定してくれば言うことなしです。

ただ彼女の課題はルッツジャンプのエッヂ。

今回のフリーでは2本のルッツジャンプを跳びましたが
始めが「!(ノットクリアー)」、2発目が「e(エッヂエラー)」を受けました。
特に後半に跳んだ2発目のルッツはエラーを受けたので大幅減点。
(↑これは3月の世界選手権と全く同じパターン(涙))

これを改善出来ればトータル200点越えも間近でしょう。
本郷選手の次戦は「連覇がかかる」ロシア大会。

アメリカ大会を圧勝したメドベデワを筆頭に
ソチ五輪・金メダルのソトニコワ、リベンジに燃えるラジオノワの
ロシア女子3人が気になりますが実質的にメドベデワが一番怖い。

日本勢ではカナダ大会3位の永井優香も
虎視眈々と表彰台を狙ってきます。

本郷選手はこのロシア大会で表彰台に乗れれば
GPファイナル行きが決まりそうです。頑張って欲しいな。


そしてショート首位の浅田選手の出番です。
冒頭の3アクセルは最高!素晴らしいアクセルでした!
特に着氷してからの流れが綺麗。
(個人的にこれを見れただけで十分かも(苦笑い))

これならトータル210点越えもありそう♪

そう期待した直後の3フリップ―3ループから
浅田選手が突如崩れはじめます。

3フリップを無事に跳んで直後の3ループで転倒。
更に次の3ルッツは踏切りを気にし過ぎたのか2ルッツに。

スピン、コレオシークエンスを過ぎると後半。
後半一発目の2アクセルからのコンビネーションの
2発目(3トゥーループ)で回転不足。

3サルコウは綺麗に決めたものの
続く3フリップは1フリップに。(涙)
最後の3ループはキッチリ決めてジャンプ終了。

ジャンプを終えると美しいスピン・ステップを披露してフィニッシュ。
スコアは125.75。トータルスコアは197.48。
本郷選手の追い上げを僅差でかわして優勝を決めました。

2つのジャンプで回転不足、更に転倒1回。
気になったのが減点2点って何だ???

減点は3ループで転倒した1点だけじゃねーのか?と思いましたが
実は30秒ルール(*注)に抵触してもう1点減点されていたらしい。
昨シーズン休養していた浅田選手はこのルールを知らなかったのかなー。

(*注)30秒ルール・・・名前がコールされてから30秒以内に
演技開始位置につかなければならないと言うルール。
30秒未満の遅れは1点減点、更に31秒以上遅れると棄権扱いになるらしい。

演技後のインタビューで浅田選手本人も
「まだまだやらないといけないことがある」と答えていたし
次はしっかりやってくれるべーと思ったりもした。

そもそも浅田選手がトライしているジャンプ構成はかなり濃厚。
フツーの選手じゃ無理な構成ゆえにミスした時のリスクも半端ないのだ。

浅田選手のフリーの出来が酷かったので一瞬、
「本郷選手、(もしかして)勝ったかな???」って思ったくらいでしたが
ギリギリ凌いだ形になりました。

浅田選手の次戦は日本で行われるNHK杯。
出場予定選手はアシュリー・ワグナー、宮原知子、パゴリラヤ、
レオノワ、長洲未来・・・。強力なラインナップだわー。

あとロシアのマリア・アルテミエワって何者だろう。
最近のロシアってシニアとジュニアのレベル差ってそれほど
無さそうだからこういう無名の選手も侮れないな。

浅田選手の当面の目標はあくまでもファイナル進出に
あるようなので次戦のNHK杯で表彰台に乗れば
ファイナル行き確定なので気負わず頑張って欲しいな。






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